新章第五十話 打倒 魔神ベルフェルト!!

 

神となった「選ばれし5人の勇者」は、一斉にベルフェルトに攻撃を放った!!

「私に勝てるとでも思っているのか・・。」
ベルフェルトがそう言った瞬間、レイオスの拳がベルフェルトの頬を捉えた!!
「これでも喰らえ!神の拳(ゴッド・フィスト)!!
レイオスの拳が、ベルフェルトを殴り飛ばした!!

「なっ、なぜだぁっ!どこからこんな力が!!
ベルフェルトは神となった5人の力に圧倒していた。
「俺たちは1000年前の伝説の4人から力を貰ったんだ!この勝負、絶対に負けるわけにはいかない!!
レイオスがベルフェルトに向かって叫んだ
するとベルフェルトが答える
「私の顔に傷をつけるとは随分成長したようだな・・・。だが、1000年前とは違う俺の力を見せてやる!!
ベルフェルトが武器「ヘルズブリンガー」を持ち、レイオスたちに向かって来る!!
「ハハハハハハ・・!!この鎌で斬られたものは地獄へ落ちるのだ!さぁ誰から地獄に落としてやろうか!?
ベルフェルトが誰を地獄に落とすかを考えていた・・。
「決まりだ・・。さっきまで悲しみに暮れていた女を先に落としてやるぜ!!
ベルフェルトがリュミーネにターゲットを絞った!
「私がターゲットね・・。そう簡単に地獄へは行かないわよ・・。」
リュミーネが不敵な笑みを浮かべた。
「フフフッ!!じゃあ遠慮なくその魂と命、地獄に落としてやるぜ!!
ベルフェルトは大きな鎌を手に、リュミーネの命を狩るべく一気に大鎌を振りかぶった!
「頼むよ・・ルーナ!!わが血に眠る聖なる力よ、私に大きな光を纏いて邪悪なるものを討ち滅ぼさん!喰らいなさい!!セイントジャスティス!!
リュミーネが凄まじいまでの光の波動を放った。その衝撃でベルフェルトは大きく吹き飛ばされた!
手に持っていた闇の大鎌「ヘルズブリンガー」は光の力によって灰となった。

「くそっ・・、あの女め!!なら次はあの炎の優男を・・・、あれ、私のヘルズブリンガーがない!?
ベルフェルトは手に持っていた鎌が無いことに気がついた。
「あの鎌ね・・。あの鎌は私の術で消えちゃったわ・・。ゴメンネ!
リュミーネがベルフェルトを馬鹿にした。
「許さんぞ虫ケラどもめ!!私を怒らせたことを地獄で後悔するがよい!!
ベルフェルトが怒りを露にした!
「よくやったリュミーネ、後は俺たちがやるから、後でサポート頼む。」
ファルスがそう言うと、レイオスたちが前に出た!

「やはり私に殺されたいようだな・・。望みどおり血祭りにしてやる!!
ゴキッ!!ゴキゴキッ!!
ベルフェルトの身体が見る見るうちに怪物のような姿に変化し、「魔神ベルフェルト」へと変貌を遂げたのだ!!
「奴め、魔神に変身しやがった!
全員が驚愕した。
1000年前の戦いで、ヴィクトリアスの二つの宝石の力と輝きを吸い取った姿とは異なる、闇の力と憎悪によって形成された「魔神」なのである!!
「勝てないかも知れないが、僕たちは絶対に勝つんだ!!
ブレアは大きな翼で空に飛びあがった!!
「僕があいつをかく乱する!その隙にレイオスたちは攻撃するんだ!!
ブレアがすばやい速さでベルフェルトをかく乱する隙に、レイオスたちが攻撃するという作戦であった!
「この炎の優男め!!ちょこまかと逃げやがって・・・!!
ベルフェルトはブレアのすばやさに翻弄されているようだ!
「いいぞブレア!その調子で一気にかく乱だぁっ!
ボルガが一気に攻撃を仕掛ける!!
「喰らえ、活殺獣王破!!
ボルガが巨大な気を纏った拳で、ベルフェルトの鳩尾を殴った!
「くそっ・・!!この俺が圧倒的にやられているとは・・・!!いい加減にしやがれぇっ!!
ベルフェルトは体から闇の波動を放ち、レイオスたちを吹き飛ばした!
「うぐぐぐぐ・・・!
レイオスたちは何とか闇の波動を踏ん張って耐えた!
「お前の闇の力は、俺の光の力には勝てない!喰らえ!破邪聖光斬!!
レイオスは大きな翼で空に飛び上がり、ベルフェルトの体を一気に切り裂こうとする!!
「行っけえええええっ!!
レイオスが急降下しながらベルフェルトの胸の前で剣を交差させた!
すると光の刃が発生し、ベルフェルトを切り裂いた!!
「がはぁっ!!
ベルフェルトはレイオスの攻撃を受け、一瞬怯んだ!

