新章激闘編第三十四話 ボルガvsベル

 

リリシアとリュミーネの勝負が終わった後、動力室のエンジンの破壊を命じられた二人は彼女の異変に気がついた!
「リュミーネっ!!リーダー、早く手当てを!!
ブレアが傷ついたリュミーネを抱えてファルスのところに駆けつけた・・。
「まだ息があるな・・。とにかく回復しよう・・。」
ファルスがそう言うと、ファルスはリュミーネに回復呪文を唱え始めた・・。
「回復術(ヒーリング・スペル)!ハイ・ヒーリング!
ファルスが回復呪文を唱えると、リュミーネの傷が回復した・・。
「ありがとうリーダー。でも・・あんな奴に負けてしまうなんて・・。くやしすぎるわっ!!
リュミーネは悔しい表情を隠せなかった・・・。
「分かった・・。お前の悔しい気持ちは分かる・・。だが、今はお前の命のほうが心配だ・・。このまま戦いを続けていたら、死んでいたかに違いない・・。」
ファルスの言葉にリュミーネが答えた
「分かったわ・・。じゃあ私もエンジンを止めるほうに入るわ・・。」
リュミーネがエンジンの破壊を手伝うことになった・・。
3人のエネルギーがあれば、止められる可能性はアップした・・。

一方ボルガは、仮面の魔導士の参謀のベルと戦いを繰り広げていた・・。
「遠慮なく行くぜ・・。」
ボルガがそう言うと、一気にベルに向かっていった!
「特攻とは無謀だな・・。これではじいてやるじょー!!魔導術・バウンサー・フィールド!!
ベルが術を唱えた瞬間、ベルの周りに棘のついたシールドが現れた・・。
「くらえっ!!
ボルガがベルに突進したとき、棘つきのシールドにはじかれてしまった!!
グサリッ!!
「ぐわあっ!!
ボルガはシールドの棘に刺さり、ダメージを受けた!
「無駄だじょー!!次は俺の番だ!!受けてみろ、カロリー・プレス!!
ベルはその巨体を丸め、ボルガに向かって突進した!!
「やばいな・・。あの一撃を受けると、ひとたまりもないぜ・・。ここは獣王波で止めるしかないな・・。」
ボルガはそう言うと、ボルガは手の平に強力なエネルギーを集めはじめた・・。
「このまま一気につぶしてやるー!!
重量のある巨体が、徐々にボルガに近づいてくる!!
「行くぜ!渾身の獣王波を!!喰らえ、獣王波・フルバースト!!
ボルガの手から放たれた強大なエネルギーが、ベルをどんどん後ろに押していく・・。
「こいつ・・。あのような力を持っていたのか!?
ベルはボルガのパワーに圧倒されていたが、またすぐに態勢を立て直した・・。
「うおおおおおおっ!!
ベルはさらに回転とスピードを加え、ボルガに向かっていった・・。、
「何ぃ!!俺の渾身の獣王波が・・・打ち負けているとは!!
ボルガの獣王波が、ベルのすさまじい巨体とスピードで相殺していく・・。
そして、ベルは完全にボルガの目の前まで来た!!
「お、俺の目の前に!!
一瞬の出来事にボルガは驚愕していた・・。
「今のは危なかった・・。だが、俺は負けない!!
ベルは元の姿に戻り、ボルガを殴りつけた!!
バキッ!!
「ガハッ!!
ボルガはベルの攻撃を受け、その場に倒れた・・。
「俺も負けられないんでな・・。この勝負は俺が勝つ!
ボルガはまた立ち上がり、ベルを睨みつけた!
「今度こそ終わりにしてやるんだぞ!!俺の最大呪文でな!!
ベルは強大な魔力を練りこみ、ボルガに放とうとしている!
「術も使えるのかあいつは!!ただのでかい奴だが、侮れんな・・。」
ボルガはそう言うと、一気にベルに突進した!
「また突進か・・。当たる前に最大呪文で殺してやるんだじょーー!!
ベルはそう言うと、さらに魔力を練りこみ始めた・・。
「奴は完全に突進の構えだと思い込んでいる・・。俺は突進はしないぜ・・。今回はお前の懐に入らせてもらうぜ・・。」
ボルガはそう言うと、一気にベルの懐に回りこんだ・・。
しかしベルはボルガの動きを見逃さなかった!!
「甘いな・・。俺は首が自由に曲がる体質なんだじょー!!お前が何をしようが無駄だ!!喰らえ、魔導術・バルディオン・エスピリア!!
ベルが術を唱えると、ベルの手のひらから無数のエネルギーの槍が放たれ、ボルガを襲った!!
「なんだ・・。こんな術、俺には通用しないぜっ!!
ボルガはすさまじいスピードでベルのエネルギーの槍をすべてかわした!!
「なんという身のこなし・・!我が最大術のひとつが破られた・・。このままでは負けるじょ・・。そうだ!あの術を使えばいいんだ!!
ベルはかなり困った表情だが、またすぐに体勢を立て直した!
「今度は俺の番だぜ!喰らえ、獣王拳・獅子咆哮!!
ボルガは強力な力とともに獅子の形をしたエネルギーを放った!
「うおおおおおっ!!受けてみろ、最大術をっ!!魔導術・ビッグバン・ローリング!!
ベルはその巨体を丸め、炎の玉となってボルガに突進してきた!!
「身体強化か・・。こんなもの俺のスピードで・・・!!!
ボルガがその場を離れようとした瞬間、ボルガの姿が見えなくなった・・。
どうやらその術は身体強化だけではなく、音速で行動できる魔導術であった・・。

「完全に倒した・・。俺の勝ちだ!!
ベルは勝ち誇った表情で叫んだ・・。
「ボルガっ!!
レイオスがあたりを見回したが、ボルガの姿がどこにも見当たらなかった・・。
「ううっ・・くそっ・・ボルガっ!!!
レイオスは悔し涙を流していたとき、仮面の魔導士が話しかけてきた・・。
彼の手からは、淡い光を放っていた・・。
「ふはははははっ!!あいつのことか・・。あいつならもうベルの攻撃で燃え尽きた!!おかげで奴のエネルギーを得ることができた・・。お前の仲間のエナジー、なかなか悪くない味だったぞ・・。」
仮面の魔導士がそう言うと、レイオスが怒りの表情を見せた
「うおおおおおおおおおおおっ!!!
レイオスが叫ぶと、レイオスの体からすさまじい光を放ちはじめた・・。
「なんだ・・何だあの光はっ!!
仮面の魔導士がそう言うと、レイオスのほうを向いた・・。
すると、レイオスの体を覆う法衣が、金の鎧を纏ってパワーアップしていた・・。
「仮面の魔導士!!お前だけは許さない!来い、勝負だ!!
「望むところだ・・。かかって来いっ!!
仮面の魔導士がそう言うと、杖を持ち、レイオスに向かっていった!!

ボルガが倒れ、怒りに燃えるレイオス!!
仮面の魔導士を打ち破ることができるか!?

 

 

 

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