新章激闘編第二十五話 魔導戦艦・封印解除!

 

レイオスたちは仮面の魔導士の野望を止めるため、最長老のいる大宮殿にやってきた。
「おお・・・。レイオスとその仲間たちよ・・。よく来たな・・。」
最長老の言葉に、レイオスが答えた
「最長老様・・、仮面の魔導士がここに来たのか・・。」
レイオスの言葉に、最長老がこう答えた。
「確かに・・。お前の言うとおり、仮面の魔導士がここに来たのじゃ!奴は禁断の書を奪った張本人なのじゃ!奴がここに来た目的はこのエルジェの地下に封印されている魔導戦艦の封印を解き、地上界を滅ぼそうとしているのじゃ!レイオスたちよ、お前たちに指令を与える。一刻も早く仮面の魔導士を止めるのじゃ!奴はこの牢獄に囚われている二人の魔導士を解放し、地下に向かっているはずじゃ!今この世界の危機を救えるのはお前たちしかいないのじゃ!さぁ、行け!選ばれし者よ!
最長老がそう言うと、レイオスたちは仮面の魔導士を追うために、地下へと向かった・・。

一方仮面の魔導士は、牢獄に囚われている二人を解放し、魔導戦艦が封印されている地下へと向かっていた・・。
「ねぇ・・こんな暗いところに何があるっていうの・・?
「腹減ったよぉ・・。俺あれから何も食べてないんだ・・。」
二人の魔導士がそう言うと、仮面の魔導士が答えた
「ええい!うるさいやつめ!黙って私の言うとおりについてくればいいんだ!
その言葉に女の魔導士が小声でそう言った
「相変わらず自分の目的だけで動いているわね・・。まさに鬼畜・・。」
二人は愚痴を漏らしながら、エルジェの地下を探索していた・・。
「おっ!あれってもしかすると魔導戦艦の格納庫かもしれないぜ・・グヒヒヒヒッ!!
その言葉に仮面の魔導士が答えた
「この扉の奥に我々が望む魔導戦艦があるのだな!お前ら、扉を開けろ!
仮面の魔導士が二人に部屋の扉を開けるように命じると、二人は恐る恐る扉を開けた・・。
すると仮面の魔導士の目の前に大きな古びた方舟のようなものがあった。
「これが魔導戦艦・・・。これだ・・これだっ!早速中を調べさせてもらうぜ・・。」
仮面の魔導士がそう言うと、魔導戦艦の中に入り込もうとした瞬間、封印の力が仮面の魔導士を跳ね飛ばした!!
「ぐわあああっ!!封印が施されていたかぁっ!!
仮面の魔導士は大きく吹き飛ばされた。
「大丈夫ですか!?
二人の魔導士がそう言うと、仮面の魔導士は大丈夫な表情で答えた
「ええい!心配はいらん!それよりあの魔導戦艦の封印を解く方法を考えろ!私は禁断の書を読んでおく!
仮面の魔導士がそう言うと、禁断の書を読み始めた・・。
「このページではない・・・。ここでもない・・。」
仮面の魔導士は禁断の書を読んでいるが、魔導戦艦の封印を説く方法が見つからなかった・・・。
「お前ら!あの戦艦に向かってもてるだけの術を放て!!
命令を受けた二人は、魔導戦艦に向かって最大の術を放った!
「デストラーダ・スパイラル!」「デルアビス・バルディオン!
二人の術が、魔導戦艦の封印に大きく命中したが、封印解除にはまだ力が足りなかった・・。
「ちくしょう!!お前らの魔力でもダメか・・。ならば私の最大術をお見舞いさせてやるぜ!
仮面の魔導士がそう言うと、最大限までの魔力を開放し、最大の術を放った!
「喰らえ私の最大術!!魔導の術!ガルディジア・ラ・アビス!!
仮面の魔導士の術が、魔導戦艦の封印に命中し、そしてついに封印が闇の術に打ち負け、封印が解かれた!

