新章激闘編第五話
シャンティvs.リュミーネA
こっちは戦う準備出来てんだよ・・。さっさと決着つけようじゃないの・・。」
シャンティは再び戦いの場に戻った・・。
「私から先に行くわよっ!!」
リュミーネがシャンティに槍を放った!しかしシャンティはすばやく身をかわした!
「なんて速い奴なの・・!じゃあこれならどう!!」
リュミーネは巧みな槍術でシャンティを狙う!
しかしシャンティはすばやい攻撃を次々と避けていく!
「言ったはずよ・・。遊びは終わりだってね!!」
シャンティは目にもとまらぬ速さで一気にリュミーネの前に立ち、一気に正拳突きを放った!
「こいつでフィニッシュよっ!!」
シャンティの拳がリュミーネの鳩尾を捕らえた・・・しかし!!
ガシッ!
「やばいわね・・。この技痛いから何度も喰らったら気絶してしまうのでね・・。私が受けた痛み、あなたの体で思い知りなさい!!」
リュミーネは左手でシャンティの手を掴み、右手で一気にシャンティの鳩尾めがけ正拳突きを放った!
「がはっ!!」
シャンティはダメージを受け、後ろにのけぞった。
「今のは痛かったわ・・。だが!鎧を失ったあんたにを痛めつけるのは木刀では物足りないねぇ・・。やっぱりこいつでお前を地獄に送ってあげるわぁっ!!」
シャンティが木刀を捨て、鞭を手に取った!
「こいつは私の本当の奥の手、スパイダーウィップだ。この鞭は変幻自在に変化する鞭さ・・。まずはこれでも受けてみな!」
シャンティが鞭を振るうと、鞭が蜘蛛の糸のように変化し、リュミーネの手足を縛り付けた!
「きゃあっ!何よこの糸!」
身動きが取れないリュミーネが叫ぶ
「これは糸ではない・・。私の鞭だ。この鞭は振った相手を確実に縛りつけ、動けなくなった隙に痛めつけるのが私の本気の姿よ・・。さぁ、思う存分いたぶってあげるわ!」
シャンティがリュミーネに反撃を仕掛けるべく、一気に近づく!
「この状況を抜ける方法・・・。このままでは確実に倒されてしまう!」
身動きが取れなくなったリュミーネはこの状況をいかにして切り抜ける方法を考えていた・・。
「さぁ・・。私の木刀でたっぷり痛めつけてあげるから覚悟しなさぁい・・。」
木刀を持ったシャンティが徐々に近づいてくる!
近づいてくるシャンティの姿を見て、リュミーネは焦りだした。
「早くしないと・・。あの木刀の餌食になってしまう!この状況では逃げられな・・!!そうだわ!」
リュミーネがこの窮地を切り抜ける方法を見つけた!
「確か・・。鎧をはずされたとき、ガントレットが外れていなかったわ。これを上手く利用すれば・・。」
リュミーネがもがいている間にも、シャンティがリュミーネの前に来てしまった!
「さぁ・・、この木刀で倒されなさい!!」
シャンティが木刀を振り上げ、一気にリュミーネに振り下ろした!
「このときを待っていたのよ!そりゃっ!」
リュミーネは一気にガントレットから手を出し、シャンティの木刀を両手で受け止めた!
「何ぃ!?あんた、動けないはずなのになぜ!!」
シャンティっは驚きを隠せなかった!
「それはあんたの鎧割りを受けて、私のガントレットが外れなかったのが唯一の盲点ですわ・・。さぁ、ここから反撃開始よ!」
リュミーネはシャンティの木刀を放り投げ、槍を再び手に持った!
「こんな糸、こうしてあげますわ!」
リュミーネは自分を縛っていたシャンティの鞭を切り裂いた!
「そ・・、そんな!!私のスパイダーウィップが破られるとは・・。こうなったら木刀で戦ってやるわ!」
シャンティが木刀を手に取り、リュミーネに向かっていった!
「槍と木刀では、槍のほうが強いに決まっているのよっ!」
リュミーネがそう言うと、一気にシャンティの木刀を弾き、一気にシャンティの鳩尾を石突で思い切り突いた!
「ぐぼあっ!!」
シャンティはあまりの痛さに、腹を押さえて苦しんでいた・・。
「勝った・・・。勝ったわ!!」
リュミーネが勝利の雄たけびを上げた瞬間、シャンティが起き上がった!
「ちくしょう・・・。ちくしょおぉぉぉう!!」
シャンティが叫んだ瞬間、その場に倒れた・・。
つまり、リュミーネはチューブクイーンに勝利したのだ。
しばらくして、シャンティが起き上がった・・・。
「挑戦者・・。コロシアムパス、よこしな・・。」
リュミーネがシャンティにコロシアムパスを渡した・・。
「ほぉ・・。あんた、レイオスチームのリュミーネって言うのか・・。いい名前だね。その名前、後生大事にするんだぞ・・。それはさておき・・、私に勝った証に、このラックシンボルをくれてやるよ・・。」
シャンティはラックシンボルがはめられたコロシアムパスをリュミーネに返した!
「やったわ!ラックシンボル、手に入れたわ!!」
ラックシンボルを手に入れ、リュミーネが歓喜の声を上げた!
「シンボルのゲット状況は、チームの全員のコロシアムパスに刻まれる仕組みになってるんだ・・。そのシンボルは取り外し可能で、チームリーダーが持っているシンボルケースに入るんだ・・。そのケースに五つのシンボルを入れていないと、通過できないから気をつけな・・・。わかったら・・、さっさと消えな・・。」
シャンティの言葉を聞き、リュミーネが出口に向かおうとしたその時、シャンティが呼び止めた!
「待て!あんた・・・、一生忘れないからね・・。」
その言葉を聞いたリュミーネが答えた
「私も、あなたのこと、一生忘れやしないわ!」
そう言うとリュミーネは出口へと向かっていった・・。
リュミーネが去った後、シャンティが一人呟いていた・・。
「あの娘が私の子孫か・・。1000年経って歴史が変わったねぇ・・。私がヴィンと共に旅してた頃は楽しかったわ・・。あの娘の強さ、なかなかの強さだったわ・・。」
なんと!シャンティの正体は、1000年前にヴィンと共に旅をしたルーナであった!
彼女は、エルジェの最長老の力により、不老不死の力を得た仙女である。
もちろん・・、そのことはリュミーネやほかの仲間達は知らないのである・・。
「はぁ・・。このバトルカーニバルが終わったら。エルジェに帰ろうかしら・・。」
ルー・・、いや、チューブクイーンのシャンティは次の挑戦者を待ち続けているのであった・・。
レイオスチーム現在の状況
シンボル:L(ラック)
クリア状況:ランダムチューブ(○リュミーネvsシャンティ●)
シャンティとの激戦を制し、ラックシンボルを手に入れたリュミーネ!
さて、次はどの施設で猛者が現れるのか!?