新章激闘編第二十八話 潜入

 

メルファの波動砲によって、魔導戦艦の装甲が破壊され、中に入れる状態になった。
「今の波動砲の一撃で、中に入れるようになったぜ!!
ボルガがそう言うと、全員は一斉にメルファの外に出た。

「ありゃすごい威力だな・・・。あの波動砲の一撃は・・・。」
ブレアは波動砲のすさまじい威力にただ呆然としていた。
「あの戦艦の中に、俺たちが倒さなくてはならない仮面の魔導士がいるのか・・。でもどうやって乗り込むんだ・・。ここから飛び降りても地上へと落ちていくだけだぜ・・。」
レイオスが悩んでいた・・。
「ちょっと!私とブレアの浮遊術(フロウ・スペル)があるじゃない。私とブレアで一人ずつ仲へと運んでいけば何とかなるわね・・・。」
リュミーネがそう言うと、ブレアが答えた
「そうだね・・。僕とリュミーネで仲間たちを戦艦の内部へと運んでいくということだね。さぁ、こうしている暇はないんだ。さっさと乗り込もう。」
ブレアがそう言うと、二人は術を唱え始めた・・。

「浮遊術(フロウ・スペル)氷魔の翼!
「浮遊術(フロウ・スペル)炎魔の翼!

二人が術を唱え始めたとたん、二人の背中から翼が生えた。
「さぁ、戦艦の内部へと一人ずつ運んでいこう。やっと乗り込めるぞ!
ブレアがそう言うと、リュミーネが答えた
「わかったわ。落とさないように気をつけて・・。落ちたら死んじゃうからね・・。」
リュミーネがそう言うと、二人は仲間たちを一人ずつ戦艦の内部へと運んだ後、二人も戦艦の内部へと突入した。
「仮面の魔導士め!今ここで決着をつけてやるぜ!
レイオスがそう言うと、ファルスが答えた
「待て。何者かの気配を感じる・・。みんな!あの部屋に隠れるんだ!!
ファルスがそう言うと、全員はすぐそこにある部屋に入った・・。

レイオスたちが部屋に入っているとき、仮面の魔導士の部下が歩いていた。
「グヒヒヒヒ・・・。腹減った・・。何か食い物はあるかな・・。」
そう言うと男の魔導士がドアの取っ手に手をかけた・・。
「あのやろう!こっちに向かってくる!!
レイオスが小声でそう言うと、全員は静かに後ずさりした・・。
「おーい!!ご飯できたわよーーーー!!
女の魔導士がそう言うと、男の魔導士は一斉に走り出した!
「うおっほーーーーっ!!ご飯だご飯だーーーーー!!
男の魔導士がそう言うと、どこかに走り去って行った・・。
「よかった・・。もう少しで入られかけてたよ・・。」
ブレアはほっとため息をついた・・。

「いなくなったか・・。さぁ、外に出るぞ。第二次魔導究極戦を阻止するためにも、まずは動力部を破壊しなくてはならない。しかしこの状況下では、敵に見つかってもおかしくない。そのときはそのときで対処するしかない・・。」
ファルスがそう言うと、全員が部屋の外に出た。
「しかし、こんなに大きい戦艦の中を探すというのか・・。仮面の魔導士とその部下に見つからないように、細心の注意を払って進まなければならないな・・。」
レイオスがそう言うと、仲間たちはゆっくりと戦艦の内部を進み始めた・・。
「待てレイオス。あそこに仮面をつけた人間がいる。あの見張りを抜けない限り、通れないということだ・・。」
ファルスがそう言うと、レイオスが答えた
「しかしどっち道あの見張りを倒さなければ、先に進めないということなら、さっさと倒して強行突破するしかないな・・。」
レイオスの言葉にファルスが答えた
「お前は相変わらず無茶だな・・。ならこれならどうだ。」
ファルスが見張りのいるところに向かって何かを投げつけた・・。
「今、何を投げたんだ・・。」
レイオスが答えると、ファルスが小さな声で答えた。
「あれはな、閃光弾といって、投げつけた周囲にいる奴の目をくらませる効果があるんだ。奴等の目をつぶせば、俺たちの攻撃でやっつけられるぜ。」
ファルスがそう言うと、全員は目の眩んでいる仮面をつけた見張りに総攻撃を仕掛けた!

全員の総攻撃により、二人の見張りを倒した
「さてと、二人分の変装道具が手に入った。俺とファルスが着よう。」
レイオスとファルスは見張りから身包みを剥ぎ取り、見張りそっくりの姿に変装した。
「これなりゃ誰も見つからない。着ていないほかの人は捕虜ということでカモフラージュしておけば何とかなるだろう・・。」
レイオスの言葉にファルスが答えた
「なるほどな・・。その方法はいいかもしれない!ほかのやつらもこの姿じゃほかの奴も攻撃できない。つまり、安全に内部を探索できるということだ。さらに、仮面をつけた奴から情報を聞き出すことができるおまけつきというわけだ。これはいい作戦だとは思わないか・・。」
ファルスの言葉にレイオスが答えた。
「いい作戦だな。これなら動力部のあるところを聞きだせるというわけだな。さぁ、早速作戦開始だ!
レイオスがそう言うと、全員は戦艦の中を進んでいくのであった・・。

しばらく歩いていると、仮面をつけた人間が目の前に現れた
「すまない。動力部の点検のために動力部の場所を教えてくれないか・・。」
レイオスが仮面の男に問いかけた・・。
「動力部の場所か・・。俺はわからないぜ・・。確か階段を上がったところだったような気がするんだけどなぁ・・。すまない。ほかの奴に聞いてくれ・・。」
そう言うと仮面の男は自分の持ち場に戻った・・。
「いい情報手に入れたぜ・・。階段を探せば動力部のあるところはすぐそこだ。さっさと階段を探そう!
レイオスがそう言うと、ファルスが答えた
「階段を上がったところ・・。というのは少し曖昧すぎる・・。もう少し情報を収集しないと迷うだけだ。ほかの仮面の奴らから聞き出すほうがもっともな答えだ。」
ファルスがそう言うと、早速情報収集のため、仮面をつけた乗組員を探し始めた
すると目の前に別の乗組員が現れた・・。
「すまない。点検のために動力部のある部屋を探しているんだが・・・。」
ファルスが仮面の乗組員に問いかけた・・。
「動力室なら、階段をあがって通路をまっすぐ行けば何とかたどり着けるよ・・。俺は仕事があるから、点検よろしく頼むぜ・・。」
男の乗組員がそう言うと、自分の持ち場に戻った・・。
「場所がわかったか・・・。さっさと動力室に向かうぞ!!
レイオスがそう言うと、全員は動力室へと向かうのであった・・。

ついに魔導戦艦の内部に潜入したレイオスたち!!
はたして魔導戦艦を止め、仮面の魔導士を倒せるのか!?

 

 

 

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