新章第四十六話  ディオンVSベルフェルト 激闘の果てに!

 

レイオスたちはベルフェルトの3体の僕を倒し、ついにベルフェルトとの決戦の時が近づいていた・・。

「ほう・・私の僕を全部倒してしまうとは、ハルマゲルの基地で会ったときとは大違いだな。」
ベルフェルトは不敵な笑みを浮かべながらレイオスたちのところに向かっていく!!
「お前はなぜこの世界を滅ぼそうとするんだ!お前は1000年前に死んだのではなかったのか!?
レイオスがベルフェルトにこう言った
「確かに私は1000年前にヴィンという人間達に葬り去られた・・。しかしハルマゲルとフィデールのおかげで私は肉体と魂を取り戻したのだ。私は再びこのフェルスティアを蹂躙するのだ!!
その言葉にレイオスの怒りは頂点に達した!
「そんなことは絶対にさせないぞ!!ベルフェルトッ!
レイオスたちは全員怒りの表情で、戦闘態勢に入った!

「ここは俺とリュミーネで闇の結界を破る!!
ディオンとリュミーネがベルフェルトの前に立った!
「ずっと言うのを忘れていたが、俺は双子の兄だ。お前と同じ光の力を受け継いでいるんだ!結界を破りレイオスたちの活路を開くんだ!いくぞリュミーネ!!
二人は両手を天にかざし、強大な光の力を集め、ベルフェルトに放った!
「受けてみろ!!Wシャインルミナス!!
ディオンとリュミーネの光の力が、ベルフェルトの闇の結界を消し去った!!
「わ・・、私の結界が!!敗れるとは!?
ベルフェルトは結界が消え、少し後退りした!

「き・・、貴様ら・・、許さぬ!!こいつらだけはここで血祭りにしてやる!
ベルフェルトは猛スピードでディオンとリュミーネの前に立った
「リュミーネ、下がってろ!!
ディオンはリュミーネにレイオスたちの所に戻るように言った。
「でも、そんなことをしたら兄さんが・・!!
リュミーネがディオンを心配した
「心配するな・・。やっと出会えたのにな・・。聞いてくれ、千年前の勇者達が、きっと力を貸してくれる!!そして、ベルフェルトを倒せ!
ディオンがそう言うと、ベルフェルトに突撃していった!

「クックック・・・。死ぬ気で特攻する気か?
ベルフェルトは笑いながら攻撃の態勢をとる!
「喰らえ、浄圧撃!!
ディオンの手のひらから圧縮された水の力が渦を巻く!
「ほう・・。私も攻撃の術を唱えよう・・。喰らえ、波導の術、殺風華迅!!
ベルフェルトの殺戮の風と、ディオンの圧縮された水の竜巻がぶつかり合う!!
「悪いが、こっちのほうが上手のほうだな・・。」
ディオンのベルフェルトの殺戮の風を打ち破った
「ガアッ!!
ベルフェルトは水の竜巻を受け、後ろに吹き飛ばされた!
「どうやらここまでのようだな。1000年前にヴィンたちによって滅ぼされた。しかし欠点がある。それは1000年前と力が同じということだ。だが俺は違う!俺は滝に打たれ、箸でハエをつかめるようになるまで修行したんだ!お前なんかに決して負けはしない!!
ディオンはベルフェルトに一喝した!
「おのれ・・、私をここまで怒らせたようだな・・・。」
ベルフェルトの体から凄まじい闇のオーラが巻き起こる!
「な、何だこの毒々しいまあでの闇のオーラは!!
ディオンが恐ろしく毒々しいまでのオーラを放つベルフェルトに唖然となったが、すぐに体勢を立て直した!
「そろそろ終わりにしてやる!!波導の術!鳳凰煉獄炎!
ベルフェルトが闇の炎により生み出された鳳凰を呼び出し、その鳳凰が吐き出される炎がディオンを襲う!
「こんな炎、俺には通用しないぜ!!
ディオンは手に持った双刀の片手剣を振り回し、炎をかき消した!
しかし闇の炎を宿す鳳凰がディオンに突進してきた!!
「こっちからも攻撃か、喰らえ、シールドアタック!
ディオンは手に持った盾を勢い良く突き出し、闇の鳳凰を打ち破った!!

「何度やってもムダだ。お前はいつまでもこのフェルスティアにいる価値はない!いいかげん天国に帰ったらどうだ!!だって俺はグリザ地域にある格闘道場で一年間修行し、ここまで強くなったんだからな!だから君は俺には勝てない!
ディオンはもう一度ベルフェルトを一喝する!
「波導の術が効かないとは・・。ならば我が武器「ヘルズブリンガー」を使うしかないな・・・。
ベルフェルトがそう言うと、手のひらから闇の力の宿る双刀の片手鎌を呼び出した!
「ならば俺の武器「ゾディアックブレード」の力をなめてもらっては困る。」
二人が武器を手に取り、壮絶な戦いが始まった!!

「フハハハハハッ!!この鎌でお前を冥界へと送ってやる!
ベルフェルトとディオンの武器が火花を散らしぶつかり合う!
「俺のゾディアックブレードの力を見ろ!
ディオンはゾディアックブレードを高速で回し始めた!その凄まじい回転により放たれた衝撃波が、ベルフェルトを切り裂く!!
「ぐぐぐっ・・・、この俺が貴様ごときに、負けるわけがないっ!!
ベルフェルトは闇の力を一気に解放し、ディオンを吹き飛ばした!
「うわっ!!
ディオンは吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「厄介な奴だな・・。ここで消しておくか!
ベルフェルトの鎌がディオンの首を捉えた!
「悪いが、ここで死ぬわけにはいかん!私はヴィクトリアスの城で厳しい修行に耐え、決して弱音を吐かず、決して諦めない!それが俺の原動力だ!!
ディオンはそう言うと、ベルフェルトの手に持った鎌の刃をすり抜け、一気に後に回り込んだ!
「こっちを向けベルフェルト、ここで決着をつけてやる!
その言葉を聞き、ベルフェルトはディオンの方を向いた。
「ほう・・、真剣勝負か。ならば行くぞ!ダークネス・スラッシュ!!
「これが俺の最終奥義だっ!!受けてみろベルフェルト!これがエクセリオンブレイカーだ!!
二人の奥義がぶつかり合い、とてつもない砂煙が立ち上る!!

一分後、砂煙が消えた。
最後まで立っていたのは、ディオンではなくベルフェルトであった!!
「兄さん!!!
リュミーネが力尽きたディオンに向かって叫んだ!
しかし返事は無かった
「これで分かっただろう。俺は1000年前の俺ではないと言うことを!!
ベルフェルトがあざ笑った!
「兄さん・・・、返事をして!!
しかしディオンからの返事はなかった!
「イヤアアアアアアアアッ!!!
兄のディオンの死が、あふれ出す悲しみの涙とともにリュミーネを深い絶望へと叩き落された!
「ボルガ!ディオンを安全な所に!
ボルガは力尽き倒れたディオンを安全な場所へと避難させた!
「さぁ、行くぜベルフェルト!俺たちが相手になってやるぜ!リュミーネ、心配するな。兄さんの敵はこの俺が討つ!!
「リュミーネを泣かせたベルフェルトは、僕が許さない!
「俺はもう臨戦態勢突入だ!
「リュミーネの兄の仇、俺たちがとってやるぜ!!
レイオスたちはベルフェルトを倒すため、ベルフェルトに戦いを挑んだのであった!!

命をかけたリュミーネの兄、ディオンが倒され、心に深い傷を負ったリュミーネ。
戦力を一人失ったレイオスはどう戦う!!

 

 

 

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