新章第四十三話 いざ突入!

 

3体の超魔将軍を打ち破ったレイオスたちは、ひと時の休息を送っていた。

「ブレアが起きたようだ!早く行こうぜ!
レイオスがファルスとボルガをつれてテントの中へ向かった!
「おはようみんな!
ブレアの元気な声が、テントの中に響いた。
「お前、大丈夫か?まだ体は熱くないか?
レイオスがブレアに問いかけた。するとブレアはこう答えた
「この通り僕は元通りピンピンしてるよ。リュミーネが寝ずに看病してくれたおかげでもうすっかり元気だよ。」
その言葉にレイオスがこう答えた
「お前、何であんな姿になったんだ!?
レイオスがそう言うとブレアが答えた
「僕はあの時、ギガボルテイルに電撃の激痛を与えられているリュミーネを見て、見ていられなくなった僕は、怒りのあまり炎の力が暴走し、ただ本能のままに暴れまわったんだ。僕の心はもう何も破壊することしかなかった。その時、リュミーネの暖かい言葉が暗闇の中の僕を照らしてくれた・・・。でも、助けるつもりがみんなに迷惑をかけてしまった。本当にすまない!
ブレアが自分の胸中を語った
「そうか。お前はリュミーネを助けようとして、怒りのあまり炎の力を暴走させちまったんだな。しかし大切な人を命を懸けて守ったお前はすごいぜ!!
レイオスの言葉を聞いたリュミーネはこう答えた
「謝らなくてもいいのよ、ブレア。私を守ってくれてありがと。」
そう言うとリュミーネはブレアの頬に口付けした。

チュッ・・。

「えへっ・・。うれしいなぁ・・・。」
ブレアは少し照れた。
「あーーーーーーーっ!!うらやましいぜーーーー!!
「良かったな。唇は奪えなかったけど頬に口付けされただけでもラッキーじゃないか。」
ボルガは悔しがった。
そしてレイオスはブレアを茶化した。するとリュミーネは怒ってレイオスを檜の棒で叩いた。

ポカリッ!!

「そういう訳じゃないの!
「いてててて・・・・、やられた・・・。」
レイオスはしばらく動けなくなった。

テントの中での痴話が終わり、レイオスたちはまた歩き出した。
「この先にダークシュライネの門があるはずだ!みんな行くぞ。」
レイオスたちは走り出した。
「あの建物こそ、ダークシュライネだ!!
ブレアがそう言うと、レイオスたちは前を見た・・・。

「この門を抜ければ、ダークシュライネの中に入れる!
「最後の戦い、思う存分暴れてやるぜ!
「1000年前に消せなかった深淵で邪悪なる魂を、私の術で浄化する!!
「僕もこの世界を守るために戦います!
「この中では何が起こるかわからない・・・。みんな、中に入ったら油断するなよ!
全員がそう言うと、一気に門を開け、ダークシュライネに突入しようとした!

「た〜すけてぇ〜!!
ダークシュライネの玄関で、石につながれたフィデールの姿があった。
「お、お前は!
「あのときの怨念集合体じゃないか!
レイオスとファルスはフィデールに気付いた。
「そうだよ〜。私は自由の身になったんだが、ベルフェルトに石のひび割れにつなげられてしまったんっだ!はやく助けてくれ〜!お礼にいいものを差し上げますから〜!!
その言葉にレイオスはこう答えた
「やだ。」
レイオスが拒否すると、フィデールがこう答えた
「頼む。このままじゃ動けずに一生を終えてしまう!!助けてくれぇ〜!!
フィデールが助けを求めると、レイオスが答えた。
「やだ。」
しばらくその会話が延々と続いた・・・・。

痺れを切らしたボルガが、フィデールの前に立った。
「な、何をする!!
フィデールは驚き、すくみあがっている!!
「チェストーーーーーーーッ!!!
ボルガは掛け声とともにフィデールの石を叩き割った!!

バーン!!

ボルガの渾身の一撃によって、フィデールをつないでいる石が割れた。
「た、たすかったぁ〜!!お礼に私が君たちから盗んだダイヤと真珠の鉱石をあげるよぉ〜。」
その言葉にレイオスとファルスは怒りの表情でフィデールに近づく!!
「お前、俺たちの道具袋からこっそり盗んだのか!!!
威圧の表情で近づくレイオスとファルスを見たフィデールは、怖気づいて逃げ出した!!
「ひぃ〜っ!!
フィデールは逃げ出した!

「さぁ、お化けの野朗は消えた。さぁ先に進もう!
ファルスはそう言うと、一気にダークシュライネの中に突入するのであった!!

ダークシュライネの中に突入したレイオスたちは、ベルフェルトを倒すため、早速階段を駆け上がろうとしたその時、事件は起きた!

バチバチバチッ!!

「うぎゃああああああっ!!!
レイオスが階段を上がろうとしたとき、結界によってレイオスはダメージを受けた!
「気を付けなさいっ!この宮殿には罠が仕掛けられているかも知れないのよ!だから焦らないで、結界を解除する方法を見つけましょう。ベルフェルトは逃げたりしないんだから。」
レイオスはリュミーネに諭され、結界を解除するために探索をはじめた・・・。

ついにダークシュライネの内部に突入したレイオスたち。
しかし更なる手ごわい魔物が待ち受けていた・・・・。

 

 

 

新章TOP