蘇生の章第六話 レミアポリス都内大バトル!!

 

魔導獣が倒され、平和を取り戻したフェルスティアに、魔界から魔物が放たれた。魔界からやってきた魔物たちの目的は、七大魔王を裏切り人間の味方になったリリシアの首を討ち取るためであった。魔物たちは、彼女がいるレミアポリスを襲撃にやってきたのであった。その騒ぎを聞きつけた王宮の兵士は、レミアポリスを守るために戦っていた。
 「くそっ!!何度倒してもきりがない・・。兵士たちよ・・協力をたの・・うわあっ!!
王宮のそばで戦っている兵士は、背後からミドルデーモンの攻撃を受けた。致命傷を受けた兵士を助けるべく、すぐそこにいた兵士がミドルデーモンに攻撃を仕掛ける
 「よくも仲間をっ!これでも喰らえっ!
兵士は手に持った剣でミドルデーモンを斬りつけた。しかし防御力の高いミドルデーモンにダメージを与えられなかった。
 「お前らの攻撃など・・痛くもかゆくもないわっ!!喰らえっ!
ミドルデーモンは息を吸い込み、高熱のガスを吐き出した。しかし何者かが炎の呪文を唱えたせいで、兵士に当たる直前で相殺された・・。
 「炎なら・・私の術のほうが上手のようね・・。さぁ、今こそ戦いの時ですよ。出てきていいですよ・・。」
カレニアの号令と共に、クリスたちが現れた。その中に、魔界王メディスに賞金をかけられたリリシアもいた。
 「き・・貴様はっ!!メディスから賞金をかけられたリリシアでは!?探す手間が省けたぜ・・。早速お前の首を頂戴する!
ミドルデーモンがリリシアに襲い掛かった瞬間、リリシアのそばにいたフィリスがリリシアに襲い掛かるミドルデーモンに聖なる術を放った。
 「リリシアには指一本触れさせませんわ・・。喰らいなさい!ホーリーアロー!
フィリスがそう言うと、手のひらから二本の聖なる光で作られた矢が放たれ、ミドルデーモンの体を貫く。その一撃を受けたミドルデーモンは地面に倒れた。
 「ぐぐぐ・・メディス様・・すまない!!
ミドルデーモンが死んだと同時に、胸につけられた魔導発信機が壊れた。リリシアはその壊れた発信機を拾い上げると、何かを感じたのか彼女が呟く。
 「この魔導発信機・・魔界で作られたものだわ。一体何のために・・?きゃあっ!
リリシアがそう言った瞬間、後ろから現れた魔物がリリシアを羽交い絞めにした。リリシアの動きを封じている間に、大きな鎌を持った魔物が現れた。
 「ネックハンターよ!!そいつで一気にあの女の首を討ち取れ!
魔物の言葉に、ネックハンターが大きな鎌を素振りしながら答える。
 「本当にいいのか・・ハウンドソルジャー。ちょっとの間あの小娘の動きを止めておけ・・。そうすれば俺がゆっくりあの小娘の首を討ち取ってやるからよぉ・・。」
ネックハンターの言葉で、ハウンドソルジャーはリリシアの体をさらに締め付ける。身動きの取れなくなったリリシアに、ネックハンターの大きな鎌が迫り来る。
 「ハハハ・・・おとなしくしろよ・・。今からお前の首をメディス様に献上するためにこの大きな鎌でお前の首を狩るぜ・・。」
ネックハンターは薄ら笑いを浮かべながらリリシアを睨みながら、その大きな鎌をリリシアの首を切り落とすべく、一気に鎌を振り下ろす。死を覚悟したリリシアが目を閉じた瞬間、魔導獣兵が素早い動きでネックハンターの体を切り裂いた。
 「あれ・・?私、首を狩られたはずなのに・・。一体誰が・・?
リリシアはそう言いながら恐る恐る目を開くと、そこにはリリシア護衛部隊であるリリーナイツの一人である魔導獣兵がそこにいた。驚きの出来事に、彼女は目を疑った。
 「何を言っているのだ、俺がリリシア様を助けに来てやったぜ・・。リリーナイツの全員がリリシアの身の危険を感じたのでな・・。リリシア様を羽交い絞めにしているやつならハンマーナイトがやっつけておいたぜ。」
魔導獣兵の言葉に、リリシアは唖然となる。
 「でも・・何で生きているわけ?あなたたちはオーガに食われたはずなのに・・。どうしてみんな生きているのよ・・。でもよかったわ。」
リリシアの言葉に、近くにいたハンマーナイトが答える。
 「俺たちは確かにオーガに食われた。しかし何者かがオーガを倒してくれたおかげで、我々はオーガの体内から脱出できたのだ。脱出した我々は、魔導魚兵の助けによりようやくここまでたどり着いたって訳だ。さぁ、リリシア様を狙う奴らを蹴散らしましょう!!
ハンマーナイトがそう言うと、後ろにいたリリーナイツのほかのメンバーが集まってきた。全員が集まった時、リリシアがリリーナイツの全員にそう言う。
 「さぁ、今こそリリーナイツの復活宣言よっ!!今からあなたたちは私の臣下として働いてもらうわよ!まずは私の命を狙う奴らを倒してきなさい!
リリシアの命令で、リリーナイツの全員は魔界から放たれた魔物を倒すべく、行動を開始したのであった。