「よし!今だみんな!神滅波だ!
レイオスの号令で、全員がベルフェルトの周りを囲み、ベルフェルトの深淵なる魂を消し去る唯一の術「神滅波」を放つ!
「我が力を結集し、邪悪で深淵なる魂を消し去る!
「闇の力を滅する光よ!
「今、我に力を与えん!!
「浄化を導く光よ!
「この光で、成仏する!!
レイオスたちが一気に魔力を解放し、大きなtからが生まれた!
「受けてみよ、闇の魂を滅する裁きの光!!「神滅波」!

レイオスが叫ぶと、ベルフェルトの周りに魔方陣が現れ、その魔方陣から凄まじい光がベルフェルトを襲う!!
「認めん!認めんぞぉ!俺はこの世界を蹂躙し続けるんだぁ!!
その時!一筋の光がベルフェルトの前に現れた・・。

「もうやめてベルフェルト!
ベルフェルトの耳に女のような声が聞こえてきたような気がした・・。しかしベルフェルトはその声が聞こえていなかった!
「邪魔をするなエリーナ!!もう少しでこのフェルスティア全土を侵略できるところを!!
ベルフェルトは闇の力を増幅させ、一筋の光を消し去った!
「私には何も聞こえぬ!!ただこのフェルスティアを闇に飲み込むのみ!
ベルフェルトが叫ぶ!しかしかき消されたその光は再びよみがえり、大きな光となった!
「私はこんな闇の世界など望んではいない!!だからもうやめて!
エリーナの声が、ベルフェルトを襲った!
「ググググ・・!!グオオオオオッ!!やめてくれ・・・。」
ベルフェルトは頭を抑え、苦しんでいるようだ!
「野望など捨てて、私と一緒に帰りましょう・・。天の地へと・・。」
その言葉にベルフェルトは一瞬我に返った。
「確かに、俺は間違っていたのかもしれない・・。俺は1000年前にエリーナが殺された怒りと憎しみで俺はヴィクトリアスから二つの宝石を盗み出した。その理由は唯一つ、俺はエリーナを生き返らせたかった!!しかし、ヴィンによって二つの宝石を奪い返された・・。そして俺は魂の石に魂を封じられ、神界の禁断の地の奥深くに封印されてしまった。しかしフィデールという奴が私をよみがえらせてくれた・・。しかし今思うと私はこの世界で悪霊として生き続けるのに疲れたような気がしたんだ・・。」
その言葉にエリーナはこう答えた
「ならば私と一緒に・・。天の地へと帰りましょう。これであなたと一緒になれるわ・・。」
エリーナはベルフェルトの手を掴み、一緒に天の地へと旅立った!
こうして、ベルフェルトの邪悪で深淵なる魂は、愛する人の魂とともに消えていった・・。

「さらばだお前たちよ・・。レイオス!!お前と戦えてうれしかった!!1000年前の戦いでは分からなかったことを・・、君たちが教えてくれたような気がした・・・。これで俺はこの世界ともお別れだな・・。じゃあな・・。」
ベルフェルトは最後の言葉を言い残し、天の地へと旅立って行った・・。

「これで終わったのね・・。これでベルフェルトの魂は成仏したのね・・。」
リュミーネがレイオスたちに言った
「これで戦いは終わったんだ!さぁ、ダークシュライネの前でみんなが待っている!
「勿論皇帝であるアメリア様も、俺たちの帰りを持っているようだ・・。」
全員が傷だらけの手をつなぎ、全員はダークシュライネの出口へと向かおうとした・・!!その時!
流星のナガレが走ってやってきた!
「大変だ!!レッズ率いるAチームとメルギス率いるBチームが異次元の扉の中に引きずり込まれたんだ!!
その言葉を聞いたレイオスたちは驚愕した!!
「なんだってぇっ!?
レイオスたちは急いで異次元の扉のある洞窟へと向かった!!

ベルフェルトを倒したのもつかの間、新たなる脅威が襲った!!
レイオスたちは異次元の扉へと向かう!!

 

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