新章第五十五話 聖光神の最期!

 

ダークキングが、闇の力を一気に解放した!!
「全て滅び去るのみ!!
ダークキングが叫び声を上げると、強烈な地響きが起こった!
「うわっ!なんだこのパワーは!?なんという闇の力なんだ!!
レイオスはダークキングのパワーに圧倒されていた・・。
「どうだ!!これが俺の力だ!これで私と共に世界を征服する気になったか?
その言葉にレイオスは首を横に振り、答える
「俺は世界を守るために、お前を倒す!!
ダークキングは戦闘態勢に入り、レイオスを迎え撃つ!
「ぬかせ小僧め!我が力、思い知るが良い!!
ダークキングはそう言うと、手のひらに闇の炎を纏わせるのであった・・・。

一方レイオスを除く仲間達は、レミアポリスに到着した。
「たった今レイオスの幼馴染でもあり、水晶占術師のクリスがここにきたぞ!!さぁ、クリスよ、レイオスの今の状況を映し出しておくれ!
アメリアがクリスにそう言うと、クリスが水晶に手をかざし、強く念じた・・・。

「水晶よ・・、レイオスの今いる場所を示せ!!

クリスが念じた瞬間、水晶の内部からレイオスの姿が見えた
「レイオスが見えるわ!しかも誰かと戦っているみたいだわ!
「あいつ・・、本当にダークキングを倒すつもりだな・・。」
「確かに見えたぜ!やられてはいないようだ!
「無事でいてくれればよいのですが・・・。」
全員がレイオスの無事を祈るようにして見ていた。
「しばらく魔力を使うことになるが、クリスよ、レイオスの戦いが終わるまで耐えてくれ・・。」
アメリアがそう言うと、皇帝の間に戻っていった・・・。
「魔力がなくなりそうになったら、徳用エーテルを5,6本置いていきますわ・・。」
リュミーネが徳用エーテルを5,6本置くと、皇帝の間に向かった。

そしてレイオスとダークキングとの戦いは、さらに苛烈さを増していった!!
「喰らえっ!!カース・ドグラ!
ダークキングの手のひらから闇の炎が放たれた!
「この技で相殺してやる!破邪聖光波!
レイオスが聖なる光の波動を放つも、ダークキングの闇の力には敵わなかった!
「うわっ!!
レイオスは闇の力に打ち負け、大きく吹き飛ばされた!
「我が闇の力には敵はなし!!どうだ、参ったか!?
ダークキングはレイオスをあざ笑った。しかしレイオスは立ち上がった
「俺はお前に絶対負けねぇ・・・!!俺はお前に絶対勝ってやるんだ!!
「ほう・・、まだ立ち上がる力が残っていたか・・。ならば私の闇の力で葬ってくれる!
ダークキングは攻撃の手を止めず、レイオスに攻撃を仕掛けようとしている!!
「ヴィンよ・・。まだやれるよな!
「お前の心が砕かれるまで、俺はやって見せるぜ!!
レイオスとヴィンの心は、再び一つになった。
「フン!!小僧の癖に、闇の王たる私に立ち向かうとは無礼なり!受けてみろ、アビスシャドーボール!
ダークキングは手のひらから黒き闇のエネルギーを放ち、レイオスに放つ!
「光の力で一気にあいつを貫く!いくぜ、ヴィン!!
レイオスは光の力を一気に解放し、ダークキングに向かって突進した!
「喰らえええっ!!
レイオスはダークキングの放った黒き闇の力をも貫き、一気にダークキングの体を貫いた!!
「グオオオオオッ!!
ダークキングは大きなダメージを受け、地面に倒れた・・・。