 そのリリシアの様子に気付いたのか、クリスがリリシアにそう言う。
「その魔物たち・・あなたの味方なの?全員強そうな魔物ばかりだね・・。」
クリスがそう言うと、リリシアの後ろにいる魔導獣兵が怒りの表情で答える。
 「リリシア様に気安く話しかけるな!お前ら人間とは敵だからなっ!
行き過ぎた魔導獣兵の言動に、リリシアは臣下たちにそう言う。
 「話し忘れたけど・・私は今日から人間の味方になることにした。今日から臣下たちは人間のために働くこと。もちろん人間を殺してもいけないわ。私の命令に反したものは即刻私が殺しに参りますわよ・・。」
リリシアの言葉に、臣下の全員が答える。
 「リリシア様・・分かりました。しかし問題があるのだが、人間と仲良くできるのでしょうか・・?
臣下の全員が悩んでいる表情でそう言うと、リリシアが笑いながら臣下たちにそう言う。
 「そんなことはアメリア様にちゃんと言っておくわよ・・。人間たちと仲良くなれるわ。まずは仕事を見つけるのが優先ね。こないだの事件で荒れたレミアポリスの修復作業とかね・・。さぁ、話は終わりよ、全員配置につきなさい・・。」
リリシアの言葉に、臣下たちが声をそろえて叫ぶ。
 「リリシア様!!一生あんたについていくぜ!野郎共、あの魔物たちを倒しにかかるぞっ!!一匹たりとも残すんじゃないぞっ!!
リリーナイツが配置に着くと、リリシアは再び戦いの場に戻っていった。

 一方クリスたちはリリシアの命を狙う魔物たちと戦っていた。リリシアの臣下たちの力を借り、魔物の数も着実に減っていった。
 「あのリリシアの臣下たち、結構頼りになるわね・・。獣の腕っ節の強さ、鳥兵の卓越した頭脳、ハンマーナイトのハンマーの強さ、魚兵の魔法も捨てがたいわね・・。」
必死で戦っているクリスがそう言うと、魔導獣兵が嬉しそうな表情で答える。
 「さっきのことは忘れてくれ・・。俺が悪かった。これからは人の味方として行動する。さぁ、一緒にリリシア様を狙う魔物を倒しに行くぜ!お前たちも協力してくれ!それじゃあなっ!!
魔導獣兵はそう言うと、素早い動きで魔物の後を追っていった。
 「クリス・・臣下たちもあなたの事を認めてくれたらしいね・・・。魔物の数はあと少しよ。がんばりましょう!!クリス、気をつけて・・近くに魔物がいるわ、あの魔物のほうへと向かいましょう!
リリシアは魔物を見つけたのか、魔物の方へと向かっていく。その先には、他の魔物とは一際大きな魔物がそこにいた。クリスたちが大きな魔物のところに来たとき、そこにはフィリスとディオンとカレニアが苦戦を強いられていた。
 「うぐぐ・・クリス・・気をつけて!こいつが大ボスみたいね・・。私はディオンとフィリスが立ち向かってもぜんぜん歯が立たなかったわ・・。クリス、リリシアさん・・奴と戦うときは気をつけて!
戦いで傷ついたカレニアがそう言うと、大きな魔物から離れる。フィリスは傷ついた二人を癒すべく、離れた場所で治癒を行うことにした。
 「すまぬクリス・・リリシア・・俺たちは少しダメージを受けすぎた。私とカレニアは少しフィリス様の治癒を受けた後で戦線に復帰する。それまで二人でがんばってくれ!!
ディオンがそう言うと、フィリスのところへと向かっていった。リリシアとクリスが大きな魔物を倒すべく、すぐさま戦闘態勢に入る。
「あなたが大ボスね。これ以上レミアポリスを破壊するのは許しませんよ・・。」
「私を殺して賞金を獲得するつもり・・ならばやってみなさい・・。返り討ちにするけどね♪」
クリスとリリシアがそう言うと、大きな魔物が二人を睨みつけながらそう言う。
 「俺は火山亀ヴォルカス・トータス。メディス様の命令により、リリシアの首を取る!グオオオッ!!
ヴォルカス・トータスが雄たけびをあげながら、クリスとリリシアに襲い掛かってきた!!

リリシアの臣下たちの力を借り、レミアポリスを襲撃する魔物は徐々に減っていった。
リリシアとクリスは最後の一匹である大ボス、火山亀ヴォルカス・トータスを倒せるのか!?

 

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