新章第四十五話 3体の僕(しもべ)

 

レイオスたちの活躍により、魔の大陸の結界が消えた。
これにより、各国の精鋭の戦士たちが、魔の大陸の中にあるダークシュライネに向かっていった。

「結界が消えたようだな・・・。これで大陸の中に攻め入ることができそうだな。」
アメリアがメルファのオートパイロットで、間の大陸に向かっていた・・。
「あの宮殿の近くに停泊させるからうまく着地せい!!
アメリアがそう言うと、精鋭部隊が一気に時空船の中から飛び降りた!

「命令じゃ。レッズ率いるAチームとメルギス率いるBチームよ、これからこの大陸の魔物一層作戦を行う!!異次元の扉は、この大陸の闇の宮殿の地下にある洞窟奥深くにある!!
アメリアが命令を下した。
「わかりました!!必ず異次元の扉を閉じて参ります!!
そう言うとA・Bチームはダークシュライネへと向かっていった・・・・。

一方レイオスたちは、ベルフェルトと対峙していた・・・。
「見つけたぞベルフェルト、さぁあのときの借りをかえしてもらうぜ!!
レイオスの言葉にベルフェルトが笑った。
「お前たちがここに来ることは知っていた・・。俺はここで闇の力を増幅させていたところだ。まぁいい、ここに来た以上、生きてここから帰すわけには行かないな・・。出でよ我が3体の僕たちよ、俺と戦う前にこの僕たちの餌食となるのだ!
ベルフェルトはまず一匹目の僕を呼び出した・・。
「行け!アストラルよ、お前のその刃でこやつらを切り裂け!!
アストラルは大きな刀を振り上げ、レイオスたちに襲い掛かってきた!

「こ、こいつはアストラルと言う最上級のデュラハン族だ!こいつの大きな刀を喰らうと人間など一発で真っ二つだ!弱点といえば、その巨体を支えている足だ!
ブレアは魔物辞典を開き、全員にアドバイスを送る!!
「分かったぜ!!こいつの足を狙えばいいんだな!
レイオスは一気にアストラルの足を狙う!!
しかしアストラルは頭を高速で飛ばしてきた!
「とうっ!
レイオスの剣が、アストラルが投げた頭をはじいた!
「ウオオオオッ!!
アストラルは痛さのあまり、動きが一瞬怯んだ。
「足を凍らして少しでも動きを止めないと・・・。氷結波!
リュミーネが氷の術でアストラルの足を凍らせた。
アストラルは完全に身動きが取れなくなった!
「ボルガッ!奴の頭に鉄槌を下せ!
ファルスがそう言うと、ボルガがアストラルの頭に強力な一撃を繰り出した!
「まず先に頭を飛ばしたのが誤算だったな。これでも喰らえ!白虎撃破拳!
ボルガの気で具現化した猛虎が、アストラルの頭を叩き潰した!
つぶされたアストラルの頭は、空洞であり、中には小さな弾が入っていた。
「そいつが本体か、こうしてやる!
ボルガは赤い玉を叩き割ると、アストラルの体が消えていった・・・。

「アストラルがやられたか・・。だがお前たちに休ませる暇はない!
ベルフェルトは2体目の僕を呼び出した・・・。
「出でよフェンリル!その鋭い牙と爪で奴らを引き裂いてしまえ!!
フェンリルは唸り声を上げ、レイオスたちに襲い掛かってきた!

「また魔物を召喚しやがった!この野朗、俺と戦え!!
レイオスの言葉に、ベルフェルトは怒りの表情で答えた
「私の3体の僕を倒した時、お前たちと戦ってやる!
レイオスは仕方なくフェンリルと戦うことになった。

「こいつは神獣のフェンリルだ!普段はおとなしい性格だが忠誠の首輪のせいで凶暴化しているんだ!あの首輪を壊せば、おとなしくなるに違いない!!
ブレアがフェンリルの首輪を壊すように仲間達に言った!
「何とかあいつの動きを止められれば・・・・。」
ファルスがフェンリルを止める方法を考えていた。
「そうだ。死者の谷でこっそり解除し手に入れた痺れの罠を仕掛ければ何とか動きを止められるんじゃないかと・・。」
ファルスは罠だらけの死者の谷でこっそり手に入れた痺れの罠を5個ぐらい手に入れていたのだ!!
「レイオス、こっちに罠を仕掛けるので上手くフェンリルひきつけてくれ!!
フェルスはレイオスにフェンリルを上手くひきつけて罠にかける作戦に出た!
「分かったぜ。上手く相手をひきつけるぜ!!
レイオスは必死にフェンリルの攻撃をかわし、相手を罠のある方に走っていく・・。
レイオスが罠を飛び越えるとフェンリルが飛び掛ってきた!
「ガルルルル!!
フェンリルの牙がレイオスを襲う!!
「喰らえ、剛力弾!!
ボルガが上空からエネルギー弾を飛ばし、フェンリルを罠にかけた!
「ガルルルルル・・・!!
フェンリルは痺れの罠にかかり、身動きが取れない!
「この首輪を壊せば何とか理性を取り戻せるんだな。」
レイオスが剣を首輪に突き刺し、強力な光の力を放った!
するとフェンリルを縛っていた首輪が外れ、フェンリルは自由になった!
「はっ!!私はなぜここにいる!?早く神界に戻らなければ!
自由の身になったフェンリルは神界に帰っていった・・・。

「アストラルに続きフェンリルまで・・・。ここは最大級の僕を呼び出す!!
ベルフェルトは強力な最後の僕を呼び出した!!
「出でよ双頭竜アルザードよ、炎と氷の力で奴らを倒してしまえ!
ベルフェルトは霊界にいる火竜アルディーガと氷結竜アイザードを融合させた魔物を呼び出した!!

「こいつは過去に俺たちが倒した炎と氷の竜だ!しかも合体している!弱点を防がれたというわけだ。なら力押しでやっつけるしかないな・・・。」
ファルスがそう言うと、全員が戦闘態勢に入る!!

「ギャギャアッ!!
双頭竜アルザードがこちらに向かってきた!
レイオスは上空にジャンプし、アルザードの背中に乗った!
「喰らえ、聖電波!!
レイオスはアルザードの背中に剣を突き刺し、一気に電流を流した!!
「グルアアアアッ!
体中に電撃のダメージを受けたアルザードは、地面に倒れた。
「よし、弱点の地面技を・・・・はっ!!
ファルスはあることに気付いた。
竜は大きな翼が生えており、空が飛べるのだ。なので地面属性の技は全く効果がないのだ!!
「俺の聖竜破でこいつを打ち破るぜ!!
レイオスが前に立ち、二本の剣をアイザードに向けた!
すると二本の剣の先から大きな光の竜が現れ、アルザードに向かって飛び掛った!!
「こいつでフィニッシュだ!!
双頭流アルザードはレイオスの攻撃を受け、大きなダメージを負い、倒れた。

「これで3体の僕は倒した!!さぁベルフェルト、勝負だ!!
レイオスたちはすべての僕を倒し、ベルフェルトに勝負を挑むのであった・・・・。

ついに始まる死闘!!
レイオスたちはこの世界の平和を取り戻せるか!?

 

 

 

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