「やったか!?
レイオスは一息ついてこう言った・・。
しかし体を貫かれてダメージを受けていたダークキングは起き上がった!
「まだだぁっ!!まだ死なん!!
ダークキングの黒き体が、雄たけびと共にその姿を凶暴な魔獣の姿に変貌させていった・・。
「今まで何千年も戦いを挑んできた奴がいたが、私をこのような姿に変えた者はお前だけだ!!さぁ、この姿を見たからには命の保障は無いぞ!!
ダークキングはそう言うと肩を怒らせ、レイオスに突進した!
「とうっ!!
レイオスは空中に大きく飛び上がり、突進攻撃を避けた!
「次は俺からだ!喰らえ、ラグナロクバースト!!
レイオスの二つの剣から、竜の形のオーラがダークキングめがけて襲い掛かった!
「こんなもの、今さら効くかぁっ!!
ダークキングは竜のオーラを握りつぶした!
しかしもう一つ残っていた竜のオーラが、ダークキングに噛み付いた!!
「グワアアアアッ!!もう一体残っていたかぁっ!!
ダークキングは竜の噛み付き攻撃を受けた
「クソッたれが・・。ここまでこの私をなめやがって!!この技で消えやがれっ!!
ダークキングは口大きく開け、波動砲を放つためのエネルギーを溜めている!
「これは受けたらヤバイな・・。こいつの口に岩でもつめてやれば何とか防げるんだが・・。」
レイオスは剣で玉座の間の壁を壊し、その崩れた壁の破片をダークキングの口の中に詰めた!
「ゴオオオオオオオオッ!!
ダークキングは一気に波動砲を放った!
「しまった!!せっかく口に入れていた壁の破片が一瞬にして消えちゃった・・・。でもまだまだ作戦はある。奴の下あごを思い切り蹴れば波動砲を逆流出来るんじゃないかと・・。」
レイオスは波動砲を放っているダークキングの下あごを蹴り飛ばした!!
「グオオオオオオオッ!!!
ダークキングの口が閉じられたことにより、波動砲の全エネルギーがダークキングの体を焼き尽くす!!
「うぎゃあっ!!小僧め・・、小癪なマネを!!ここまで私を怒らせるとどうなるか分かっているのか!!
ダークキングはレイオスに向かって叫んだ!しかしレイオスは悪びれることなくこう答えた
「何にも思ってないぜ!お前はこれから、地獄に落ちるんだからな!
その言葉にダークキングの怒りは最高潮に達した
「ムムムム・・・・!!!許さん!お前だけはこの場で殺さなければ気が済まぬ!!お前さえいなければ!!お前さえいなければっ!
ダークキングが叫び声を上げると、ダークキングは見る見るうちに最終形態へとその姿を変貌させていった・・・。

砂煙が消え、巨大な影が現れた・・・。
それは最終形態に変身したダークキングの姿であった!
「グオオオオオッ!もう許さぬぞ・・・。ついにこの私を怒らせてくれたな!最終形態になると、目の前の敵を倒すことしか考えないようになるんでなぁっ!!
採集形態に変身したダークキングは、巨大な二本の腕で思い切りレイオスを殴りつけた!!
「ぐわっ!!
レイオスは拳の一撃により、レイオスの足が地面から離れた。
「これで終わりにしてやるぜ!!アビス・ディザスター!!
空中に浮かび、身動きの取れないレイオスに大技が炸裂した!!
「うわあああああああっ!!
ダークキングの一撃によって、レイオスはその場に倒れ動けなくなった・・・。

地上界では、クリスの水晶がレイオスとダークキングとの戦いを映し出していた・・。
徳用エーテルの空き瓶は3本になった。
「大変なことになりました・・。レイオスがやられました!!
その言葉を聞いて、全員がこう答えた
「レイオスが負けた・・。」
「死んじゃだめだレイオス!立ってくれ!
「立て、立つんだレイオス!!
「生きて戻ってくるって言ったでしょ!だから死なないで!!
全員の悲痛の叫びが、レミアポリスの場内に響き渡った・・。
「レイオスを救うことが出来る方法があります。それは心からこの世界を壊したくないという気持ちと、闇に負けない勇気の気持ちを込めて祈れば、きっとレイオスに伝わると思いますわ・・。」
クリスは仲間達に言った。すると仲間達は立ち上がった!
「やるっきゃないだろ!俺も村のみんなに相談して、全員でレイオスに祈りを届けるぜ!
「早速レミアポリスの全員に問いかけてみるぜ!困ったときはお互い様だぜ!
「レイオスのピンチだから、私達がやらなきゃいけないの・・。お願いです。この文章を読んでいる皆さん・・。私達に力を貸してください!!
「私の大切な仲間が、いま大変な状況に置かれています!どうかこの文を読んでいる皆さん!私達と共に祈りましょう!!
全員はレイオスを守るため、故郷へと戻るのであった・・・。

絶望の淵に立たされたレイオスを助けるため、全員は立ち上がった。
はたしてフェルスティアの全ての人間の祈りは、瀕死のレイオスに届くのか!?

 

 

 

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