新章激闘編第三十五話 波導と魔導の戦い

 

レイオスのライバルでもあり、仲間であるボルガを失い、怒りに震えるレイオスは、突如まばゆい光とともに金の鎧を身につけパワーアップし、仮面の魔導士に向かっていった!!
「仮面の魔導士!!お前だけは許さない!来い、勝負だ!!
レイオスが仮面の魔導士を睨みつけ、こう言った!
「フフフ・・・。死に損ないが・・。貴様を倒してエナジーをすべて搾り取ってやるぞ!!
仮面の魔導士は杖を持ち、レイオスに向かっていった!!

「仮面の魔導士!見つけたからには逃がしはしないぜ!!今ここで息の根を止めてやる!
レイオスがそう言うと、仮面の魔導士が答えた
「貴様にこの私が倒せると思っているなら・・。貴様は大バカ者だな・・。」
仮面の魔導士はレイオスを挑発した。
その言葉にレイオスはさらに怒りの表情を見せた!!
「俺はお前のような奴には絶対負けねぇ!!この聖光雷光剣で、お前を討つ!!
レイオスは聖光雷光剣を握り締め、剣に強く念じ始めた・・。
「はあああああああああっ!!!
レイオスが叫ぶと、剣の先から稲妻が迸り、仮面の魔導士を襲った!!
しかし、仮面の魔導士はそれを察知したのか、結界を張って防御した!
「貴様・・。面白い技を持っているな・・。その力とエナジー、実にほしいものだ・・。」
仮面の魔導士は不気味な笑みを浮かべながら、レイオスを見つめていた・・。
「この野郎ッ!!
レイオスは怒りをこめた表情で仮面の魔導士に斬りかかった!!
「フフフ・・・。無駄な足掻きを・・。」
仮面の魔導士は杖を持ち、レイオスの攻撃を受け流す体勢に入る!
「俺の攻撃が簡単に受け流されるとでも思ったのかぁっ!!
レイオスの全体重をかけた剣の一撃が、仮面の魔導士が少し後ろに退いた・・。
「ぐぐぐぐぐぐ・・・。」
仮面の魔導士はレイオスの攻撃を防ぐことで精一杯であったが、またすぐに体勢を立て直した。
「おっと・・。言い忘れていたが私は右利きだ・・。左手で術を唱えられるのを忘れたのかっ!!これでも喰らえ、魔導波!!
仮面の魔導士の左手から、魔導エネルギーの波動がほとばしり、レイオスを大きく吹き飛ばした!
「ふんっ!!
レイオスは吹き飛ばされている時に剣を突き刺していたおかげで、壁への激突を防いだ。
「まだ戦えるというわけだな・・。よかろう、この勝負!私が勝つ運命にあるのだ!!
仮面の魔導士がそう言うと、レイオスが答えた
「こっちだってまだあきらめちゃいないぜ・・。お前を倒してこの世界を救うんだ!!だから、お前なんかには絶対負けねぇっ!!
レイオスがそう言うと、二人は戦いの場に戻った・・・。

緊迫した表情の中、先手を取ったのは仮面の魔導士であった!
「受けてみろ我が魔導術を!!喰らえ、魔導術!アビス・アロー!!
仮面の魔導士は手のひらから混沌の矢を放ち、レイオスを攻撃した!!
「我が衣よ・・。俺に守りの力をっ!!
レイオスが強く念じると、法衣の衣がレイオスを包み込み、混沌の矢を防いだ!!
「な・・何ということだ!?奴の法衣にはこんな力があるというのか!?
仮面の魔導士が驚愕する中、レイオスが答えた!
「この法衣はな!!俺の命令で敵の攻撃を防ぐ役目を持っている!もちろん、お前の魔導術も防ぐことができるんだぜ!!
レイオスの言葉に仮面の魔導士が怒りの表情をあらわにした・・。
「クソッ・・・!!人間ごときにこの私がここまで追い詰められるとは・・・。もう手加減はしないぞ・・。少しだけ、本気を出させてもらう・・。」
仮面の魔導士は今よりもさらに魔力を開放し、レイオスに襲い掛かってきた!

