新章激闘編第十八話 ボルガvsヴァルト
3人が救護施設で休息をとっている間に、ボルガはバトル道場のキャプテンとの戦いに備えて、控え室で休息を取っていた。
ボルガはコロシアムパスの機能である居場所チェッカーを起動した・・。
「フンフンフ〜ン♪仲間の居場所がすぐわかるぜ・・。」
起動した瞬間、コロシアムパスの地図の画面に赤い光が灯った。
「あれ・・。救護施設に赤い光が集まっているんだが、どういうわけだ・・。」
ボルガは不思議そうに地図を見ると、バトルタワーにひとつ、救護施設に3つの赤い光がついた。
「救護施設のあたりに誰がいるんだ。早速詳細を調べると見るか・・。」
ボルガは地図の赤い光に触れた途端、画面内にチームの仲間の詳細が表示された・・。
「一応救護施設に居るのはブレアとリュミーネとファルスだな・・。よっぽどの激闘で傷を負ったんだろうな・・。さて、勝負の始まりだ・・。」
ボルガはそう言うと、バトル道場の戦いの舞台に戻っていった・・・。
ぼるっが戻ってきたときには、すでにキャプテンは戦いの場に来ていた
「やぁ・・。僕の戦いの相手は君かい・・・。僕はバトル道場のキャプテン、ヴァルトと申す・・。ここまでこれたことはほめてやろう・・。だが、それもここまでだ!」
スバルの言葉にボルガは答えた
「キャプテンというのはお前のことだな・・。ならばお前を倒してシンボルはいただく!」
ボルガの意気揚々な言葉に、ヴァルトは答えた
「面白い・・。なら俺の力、見せてやろうぞ・・。貴様など30秒で倒してやる・・。」
ヴァルトはそう言うと、一気に攻撃を開始した!
審判「ボルガvsヴァルト!勝負、始めーーー!!」
「時間が無いんだ!早く済ませるとしようか!疾風拳!」
ヴァルトはすばやい動きでボルガを撹乱する!
「この速さでどうしろと言うんだ・・。これじゃあ見えないぜ・・。」
ボルガがそう言っている間にも、ヴァルトの容赦ない攻撃が襲い掛かってきた!
「ぐはあっ!!」
ボルガは目にも留まらぬ攻撃を受け、地面に倒れた・・。
「この野郎・・・早すぎるんだよぉ・・。」
「時間が無いんで、ここは負けてくれよ・・。」
ヴァルトが最後の一撃を加えようとしたその時、ボルガが立ち上がった!
「まだだ・・・。この拳を貴様に打ち込むまでこの俺は絶対に負けないんだよぉ!!」
ボルガは拳に渾身の力を込め、ヴァルトに攻撃を仕掛けた!
しかし、ヴァルトのスピードには敵わず、かわされてしまった!!
「無駄だよ・・。君は僕に攻撃を当てることすらできないね・・。」
ヴァルトが挑発したが、ボルガが答えた
「確かに・・当てられないかもしれない!だったら、こうすりゃいいんだろぉっ!!」
そう言うとボルガがポケットから何かの木の実を取り出した・・。
「何をしようとしているんだ!すでに万策尽きたというのに・・・!?」
「これでも喰らってな!!」
ボルガはそう言うと隙をついてにおいのする木の実をヴァルトに向かって投げつけた!
ベチャ・・・
木の実はヴァルトに当たった
「な、何だこのにおいは・・鼻が曲がりそうだ!!でも僕は負けない!疾風拳!」
ヴァルトは鼻が曲がりそうなにおいを我慢して、高速移動を開始した!
「教えてやろう・・この木の実は屁の実といってな、この木の実があたった相手に刺激臭を与える木の実だ・・まぁにおいは24時間取れないぜ!さてと・・これでにおいを頼りに追いかけられるぜ・・。」
ボルガは高速で移動するヴァルトから発せられるにおいを頼りに、一気に追撃を開始した!
「四本足ならさすがに二本足で走るよりは早いぜ!こいつで追い詰めてやるぜ!」
四本足で走るボルガは、ぐんぐんとヴァルトとの距離を縮めていく!
「や・・奴め!獣人だったのか!?」
「いまさら遅いぜ!これが俺の野生の力だ!」
ボルガがそう言うと、さらにスピードを上げ、ヴァルトに飛び掛った!
「ガルルルルルルルッ!!」
ボルガはヴァルトの尻に飛び掛ると同時に噛み付いた!!
ガブリッ!!
「ぐわあああああっ!!」
ヴァルトは噛み付かれてスピードを落とした!
「フッフッフ・・!ここから反撃開始だな・・。」
ボルガはヴァルトの体を押さえつけながらにじり寄って来た・・。
「喰らえっ!獣王乱舞!」
ボルガはヴァルトに連続攻撃を仕掛けた!
その状況が20秒続いた瞬間、終わりを告げる判定が来た・・。
「そこまでーーー!!この試合は判定となります!」
バトル道場の審判が判定を下した!
「その1・心!責める気持ちを最も多く見せた者!」
判定結果(○は2ポイント・△は1ポイント・×は0ポイント)
○ボルガ-ヴァルト×
「その2・技!技を繰り出し、相手を攻める気持ちを見せた者!」
△ボルガ-ヴァルト△
「その3・体!溢れるまでの体力をもつ者!」
○ボルガ-ヴァルト×
「判定の結果、5-1でボルガ選手の勝利!!」
ボルガは判定で、ヴァルトに勝利した!
「ちくしょう・・負けちまったぜ・・。シンボルはお前のものだ・・。手をだせ・・!」
ヴァルトは悔し涙を流しながら、ボルガにシンボルを手渡した。
「これが勝利の証か・・。これはコロシアムパスの中に入れるとしよう・・。」
ボルガは受け取ったシンボルをコロシアムパスの中に入れ、バトル道場を去っていった・・・。
レイオスチーム現在の状況
シンボル:L(ラック)B(ブレイブ)T(タクティクス)G(ガッツ)
クリア状況:
ランダムチューブ(○リュミーネvsシャンティ●)
バトルメイズ (○ブレアvsファージャ●)
コロシアムホール(○ファルスvsソウガ●)
バトル道場 (○ボルガvsヴァルト●)
すべてのシンボル入手まで残りひとつとなった!
バトルタワーの王者に、レイオスが今立ち向かう!!