新章激闘編第一話 新たなる戦いの始まり
ダークキングとの戦いから一年がたったフェルスティアは、すっかり落ち着きを取り戻した・・。
そしてルディア地域の村、ルドリーに暮らすレイオスは、自分の家でゆっくりと時を過ごしていた・・。
するとその時、村の長老が尋ねてきた。
「レイオス、いるのか・・。」
レイオスは村長の言葉にあわててドアへと急ぎ、ドアを開けた
「長老じゃないか・・。いったい何のようですか・・。」
その言葉に長老はこう答えた
「お前に見せたいものがある・・。ちょっとついて来てくれ・・。」
長老に言われるがまま、レイオスは長老の家へと向かった
「長老、見せたいものとはどう言うものですか・・。」
レイオスが長老に問いかけた
「その見せたいものは押入れの中にある。さぁ開けてみるがよい・・。」
レイオスは恐る恐る押入れの扉を開けた・・。
押入れの中には、神々しいまでの法衣が飾られてあった・・。
「おおっ、これが見せたいものか・・。で、これは誰が着るんだ・・。」
レイオスが長老に問いかけた
「ばか者、これはお前のために作っておいたものじゃ。さぁ、今すぐ着替えるが良い・・。」
レイオスは早速新しい服装に着替えた・・。
「こいつはいいぜ。通気性、防水性において文句のつけようがない!」
レイオスは新しい服装に満足していた。
「この服は魔力を込めた布で作られた法衣じゃ。その法衣は持ち主の危機に応じて、身を守ってくれる優れものなんじゃ・・。大切に使ってくれ。そうじゃ、お前に手紙が届いておったぞ・・。」
長老がレイオスに手紙を手渡した
「この手紙、誰からのだろう・・。読んでみよう。」
レイオスは手紙を開封し、読み始めた・・。
「レイオスよ・・。久しぶりだな。私はレミアポリスの皇帝アメリアだ。休んでいるところ悪いが、大変なことが起きた・・。それはエルジェから禁断の書が奪われたという話だ。ウワサによると3人の魔導士がエルジェに攻め込み、禁断の書を盗んだといわれている。しかしそのうち二人の魔導士が捕まえられたが、うち一人が行方を晦ませているようじゃ。特徴といえば、顔に仮面をつけている魔導士ということを最長老から聞いた・・。まずはレミアポリスに来てくれ。仲間達も今ここに来ているので、今すぐに来て欲しい。」
「仲間達も来ているのか・・・。これは行くしかないな。」
手紙を読んだレイオスは、急ぎ足でレミアポリスへと向かった!
レミアポリスに着いたレイオスは、城の中に入り、玉座の間に来た
そこには一年たって成長した仲間達の姿があった・・。
「久しぶりだなレイオスよ、お前の服装変わってるな・・。」
ボルガがレイオスにこう言った
「ってお前、髪型が丸まっているじゃないか!!」
レイオスがボルガの髪型を見た
「あ、レイオスじゃない。久しぶりね。この人はボルガに似てるけど一年前の私達の仲間にアフロヘアーの仲間なんていませんわ。」
リュミーネがレイオスに言った。するとボルガが叫んだ!
「アフロヘアーって言うなぁーーー!!」
からかわれたボルガは照れくさそうに髪型をセットしに行った。
「あっ、レイオスだ。一年ぶりですね。」
ブレアがレイオスに言った
「おっ、ブレアじゃないか!お前は一年前と同じだな。」
その言葉を聞いたブレアは照れくさそうだった
「へへへっ・・。唯一変わったのは僕の服装だけだよ。僕の国の仕立て屋が作ってくれた法衣なんだ。炎の布を使って縫い合わせた代物なんだ。」
ブレアがそう言った瞬間、皇帝アメリアが現れた・・。
するとセットを終えたボルガがあわてて出てきた。
「皆の者、良く来てくれた。お前の元に送った手紙どおり、エルジェから禁断の書が奪われたことについてだが、さっきエルジェの盗賊番から新しい情報が届いたんじゃ。その仮面の魔導士は番犬が言うことを聞かずに飛び込んでいった結果、フェルスティアの地に落ちたということが分かったのじゃ。しかし今湯奴が何処にいるか分からない状況なので、新しい意情報が入り次第、お前達にもう一度連絡する・・。」
アメリアの演説が終わった瞬間、突然大きなゆれが発生した!
「うわあああっ!!なんだこの揺れは!この城が崩れそうだ!」
「早く外に出るぞ。このままだと崩れてしまいそうだ。」
アメリアがそう言うと、全員を城の外に避難させた・・。
全員が城を出たとき、揺れはおさまった・・。
「なんだあれは・・。遠い海の方角に大きな島が見える・・。」
「まさかベルフェルトが復活するってことは無いでしょうね!」
「これは一体何が起こっているのじゃ・・。」
レイオスたちが海の方角に目を向けると、そこには大きな建物が建てられている大きな島がそこにあった・・。それは、未知なる世界から現れた島であった・・。
「皆の者、あの島に急ぐぞ。これ以上この世界を破壊するわけにはいかんぞ!」
アメリアがそう言うと、全員は旅の準備を始めるのであった・・。
突如現れた謎の島。そして仮面の魔導士・・。
レイオスたちの戦いが再びよみがえろうとしていた・・。