新章激闘編第九話 ファージャVSブレアA

 

ファージャの死の呪いにより、ブレアの命は残り3分になった。
この3分で決着をつかなければ、ブレアの負けが決まってしまうのだ!

「もうそろそろギブアップしたほうがいいぜ・・、もうお前の負けが決まっているのだからな!!
ファージャがブレアに侮蔑の言葉を投げかけたが、ブレアは反論した
「まだまだ・・、この3分で決着をつけてやる!!
ブレアは反撃の態勢をとり、バトルフィールドの端へと走っていった・・。

「いったい何をする気だ!!わが体よ、あいつを攻撃しろ!
ファージャがブレアに目を向けると、そこには金の玉を手に持ったブレアがいた。
それを察知したファージャの体の部分がブレアに襲い掛かってきた。
「この金の玉を、僕の炎で溶かせば、いい枷になりそうだ・・。」
ブレアは手に持った金の玉を炎で溶かし、その溶けた金の玉でできた金の枷をファージャの手足、そして翼に嵌め、体の身動きを封じた。
「くそっ・・!!奴め、私の体を!
ファージャがぶれあの意表をついた作戦に圧倒されていた・・。

ファージャの体の動きを封じ、ブレアは次の作戦を考えていた・・。
「あと2分・・、ここで一気に反撃を開始しよう!!
ブレアは意を決してファージャの首に向かって突撃した!
「馬鹿があっ!!この俺に捨て身で突っ込んでくるのはいい度胸じゃないか!
ファージャが叫んだ瞬間、ブレアが一気に空中に飛び上がった!
「わが顎でお前を粉砕してくれる!アゴーン!!
ファージャの顎が勢いよく伸び、ブレアに襲い掛かった!!
「うわっ!!
ブレアはファージャの伸びる顎の一撃を喰らい、地面に倒れた・・。

「フハハハハッ!!残り一分をきった!もはやお前は負ける運命にあるのだ!!
ファージャが不気味な笑みを湛えていた・・。
「そうだね・・。あと一分で僕は死ぬんだから、この命をかけて、僕はあなたを倒します!!
ブレアはそう言うと、また立ち上がって見せた。
「ほう・・、面白い・・。まだやるというのか。だが止めをさす前にお前は死ぬがな・・。」
「残り一分で死ぬんだから、僕の命のすべてをかけた炎、君にぶつけないとね!
二人は再び戦闘態勢に入り、戦いは一気に苛烈さを増していった・・。

ブレアは両手を天にかざし、大きな炎のエネルギーを集めた
「これが僕の命を燃やす炎だ!!これで終わりにしてやる!喰らえ、炎波導の術・轟炎衝!!
ブレアは命をかけて生み出した巨大な火球をファージャの首に向かって投げつけた!!
「フハハハハッ!!この術で相殺してくれる!!喰らえ、カースブラスター!!
ファージャの口から強力な呪いと怨念のエネルギーを放ち、ブレアを迎え撃つ!
ぶつかり合う二つのエネルギー、溢れるまでの熱量と怨念のエネルギーがバトルフィールド場に充満していた・・。
「グオオオオオオオッ!!負けるものかぁっ!
「はああああああああああっ!!うぐっ・・、呪いで死ぬ前に僕の命をすべて燃やし、あなたに勝って見せます!!
二人がさらに魔力を込め、お互いの術を相殺しようとするが、ファージャの怨念のエネルギーがブレアの巨大な火球に押され、ファージャが一気に火球の直撃を受けた!!
「グギャアアアアアアッツ!!
ファージャは火球の一撃を受け、そのまま気絶した・・。
ファージャが気絶したことで、ブレアの呪いも解けた。あと少し遅れていれば、ブレアこの勝負に負けていたに違いない・・。

戦いを終えたブレアに、ファージャが話しかけてきた
「我に勝つとは・・、お前、よくやったじゃねえか・・。これが勝利の証、ブレイブシンボルだ。黙って受け取れ!
ファージャの顎が伸び、その先には勝利の証であるブレイブシンボルが置かれていた。
「これで2個目のシンボルゲットだ・・。あと3つだ!
ブレアはファージャの顎に置かれたブレイブシンボルをコロシアムパスに嵌めた!
「さぁ、ここにはもう用はない。入り口まで送ってやろう・・。」
ファージャはブレアをバトルメイズの入り口まで運び、頂上に戻っていった・・。

「あっ!!ブレアじゃない!シンボルはゲットしたの!?
ブレアがその声が聞こえるほうに振り返ると、そこにはリュミーネがいた。
「僕はついにブレイブシンボルをゲットしたんだ!リュミーネはシンボルゲットしたの・・か・・。」
ドサッ・・!!
どうやらブレアはファージャとの戦いですべての力を使い果たしたのか、その場に倒れてしまった・・。
「ブレアっ!!大丈夫!?
リュミーネがブレアの元に駆け寄り、リュミーネの背中にブレアを負ぶさった・・。
「さっきの戦いで疲れてたのね・・。はやく救護室施設に運びましょう。でも、こうしてブレアが私の背中に負ぶさっていると、なんだかあったかい・・・。」
リュミーネは傷ついたブレアを救護施設の救護室まで運び、ブレアの看病をすることになった・・。

一方そのころ救護施設の前に、一人の男が立っていた・・。
「ブレアの奴・・。いつの間にか彼女と付き合っているようだな・・。ブレアを負ぶさっていたあのストレートの長髪の美女がブレアの彼女か・・。ブレアを幸せにする資格があるかどうか試してやろうではないか・・。」
そう言うと一人の男が、救護施設の中へと入っていった・・。

レイオスチーム現在の状況
シンボル:L(ラック)・B(ブレイブ)
クリア状況:
ランダムチューブ(○リュミーネvsシャンティ●)
バトルメイズ  (○ブレアvsファージャ●)

救護施設に入っていった謎の男は何者なのか!?
ブレアの事を知っているその人物とは!?

 

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