「グヒヒヒヒ・・封印が解けたみたいですぜ・・。」
「やったわ!封印が完全に解けたわ!
二人の魔導士は歓喜の声を上げた時、仮面の魔導士がそう言った。
「さぁお前ら、乗れ!今こそ地上界を我が物にするチャンスだ!これさえ手に入れれば創造の神など利用しなくとも地上界は制圧できそうだ!そうだな・・お前らは雑用係に任命する!
その言葉に二人の魔導士が怒りの表情で睨んで来た・・。
「ちょっと!雑用係とはどういうことよ・・。この鬼畜魔導士!!
「せめて料理係とかそんな風なところにしてくれよ・・グヒヒヒヒッ!!
二人の言葉に仮面の魔導士が答えた!
「仕方ねぇな・・・。お前らの好きにしやがれ・・。ただし!勝手に舵を取ることは許さんからな!なんせ俺はこの魔導戦艦の船長なんだからな!
その言葉に納得した二人がそう言った
「好きにしていいんだって・・。私は料理係に任命するわ・・。」
「俺は遊んですごすのが好きだな・・グヒヒヒヒッ!!
喜んでいる二人を見て、仮面の魔導士が答えた!
「さぁお前ら!さっさとエルジェを抜けて地上界を制圧するのだ!!
そう言うと仮面の魔導士たちは、魔導戦艦に乗り込もうとした・・その時!!

「そこまでだ!!仮面の魔導士!!

誰かの声が聞こえたような気がした仮面の魔導士が振り返ると、そこには地下牢獄に閉じ込めていたはずのレイオスたちの姿であった!
「な・・・なぜだ!!なぜお前らがここに居るんだ!!
その言葉にレイオスが答えた
「その地下牢獄なら、俺たちがぶっ潰してやったぜ・・。何とか出口を見つけて脱出してきたんだ!
レイオスの言葉に仮面の魔導士が答えた!
「ええい!!こうなりゃこうだ!私の操り人形共よ!レイオスを抹殺するのだ!!
その言葉にレイオスはこう答えた
「操り人形って・・。ブレアとリュミーネのことだろ。あいつならとっくに解放されているからお前が何を言っても無駄だぜ・・。」
レイオスがそう言うと、ブレアとリュミーネが現れた・・。
「僕を無理やり悪人に変えたあなたを許しませんよ・・。」
「さぁ覚悟しなさい!逃げても無駄よ!!
二人がそう言うと、仮面の魔導士がこう答えた・・。
「ハッハッハ・・・。お前らは少し来るのが遅かったようだな・・。とっくに魔導戦艦の封印は解除された!今から地上界を侵略するのだ!
仮面の魔導士がそう言うと、二人の魔導士がそう言った
「無駄無駄無駄だね・・・。グヒヒヒヒヒ・・・。」
「キャハハッ!!地上界は私のものよ!
二人の魔導士がそう言うと、魔導戦艦の中に入っていった・・。

「魔導戦艦、発進だあっ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・。
仮面の魔導師が舵を取ると、轟音と共に、魔導戦艦の機体が一気に空中に飛び立った・・。

「くそっ・・・魔導戦艦が地上界に放たれた・・・結局俺は何もできなかったんだ・・。」
レイオスが悔しい表情でこう言うと、仲間たちが答えた
「まだ希望はあるぜ!諦めるな!
「僕もできるだけがんばるから!諦めないでください!!
「レイオス・・・、諦めないで・・・。必ず止める方法はあるわ。」
「こんなところで諦めるわけにはいかん!必ずあの魔導戦艦を止めるぞ!
仲間の言葉に支えられ、レイオスは再び立ち上がった!
「そうだな!俺が弱気になってはみんなが悲しむな・・・。俺は絶対に諦めない!何が何でもこの世界を救うんだ!!
レイオスがそう言うと再び最長老の間へと向かっていった・・。

「何ぃ!!魔導戦艦が地上界に放たれたか・・・。やはり仮面の魔導士の野望を止められなかったか・・。レイオスよ・・。今すぐにでも魔導戦艦に乗り込み、魔導戦艦を破壊してくるのじゃ!
その言葉にレイオスが答えた
「魔導戦艦に対抗できるのは、時空船メルファだが、攻撃できる武器が無いんだ・・・。」
その言葉に最長老がこう答えた
「よかろう。メルファに魔導戦艦と同じ戦力を誇る武器を取り付けておく。今からメルファに武器を取り付けるための呪文を唱える・・。カアーーーーッ!!
最長老が何かの呪文を唱えた!

呪文の効果で、メルファに魔導戦艦と同様の兵器が取り付けられた!

「レイオスたちよ、お前らはもうここには用はないぢゃろが!さぁ、メルファに乗り込み、魔導戦艦に乗り込むのじゃ!!
レイオスたちはエルジェを後にし、中央大陸に向かうのであった・・。

ついに封印が解かれた魔導戦艦!!
封印が解け魔導究極戦がハ・ジ・マ・ル!!

 

 

 

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