新章激闘編第二十九話 壁の魔導士ヘーベル!!

 

動力室の場所を聞き出したレイオスたちは、階段を駆け上がっていた。
「動力室はこの先だ。早くこの戦艦を破壊し、仮面の魔導士を倒すんだ!!
レイオスはそう言うと、全員は一斉に動力室を目指し、走り出した。

しばらくすると、動力室の扉が見えてきた・・。
「あれが動力室だ!一気に向かうぞ!
ファルスがそう言うと、全員が動力室の扉に向かったその時、レイオスたちは透明な何かにぶつかった!「レイオス!何があった!!
ファルスがそう言うと、レイオスが答えた
「いてて・・・何だこれは!扉の前に見えない壁があってこれ以上進めないぜ・・。」
レイオスがそう言うと、仲間たちが調べ始めた・・。
「何も見えないと思ったら、壁なのね・・。これって。」
「ダメだ・・。先に進めないや。」
「これは何かの術式によって作られた壁かも知れんな・・・。情報収集をする必要があるな・・。」
仲間たちが困惑している中、ボルガがそう言った
「ならばここは俺の拳で壊してやる!
ボルガがそう言うと、ボルガは拳に力をこめはじめた・・。
「食らえ、獣王烈破拳!!
ドガガガガガガガガガガッ・・・!!
ボルガの拳が見えない壁に炸裂した!しかし、見えない壁は壊れなかった・・。
「痛えっ!!この壁、なんて頑丈なんだ!!
ボルガは痛そうな表情でこう言うと、全員は早速情報収集に向かった・・。

歩いていると、一人の仮面をつけた男が現れたので、交渉を開始した
「すまん。動力室の見えない壁を解除する方法を知りたいので教えてくれないか・・。」
レイオスが仮面をつけた乗組員に話しかけた・・。
するとその男がこう答えた
「動力室の見えない壁のことかい・・。俺は知ってるぜ。あの壁は叩いたり斬ったりしても何のダメージも与えられない・・。しかしあの壁の左にスイッチがある。それを押せばなんとか開くんじゃないかな・・。」
その言葉にレイオスが答えた
「ありがとう。じゃあ早速点検に行ってきます!
レイオスがそう言うと、早速見えない壁の前まで来た

「確か左のほうだったよな・・。」
レイオスは見えない壁を触り始めた・・。
すると小さく出っ張った物に触れたような気がした・・。
「何かに触れたような感じがしたんだが・・。気のせいか・・。」
レイオスがそう言うと、ファルスが答えた
「それがスイッチだ!!レイオス、スイッチを押してくれ!
レイオスは恐る恐るスイッチを押した・・。
すると透明な壁が目の前から消え去った・・・。
「これで通れますね。じゃあ早速通りましょうか・・んっ!
ブレアが歩き出そうとした瞬間、何者かの気配を感じた。
「誰だっ!!
ブレアがそう言った瞬間、見えない壁があったところから人が現れた!!
「フフフフフ・・・・。俺の名は魔導士ヘーベル。壁のヘーベルの異名を持つ魔導士だ・・。よくも動力室の透明の壁を消してくれたな!!お前たちをここで始末する!!
仮面の魔導士の下っ端の一人、壁のヘーベルが襲い掛かってきた!!

「我が壁の魔術、お前に見切れるかな・・。」
ヘーベルはそう言うと、杖を片手にもち、呪文を唱え始めた・・。
「魔導の術!プロテクト・ウォール!!
ヘーベルが術を唱えると、強固な鉄の壁が現れ、ヘーベルの体を覆った!
「なんだあの鉄板は!!これじゃああいつに直接攻撃できないじゃないか!
レイオスがそう言うと、ヘーベルが答えた
「フハハハ!!この壁はただわしを守るだけのものじゃない!その壁はお前たちを攻撃するための武器にもなるのだ!!
ヘーベルがレイオスたちを指差すと、壁が動き出し、空中に浮かんだ。
「プロテクトウォールよ、あいつらを倒すのじゃ!!
ヘーベルの言葉で、一気に鉄の壁がレイオスのほうに向かってきた!!
「みんな!伏せろ!!
レイオスの言葉で、全員が地面に伏せた。
しかしヘーベルは攻撃の手を緩めない!!
「まだまだじゃ!!これでよけられたとは思わないことじゃ!壁よ、やつらを閉じ込めてしまえ!!
ヘーベルがそう言うと、鉄の壁がレイオスの周りを囲んだ!
「奴め、いったい何をしようとするつもりなんだ!!
ブレアがそう言うと、ヘーベルが答えた
「お前たちを閉じ込めて、一気に消滅させてやるのだ!お前たちはあの世で仮面の魔導士が世界を征服するところでも見ておくんだな・・。ガハハハハハ!!
ヘーベルがそう言うと、魔力を練りこみ始めた・・・。
あと数分で、消滅系の術を唱えられてしまうのだ!!

壁に閉じ込められたレイオスたちは、抜けられる方法を考えながら苦戦していた・・。
「くそっ!このまま俺たちがこんなところで負けるわけにはいかないんだ!!このまま消されたらあいつの思う壺だ!
レイオスは必死に壁を剣で斬るが、傷ひとつつけられなかった・・。
「こんなところで負けるわけにはいかん!!俺の拳で粉砕してやるぜ!
ボルガは必死で壁に攻撃した!
しかし、壁にダメージを与えるどころか、ボルガの拳にダメージを受けた!
「いてて!!俺のパワーでも壊れないぜ・・。後は任せた・・。」
ボルガは残りの三人に任せることにした。
「みんな聞いてくれ!鉄は炎と水のあわせ技で大きなダメージを負わせることができるぞ。ブレア、リュミーネ!やってくれるか!
ファルスがそう言うと、ブレアとリュミーネは魔力をこめ始めた・・。

「一応やってみるだけやってみるよ、リュミーネ、頼んだよ!
「私も最大限の魔力をぶつけてみるわ!ブレア、最大の力をこめるわよ。」
二人の体からはすさまじい魔力が沸き起こり、術を発動させるにはもってこいの力であった!
「頼むぞ・・。俺たちの命がかかってるんだぞ・・。」
「あいつら・・。うまくやってくれるといいんだが・・。」
ほかの仲間たちは二人に希望を託し、祈り続けた・・。

そんなレイオスたちをよそに、ヘーベルは消滅術を唱え始めた!
「お前らもここで終わりじゃな・・。受けてみろ、魔導の消滅術!グレイス・バニッシャー!!
ドドドドドドドドドド・・・・!!
消滅術が炸裂し、レイオスを閉じ込めている壁が消え去った・・。

ヘーベルの消滅術が炸裂した!
果たしてレイオスたちは生きているのか!?

 


 

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