新章激闘編第三十七話 創造の神、現る!!

 

レイオスたちはレミアポリスを目指すべく、魔導戦艦の子機を操縦していた・・。
「もう少しで中央大陸だ!レミアポリスの前で着陸だ!
レイオスがそう言うと、彼はレミアポリスのすぐそこに子機を止めた・・。

全員はレミアポリスの城の中に入り、アメリアのいる皇帝の間に集合した。
「アメリア様、魔導戦艦を破壊してまいりました!!
ファルスがそう言うと、続いてレイオスが言った
「しかし・・・。仲間の一人であるボルガが魔導士のベルとか言う奴に殺された・・。俺はあいつに戦いを挑んだが、圧倒的な魔力を持つ仮面の魔導士には勝てなかった・・。あいつは脱出用のポッドに乗ってどこかに消えていった・・。」
レイオスがそう言うと、アメリアが答えた
「なるほど・・。レイオスが言うように、あの仮面の魔導士とかいう奴が諸悪の根源だと言うことだな・・。奴は必ず倒さなければならん。ところで、奪われた禁断の書はどうなったのだ・・・。」
アメリアがそう言うと、リュミーネが鞄の中から禁断の書を出した。
「アメリア様、禁断の書を取り返してきたわ・・。」
アメリアはリュミーネが持っている禁断の書を手に取り、こう言った
「おおっ、これはまさしく禁断の書じゃ!!さぁ、エルジェに行き、最長老に届けてくるのじゃ!
アメリアがそう言うと、全員はエルジェに向かった・・。

エルジェに着いた全員は、早速最長老のもとへと急いだ・・。
「最長老様!禁断の書を取り返してきました!!
レイオスがそう言うと、最長老がこう言った。
「おお・・お前たち、よくぞ禁断の書を取り返してくれた!!礼を言うぞ。仮面の魔導士がいなくなった
今、世界は再び平和になった!!
最長老がこう言うと、ブレアが答えた
「しかし最長老様、仮面の魔導士は逃げてしまいました・・。僕たちが倒さなければならない敵なんです・・。あいつを野放しにしては世界が危ないんです!
ブレアがそう言うと、最長老が答えた
「そうか・・。奴を追うというのか・・。おっと・・。今日は天界から創造の神がお前たちに会いたいと言っておるという話じゃ。この宮殿の二階の天の間で待っている。わしが案内するので早く行きたまえ・・。」
最長老の言葉で、全員は宮殿の二階にある天の間へと向かった。

天の間に来たレイオスたちを待っていたのは、神々しい輝きをした人が立っていた・・。
その人がまさしく創造の神なのだ。
「レイオスたちよ、これが創造の神、クリュメヌス・アルセリオスと言う者じゃ・・。くれぐれもそそうの内容にな・・。」
最長老がそう言うと、レイオスが創造の神に話しかけた・・。
「おおっ!!創造神のおでま・・・!!
レイオスの軽率な行動を戒めるかのように、リュミーネがレイオスの口をふさいだ・・。
「ちょっと!!そのお方は創造の神様なのよ〜!軽率な行動はわきまえなさい・・。」
リュミーネがそう言うと、彼女は創造の神に話しかけた・・。
「あなたが創造の神ですか・・。私たちは仮面の魔導士を倒すために旅をしています・・。」
リュミーネの言葉に創造の神は口を開いた・・。
「私の名はクリュメヌス・アルセリオスと申します。天界では創造の神と呼ばれています・・。天界の東域にある創造宮と呼ばれるところで暮らしています・・。私はあなたをずっと待っておりました。今日はあなたたちにどうしてもお話したいことがあります。それは、仮面の魔導士の事です。天界から密偵に遣わせた3人の天使に任せたところ、その魔導士はどうやら魔導の島の出身だということが分かりました・・。あなたたちにお願いがあります。魔導の島は地図には載っていない幻の島ということなので、密偵の天使に案内を任せておきます・・。ではあなたたちにすべてを任せます。創造の神はあなたたちの見方です・・。」
創造の神がそう言うと、ファルスが答えた
「なるほど・・。密偵に遣わせている天使を見かけた人はいるのですか・・。」
ファルスの問いかけに創造の神が答えた
「密偵に遣わせている天使は、どれも聖なる力を持つ天使です。密偵のために町を散策するときは、人間の姿に変身して気づかれないようにしています・・。散策が終わると、人目につかないところで変身を解除するように命令しています・・。しかし密偵に遣わせた天使の報告によると、仮面の魔導士に立ち向かい、負傷した天使が魔導の島にいる魔導の村で手当てを受けています。レイオスたちよ、魔導の村にいるその天使をたずねなさい・・。きっとあなたたちの助けになるでしょう・・。」
創造の神がそう言うと、ブレアが答えた
「分かりました。僕たちは魔導の島へと向かいます・・。この世界を救うためにも、僕たちがやらなければならないんです。」
ブレアがそう言うと、創造の神が答えた
「では、私はそろそろ天界に戻ります・・。がんばるのですよ、レイオスたちよ・・。」
そう言葉を残し、創造の神は天界へと帰っていった・・。

