新章第四十四話 運命の再開

 

ダークシュライネの内部に突入したレイオスたちは、結界を解除するため、探索を続けていた。

「この宮殿、闇と罠の匂いがプンプンするぜ・・。」
ボルガが匂いをかぎながら、先を進んでいた。
「よし、一気に走るぞ!!
レイオスが走り出した瞬間、事件は起きた

カチッ!

レイオスは何かを踏んだようだ。
「しまった!それは・・・、100Gだった!
その言葉は全員は唖然となった。
「驚かさないでよ。もう、何かの罠だったらどうするのよ。」
リュミーネがこうレイオスに言った
「僕はちゃんと槍で地面をつついて罠を確かめてるんだから大丈夫さ。」
ブレアが槍をつついた瞬間、魔物が現れた!!

「しまった!槍を強く押しすぎた!
ブレアは勢いあまって召喚の罠に槍を押してしまった!!
「こいつは上級のデーモン、アビスデーモンだ!!
ファルスはそう言うと、全員は戦闘態勢に入る!

「ブルオオオオッ!!
アビスデーモンは巨大な槍を振り回し、戦闘態勢に入った!
「俺から行くぜ!真・獣王弾!
ボルガがエネルギーの波動をアビスデーモンに放った!
しかし、アビスデーモンの槍により、攻撃が阻まれてしまった!
「しまった!
ボルガそう言った瞬間、アビスデーモンの槍の一撃がボルガを襲う!
しかし、ボルガの身のこなしで何とか避けきれた。
「私が相手よ!
リュミーネが前に出て、強力な光の術を放った!
「私に眠る光の力よ、今こそ解放せん!シャインルミナス!!
リュミーネが呪文を唱えた瞬間、巨大な光がアビスデーモンを包んだ!
「グオオオオッ!!
アビスデーモンは光属性の大ダメージを受け、その場に倒れ、動かなくなった!

「私の強力な光の術、さすがに強いけど、魔力の消費が激しいからイヤなのよ。」
リュミーネはそう言うと、マジックポーションを一本飲み干した。
「強い術ほど魔力が必要だから、しょうがないよ・・。」
ブレアがリュミーネにそう言った
「魔物が消えたことだし、先に進もう。」
ブレアがそう言うと、レイオスたちが何かに気付いた!
「あそこに部屋がある!あそこに入ろう!
レイオスは早速見つけた部屋の扉を開け、部屋に入った。

扉の中はモンスターハウスだった!!
「先にもうひと部屋があるんだが、魔物が邪魔して進めないな。強行突破だ。」
ファルスはその魔物の大群に突進し始めた。
「危ないぞファルス!!
レイオスがそう言うと、ファルスはこう答えた
「大丈夫だ。俺にはバリアがあるからな。」
ファルスはバリアをはり、魔物の軍勢いに突っ込む!
すると魔物はバリアによってかき消され、魔物は一匹残らずいなくなった。
「これがアシッドバリアの威力だ。触れるだけで魔物を溶かしてしまうぜ!ちなみにこのバリアは2分しか持たないんだ。あまりに危険だから・・・。」
ファルスの言葉にレイオスは驚いた!
「怖すぎるバリアだな。まぁ2分経てば消えるってことだから安心した。さぁその扉の向こうに行くぞ。」
レイオスたちは魔物の棲みかを抜け、扉を開け、部屋の中に入った!

すると大きな古代の機械が並んでいるところであった。
どうやらこの部屋がすべての結界を制御している部屋であり、部屋の隅には牢があり、椅子に座られ、鎖でつながれた鎧を着た騎士のような人が囚われていた!
「俺は結界をとく、ほかの人はあの囚人を助けるんだ!
ファルスはレイオスたちに指令を下した。

「この文字、どうやら闇の世界で使われている言語だな。闇の姿になったとき、この言語は覚えた。少し頭を捻れば解除できるかな・・・。」
ファルスはそう言うと、闇の機械に手をかけた。

一方レイオスたちは、牢を壊し囚人の救出に入っていた。
「この鎖を切れば、囚人は助かるはずだ。」
レイオスは囚人を縛っている鎖を切り裂いた!
すると囚人を縛っている鎖は解け、囚人は自由の身になった。

「リュミーネ、回復を頼む!
ブレアがリュミーネにそう言った
「わかったわ。回復呪文を囚人に唱えるわ!エクスヒール!
リュミーネの回復呪文が、囚人を暖かく照らす・・・。
すると囚人は元気になった。
「おおおっ、体が動くぞ・・・。たしかあなたは・・・・!!!
囚人の言葉にリュミーネはこう答えた
「あなたは・・・、私の実兄・・、ディオンなのね・・・。」
リュミーネの言葉にディオンは答えた
「そうだ・・。良く覚えていてくれたね。俺はとてもうれしいぜ。」
「やっと・・・、やっと逢えた・・・。」
リュミーネは行方知れずの兄抱き合い、運命の再開を果たした

「どうしてあなたがここに・・。」
リュミーネがディオンにこう言った
「私はウォルティアを出た後、しばらくして闇の穴に引きずり込まれたんだ。そして気がつくと椅子に座られ、エナジーを吸い取られていたんだ。この結界の装置も俺のエナジーで動いているのも同然だ。」
その言葉にリュミーネは怒りの表情でこう答えた
「ベルフェルトは許さないわ。私の兄をこんな目に合わせたんだもの。私達の仲間とともに、絶対に倒して見せるから安心して・・・。」
リュミーネがディオンにこう言った
「分かった。俺も一緒に同行させてくれないか。おれもベルフェルトに借りがあるんでな。」
リュミーネの実兄のディオンが一緒についていくことになった!!

一方ファルスのほうは、結界の解除が完了したようだ。
「よし、これですべての結界が外れた!これでベルフェルトのいる最上階までいけるぜ!!
ファルスがそう言うと、レイオスたちはベルフェルトの待つ最上階へと向かうのであった・・・。

道中で、レイオスたちとディオンが話をしていた
「ディオンさん、二つ名を教えてくれませんか?
レイオスがディオンに質問した。
「俺の二つ名は浄圧のディオンとでも言わせてくれないかな。」
ディオンがそう言うと、ボルガが質問した。
「早速だがいいかい?俺もベルフェルトを倒すためにここにきたんだぜ!
その言葉にディオンが答えた
「そうか、君たちもベルフェルトを倒しにね・・・。彼の闇の力は強大かつ邪悪だ。どんなに攻撃を繰り出しても、その体を覆うバリアを消し去ることは出来ない。しかし、唯一例外があるんだ。幻の古代の光の術であるシャインルミナスという術だけが、闇の結界を消し去ることが出来るんだ。」
ディオンの言葉にリュミーネはこう答えた
「私、その術が使えるんです!!
その言葉にディオンが答えた
「ま、まさか君が古代の光の術であるシャインルミナスを使えるというのか!?
「そうよ、私の光の力は戦いを重ねるほどにより強大に進化していくのよ。」
レイオスたちはそう言いながら、最上階を目指していった・・・。

最上階に着いたレイオスは、ついに最後の決戦のときを迎えるのであった。
「待ってろよベルフェルト!!お前は俺たちで倒す!
レイオスは扉を開け、全員がベルフェルトのいる玉座の間に向かった!

いよいよ始まる最後の決戦!!
ベルフェルトの闇の力か、レイオスの光の力が勝つか!
今ここで決まろうとしている・・・・。

 

 

 

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