一方3人は、エンジンに攻撃を仕掛ける準備に入った!
「お前たち、俺の合図でエンジンに攻撃するぞ!!
ファルスがそう言うと、3人が魔力を練りこみ始めた・・。
「今だ!!そのエンジンに力をぶつけろ!!
ファルスの合図で、3人は力を合わせ、エンジンに術をぶつけた!!
「水龍波!!
「赤炎波・炎獄!
「閃光衝!!
3人の術が、エンジンに命中した!!
「もっと力をこめないとダメだ・・。もっと魔力を練りこむんだ!!
ブレアがそう言うと、彼はさらに魔力を練りこみ始めた・・。
「頼むから壊れなさいよぉっ!!
リュミーネは怒りの表情を浮かべながら、魔力をさらに練りこみ、さらに強大な水龍と化した!
「この世界を救うためにも、今はこの一撃に力を賭ける!!
ファルスは光のエネルギーをさらに凝縮させ、大きな力を作り出した!!
3人のこの世界を守りたいという気持ちが、術をより強大なものにさせたのだ!!
そしてついに、3人はエンジンの破壊に成功した!!

3人の術がぶつかり、エンジンは完全にぶっ壊れた・・。
「やったか!?
ファルスが二人にこう言うと、リュミーネが答えた
「エンジンは完全に壊れたわ・・。これでもう魔導戦艦は墜落するわね・・。」
リュミーネの言葉にファルスが答えた
「そうだな・・。俺はこの戦艦内を探索し、エルジェから奪われた禁断の書を探してくるぜ・・。」
ファルスがそう言うと、禁断の書の探索に出向いた・・。
「リーダー!!僕も行きます!一人よりも二人のほうが、探しやすいと思うんだ!!
走るファルスの後に、ブレアがついてきた。
「ありがとう・・。手伝ってくれるのか・・。助かるぜ・・。」
こうして二人は、禁断の書の探索に出かけた・・。
「ちょっと!置いていかないでよっ!!!
リュミーネがあわててリーダーの後を追い、禁断の書を取り戻しに行くのであった・・。

仮面の魔導士とレイオスの戦いは続いていた・・。
「魔導術!バーニング・ソウル!!
「波導の術!雷光波!!
仮面の魔導士の魔導術と、レイオスの波導の術がぶつかり合い、相殺した!
「まだだぜ・・。パワーアップした俺はそう簡単には倒せないぜ・・。」
レイオスがそう言った瞬間!炎の球体がレイオスを襲った!!
「そ・・その炎の球体は・・相殺したはずなのに!!?
レイオスが振り向いた瞬間、炎の球体が一気にレイオスを襲った!!
「ぐわあっ!!
レイオスは炎の攻撃を受け、その場に倒れた・・。
「私の炎の術は、操作可能なのだ!!ゆえに、お前の攻撃など私には当たらなかったと言う事だ・・。次は私から行かせてもらうぞ・・。」
仮面の魔導士はレイオスの目の前に現れ、レイオスに攻撃を仕掛けた!
「さらばだレイオス!!あの世で私が王の世界でも見ているんだな・・。」
仮面の魔導士がレイオスに容赦ない攻撃を繰り出した!!
「くそっ・・。波導の・・・」
レイオスは術を唱え用としたが、精神力が切れているために術を唱えることができない!!
「波導の術も使えないほど疲れているようだな・・。ここで一気に終わりにしてやる!!
仮面の魔導士がそう言うと、闇の魔力を練りこみ始めた・・。
「こんなところで・・。負けるわけにはいかないんだ!!
レイオスは空高く舞い上がり、一気に仮面の魔導士を攻撃した!!
もう恐れるものはない・・。すべての力を込め、勇んで仮面の魔導士に襲い掛かるレイオスだが、奴に近づけば近づくほど、その邪悪な力に圧倒されるが、レイオスはひるむことなく仮面の魔導士に斬りかかった!!
「奴めっ!!上空からだとぉっ!!
仮面の魔導士がそう言った瞬間、レイオスの剣が仮面の魔導士を切り裂いた!!

ザシュッ!!

「グギャアアアアアアアッ!!!
仮面の魔導士はレイオスの攻撃を受けたが、まだ戦えるようだ・・。
「この術で最後だ、レイオスよ!!喰らえ、魔導術!アポカリプス・アビスボルト!!
仮面の魔導士が強く念じると、巨大な混沌な電流の渦が現れた・・。
「波導の術は使えない・・。ここは耐えるしかない・・。」
レイオスは双剣を交差させ、防御の体勢をとった!
そして、邪悪な電流の渦がレイオスを完全に包み込んだ・・。
「さらばだ・・。レイオスよ・・。」
仮面の魔導士が笑いを浮かべながら、レイオスが倒れる瞬間を見ていた・・。

運命の決戦、二人の術がぶつかり合い、さらに苛烈さを増す!!
邪悪な電流の渦に飲み込まれたレイオスの運命やいかに!!

 

 

 

新章激闘TOP