全員が宮殿の外に出たとき、最長老がそこにいた。
「魔法でメルファをここに呼び寄せた。今から魔導の島へと向かうのじゃ!
最長老がそう言うと、レイオスが答えた
「ありがとう最長老様、これから魔導の島へと向かいます。さっきの借りを返してやるんだ!
レイオスがそう言うと、密偵のために来た天使が現れた
「創造の神の命令で、あなたたちを案内いたします・・。」
天使の問いかけに、レイオスが答えた
「ありがとう・・。名前はなんと言うのだ・・。」
レイオスがそう言うと、天使が答えた
「私の名は天使セディエルと申します。あなたたちを魔導の島へと案内するために来ました・・。この船の窓から案内いたします・・。」
天使セディエルがそう言うと、レイオスたちはメルファに乗り込み、魔導の島へ向けて発進させた!!

レイオスがメルファの窓から外を見ると、セディエルがメルファを導いていた・・。
「魔導の島はフレイヤードを南下した所にあります・・。私たちは密偵に来た天使は地上を知るためにずっと飛び回っていたので地上の地域のことはすべて知っています・・。」
セディエルがそう言うと、レイオスが答えた
「すごいな・・。天使って地上のすべてを知り尽くしているんだな・・。」
レイオスの言葉にセディエルが答えた
「もちろんです。天使はあなたたちの味方ですもの・・。」
セディエルがそう言うと、セディエルは再び案内を始めた・・。

しばらくして、アメリアがレイオスたちの前にやってきた・・。
「お前たちよ、魔導の島にはお前たちだけしか行けぬ。メルファを上陸することができないのじゃ・・。そこでいい方法がある。メルファの内部にある緊急脱出室にあるクッションシールドの中にお前たちを入れて、魔導の島に向けて投下するという作戦じゃ・・。それでも行くというのか・・。」
アメリアの言葉に、レイオスが答えた
「分かりました。必ずこの世界を救って見せるぜ!!
レイオスがそう言うと、全員はひと時の休息をとるのであった・・。

しばらくして、セディエルが船の中に現れた。
「魔導の島に到着しました。メルファを着陸させてください・・。」
セディエルの言葉に、アメリアが答えた
「ダメじゃ・・。上陸するには結界が邪魔なのじゃ。その結界に触れると、メルファが木っ端微塵になってしまうのじゃ。すまないが分かってくれ・・。」
アメリアの言葉にセディエルが答えた
「分かりました・・。ではアメリア様の返答をお待ちしております・・。」
セディエルがそう言うと、アメリアが全員を連れて緊急脱出室へと向かった・・。

「お前たちよ、今から魔導の島にお前たちを向かわせる・・。そのクッションシールドの中に入るのじゃ・・。」
アメリアがボタンを押すと、大きくてぶよぶよした丸い物体が出てきた
見るところ、その中に入れるようだ・・。
「怖がらんでもよい・・。かきわけて進めば中に入れる・・。中ならあらゆる攻撃・衝撃にも耐えられる。さぁ入った入った・・。」
レイオスたちはぶよぶよした物体の中に入り込んだ。
「お前たちよ、無事を祈るぞ・・。」

カチッ!!

アメリアがスイッチを押すと、レイオスたちが入っているクッションシールドが投下された!
「ぎゃあああああああああああっーーー!!!
レイオスたちは悲鳴を上げながら、魔導の島へと落ちていった・・。

レイオスたちを魔導の島へと送り出した後、アメリアが戻ってきた・・。
「あれ、レイオスさんたちはどこに行ったんですか・・。」
セディエルの問いかけに、アメリアが答えた。
「レイオスたちか・・。あいつらならクッションシールドに包んで魔導の島に落とした・・。」
アメリアの言葉に、セディエルが答えた・・。
「分かりました・・。それではエルジェへと戻ります・・。」
(しかし、アメリア様も無茶だわ・・。ひとつ間違えば死んじゃうわよあの人たち・・。)
セディエルが心の中でそう呟くのであった・・。

創造の神の言葉で、魔導の島に向かうレイオスたち!
世界征服をもくろむ仮面の魔導士を止めるべく、レイオスたちは一路、魔導の島に向かう!!

 

 

 

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