新章第二十八話 よみがえる時間の神
レイオスたちはスノウランドにある元魔将軍のデイモスの屋敷に来た。
大広間に行くと、デイモスが居た。
「ほう・・、お前達人間が何のようだ・・・。」
デイモスがレイオスたちにこう言った
「俺達がここにきた理由は止まってしまった時間を元に戻すためにきました。どうすれば時間を元に戻せるのですか?」
レイオスの言葉にデイモスがこう言った
「時間を戻す・・か。ちょっと待っておれ。」
デイモスが暖炉の裏に入り、何かを探し始めた・・・。
「あったあった。これが時間の神の卵じゃ。生まれるまで何千年も掛かるといわれているのじゃ。今卵を貰っても孵化するのが500年掛かるのでお前達は死んでいるがな・・。」
その言葉にレイオスがこう言った
「500年待たなくても俺たちには時空船がある!こいつで500年前にワープして時の神殿あたりで置いてきてやるぜ。」
レイオスはそう言うと、急いでメルファの中に入り、タイムワープを開始した。
「現在より1000年前にワープします。みなさん席につきベルトをつけてください。」
ナビゲーターのエリスがそう言うと、メルファはタイムワープを開始した!!
約1時間後、レイオスたちは500年前にワープした。
「さぁ、時の神殿があった場所に行くぜ。」
レイオスはそう言うとメルファを発進させ、時の神殿のあった場所に向かった。
「この神殿の広間に卵を置いておくと、これで現在の時間が戻るはずだ・・・。」
レイオスが神殿に卵を置き、500年前を後にした・・。
現在の世界に来たレイオスたちは、過去に卵をおいた神殿に来た・・。
「卵をおいてから500年経ったんだが、時間の神が復活しているのか?」
レイオスたちはそう言いながら神殿の奥へと進んで行った・・・。
「グギュグバァッ!!」
聞き覚えのある声が響き渡った・・。
その鳴き声の主は時間の神・ディアスだった
「レイオスよ・・、久しぶりだな・・。」
ディアスがレイオスにこう言った
「ディアス・・、とりあえず良かった。止まった時間を元に戻してくれ!!」
その言葉にディアスはこう答えた・・。
「分かった・・、今から凍りついた時間を元に戻してやろう。」
ディアスがそう言うと、大きな声で咆哮した!!
「グギュグバァッ!!」
時間の神の叫びが全世界に響きわたった!!
止まっていた時間が動き出し、海に沈んでいた大陸が一気に浮上し、すべての生きとし生けるものが呼吸をはじめ、変わらぬ日々を送り始めた・・・。
「時間を戻すのはたやすいことだ・・。では、私はここにいるから、いつでも来い・・。」
そう言うとディアスは眠りに着いた。
「これで時間は戻った!早速外を見てみよう!」
レイオスたちは神殿の外に出た。すると海に沈んでいた大陸が戻っていた。
「メルファに乗って世界中の様子を見に行くぞ!」
ファルスがそう言うと、全員はメルファの中に乗り込んだ。
「本当だ!本当に元通りだ・・・、あれ、見たことも無い大陸があるぞ?」
ブレアがそう言った瞬間、全員が窓のほうを見た。
「何だこの大陸は!?」
全員は見たこともない大陸を見てこう言った。その大陸の周りには岩山で囲まれており、古代の神殿のようなものが建っていた・・。その大陸の周りには、闇のオーラが満ち溢れていた・・。
「ちょうどヴィクトリアスの東の海のほうだ・・。これは大変なことになりそうだな。一刻も早く対策を練らないとこの世界が闇に染まってしまう!」
アメリアはそう言うと、中央大陸にメルファを着陸させ、全員をレミアポリスの会議室へと案内した。
「皆の者、良く聞くのだ。これよりお前達には一週間の休息を与える。理由は、その一週間の間レミアポリスでは対策を練るためにヴィクトリアス・ウォルティア・フレイヤード・グリザの王様、そしてエルジェの最長老と凍てつく大地のデイモスを呼び、これからの危機対策会議を行う。」
アメリアがそう言った後、レイオスたちはそれぞれの故郷に帰ることにした。
「じゃあ一週間後またここで会おうぜ!」
「一週間後またここで会いましょう。」
「一週間後この城の前で待ってるよ!」
全員がそう言うと、移動呪文を使いそれぞれの故郷に帰っていった・・・。
「さぁて、俺もそろそろルドリーに戻るとするか!」
レイオスはそう言うと移動呪文を使って戻ることにした。
「あれからもう2ヶ月か・・、みんな元気にしてるかな。」
レイオスはそう言うと、懐かしい故郷であるルドリーの村へと戻っていった・・・。
これから一週間、レミアポリスでは対策会議が行われるため、仲間達には暫しの休息が与えられた。
これから世界はどうなるのであろうか・・・。