新章激闘編第二十話 仮面の魔導士現る!!

 

バトルゲームをすべて制覇し、5つのシンボルをすべて手に入れたレイオスたちは、コロシアムのメインカウンターを目指していた・・。
レイオスたちの動きを観察するかのように、バトルタワーの頂上から見ていた人間がいた・・。

そう、エルジェから禁断の書を奪った仮面の魔導士であった・・。
「あの小僧・・私が禁断の書の力で呼び出したバトルパークのゲームをすべて制覇するとは・・面白いやつめ・・。クックック・・・。」
仮面の魔導士は不気味な笑みを浮かべながら、しばらく彼の様子を観察していた・・。
「まぁいい・・。奴の仲間を何とか利用すれば、私の野望の達成に一歩進むというわけだ・・。」
そう言うと彼は、そそくさとその場を去っていった・・・。

レイオスたちはシンボルを出すように仲間たちに言った・・。
「それじゃあみんな!シンボルを出してくれ!
レイオスがそう言うと、全員はコロシアムパスからシンボルを取り出した。
「知略の証、ラックシンボル!
「勇気の証、ブレイブシンボル!
「指令の証、タクティクスシンボル!
「根性の証、ガッツシンボル!
「能力の証、アビリティシンボル!
全員がシンボルを取り出すと、レイオスがそれを手に取りシンボルケースにはめこんだ・・。
「以上しっかりと頂戴した!それではメインカウンターの人に持って行くぞ!
レイオスは早速メインカウンターにいる関係者に話しかけた・・。
「レイオスチームだ。シンボルをすべて集めたので報告しに参りました・・。」
レイオスがそう言うと、関係者が答えた
「それでは、シンボルを確認いたします・・。」
その言葉に疑問を持ったのか、レイオスがこう答えた
「確認といっても、ただ目で見るだけでOKではないかと・・。」
その言葉に関係者はこう言った
「それはですね・・。偽造防止の一環としてこちらで確認させていただきますので少々お待ちいただけませんか・・。」
レイオスは仕方なく待つことにした。

そして5分後・・
ついに確認が終了し、シンボルが手元に戻ってきた
「お待たせいたしました。シンボルの確認が終わりました・・。あなた方はバトルゲームを制覇したのは一番ですね・・。ほかのチームは一つもシンボルをゲットできていません・・。バトルゲームのリーダーが強すぎるんでしょうね・・。あと一時間でこのバトルゲームは終了ですが、決勝トーナメントを飛ばし、レイオスチームの優勝です!!おめでとうございます!
突然の出来事にレイオスが答えた
「本当に優勝でいいのか!本当にこれでよかったのか・・・?
レイオスがそう言うと、関係者がこう言った
「優勝したあなたたちを、勝利の間へとお導きいたします・・。それでは目を閉じてください。私が良いというまで目をお開けになさらないでください・・。」
全員は関係者の言うとおりに目を瞑り始めた・・。
「それでは・・ご案内します・・。」
関係者がつぶやいた瞬間、レイオスたちの体が一瞬にして姿を消した・・・。

そして数秒もかからぬうちに勝利の間へとワープした。
「それでは、目を開けてください・・。」
レイオスたちが目を開けた瞬間、そこには勝者を称える宝具が奉られている場所だった・・。
「ここが勝利の間でございます・・。ここは5つのシンボルを集めたものにこそ相応しい場所だ・・。そう・・貴様らの墓場でもあるがなぁっ!!
関係者がそう言うと、関係者の体が見る見るうちにその姿を豹変させていった・・・。
その顔には仮面が着けられ、魔導士らしからぬ格好をしていた・・。
つまり、この男こそが仮面の魔導士だったのだ!

「フハハハハハハッ!!私こそが仮面の魔導士、真の名はバルバトーレだ!今まで関係者を装い人々の目を欺いてきたが、今となっては正体を明かしても誰にも見つかりはしないから今が格好のチャンスだ!
仮面の魔導士のバルバトーレが、いきなりレイオスたちに襲い掛かってきた!

「あ・・あれが・・。仮面の魔導士・・・。」
「お前はいったい何をしようとしているんだ!!?
「あれが仮面の魔導士か・・!!でも負けるわけにはいかない!
全員がそう言うと、仲間たちは一気に戦闘態勢に入った!
「ほほう・・全員で立ち向かっても勝つ確立は無い!!
仮面の魔導士が笑いながらそう言った・・。
「たとえ負ける勝負でも・・・。僕たちが生き残れる可能性はいくらでもあるんだ!!
ブレアがそう言うと、一気に仮面の魔導士に斬りかかった!!
「喰らえっ!!爆炎斬!!
ブレアの燃える剣技が、仮面の魔導士を襲った!しかし、ブレアの炎の剣技は軽々とあしらわれてしまっった!
「これで私に立ち向かおうというのか・・・。だが、温いなぁっ!!
仮面の魔導士はブレアを持ち上げ、一気に壁へと叩きつけた!!
「うわあっ!!
ブレアは一気に地面へと叩きつけられそうになったが、リュミーネが助けに入った!
「よかった・・間に合ったわ・・。」
リュミーネは落下するブレアを絶妙なタイミングで抱きかかえた!
「あ・・ありがとう。リュミーネ・・。」
ブレアがそう言うと、リュミーネが答えた
「いいってことよ・・。かけがえの無い仲間を死なせるわけにはいかないもの・・。ブレアはここで休んでいて・・。次は私が戦うわ・・。」
ブレアの戦線離脱により、リュミーネが戦闘態勢に入った!!

「リーダー!!私と一緒に戦いましょう!
リュミーネはファルスに一緒に戦うように言った・・。
「よし!OKだ!共に戦おう!この勝負、絶対に負けられんからな・・。」
そう言うと二人は槍を握り締め、空中へと飛び上がった!
「空中に逃げても無駄だ・・。私の術で倒してくれる!!
仮面の魔導士がそう言うと、両手を天にかざした。
「闇よ、すべてを覆え!!ダークスクリーン!!
仮面の魔導士がかざした両手から黒い霧が立ち込めた。
黒き霧により、二人の姿は完全に見えなくなった・・。

「おい・・、視界が真っ暗になったんだが、まさか奴の術か!?
ファルスがリュミーネにそう言うと、リュミーネがこう答えた
「たぶんそうね・・。でもこんな霧、私の光の術で晴らせると思うの。きっとうまくいくわ!
そう言うとリュミーネは槍の先端に光の力を集め始めた・・。
「闇を打ち消す光よ、私に力を!!ルミナススライサー!!
槍の先端に集められた光が、一気に光り輝きだした!
「うん・・?視界が開けた!!これで奴に攻撃できそうだ!
リュミーネとファルスは一気に仮面の魔導士に攻撃を仕掛けた!
「喰らえっ!ライトニングランサー!!
「喰らいなさいっ!!ルミナスランサー!
二人の槍術が、仮面の魔導士に炸裂した!!
「があああああああああああああああっ!!
仮面の魔導士は二人の槍術を受け、その場に倒れた・・・。
「これで・・勝ったのか・・?
ファルスがリュミーネに言った。
「たぶん・・・。勝ったと思う・・。」
リュミーネが答えた瞬間、仮面の魔導士が立ちあがった!
「まだだ!!まだだぁっ!私は負けるわけにはいかんっ!!
仮面の魔導士は以前よりもすさまじい魔力を開放し、再び襲い掛かってきた!

ついに正体を現した仮面の魔導士!!
レイオスたちはこの状況をどう切り抜けるのか!?

 

 

 

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