新章第二十六話 禁断の地
レイオスたちは掛け軸の裏にある禁断の地へと進んでいた。
「ここが禁断の地か・・。なんだか宇宙みたいなところだな。とりあえず先を進もう!」
ファルスがそう言うと、全員は先を進み始めた・・。
レイオスたちが進んでいるとき、いきなり魔物が現れた!!
「グルルル・・・」
現れたのは禁断の地に生息するクリスタルウルフだった。
「早速現れたようだな・・。みんな行くぜ!」
レイオスがそう言うと、クリスタルウルフに攻撃を仕掛けた!
「喰らえ、聖雷衝!」
レイオスは手のひらから電気のエネルギーを放った!
「グガアアアッ!」
クリスタルウルフが倒れた後にファルスが連撃を仕掛ける!!
「行け!光迅槍!」
ファルスの槍の一撃により、クリスタルウルフは粉々に砕け散った!
クリスタルウルフを倒したレイオスたちは、禁断の地の奥へと進んでいった・・。
禁断の地の第２階層に突入したレイオスたちは、早速探索を開始した。
「これは何だ？」
レイオスが金色に輝く槍を見つけたようだ。
「これはここにある武器だな、結構昔に作られた武器のようだが・・、一応世界の危機だから取っておくとするか・・。」
ファルスが槍を手にしようとしたその時、何処からとも無く声が聞こえた!
「私の持つ光の力に、お前たちに耐えられるか!?」
そう言うと槍が魔物に変化した!
「我が名はジャウスト、この退魔の槍を守るガーディアンだ!!お前達を我が光の力で浄化してくれるわ!!」
そう言うとジャウストはレイオスたちに槍を向けて襲い掛かってきた!!
「我が光の術を見せてやる!フォースシールド!」
ジャウストが術を唱えると、ジャウストの体が淡い光に包まれた!
「こっちも負けるわけにはいかないんだぁっ!!喰らえ、聖光衝!」
レイオスが聖なる力が、ジャウストのバリアを吹き飛ばした!
「な、なぜだ!!この俺のフォースシールドが破られるとは・・。」
ジャウストが驚きの表情でこう言った・・。
「喰らえ、俺の格闘の秘奥義を!猛虎爪咬破!!」
ボルガが腕を振り下ろすと、巨大な虎の幻影が現れた!
幻影で出来たと虎が、ジャウストに襲い掛かった！
「こんなもの、俺の槍術で倒してくれるわ!!喰らえ、覇王連槍破!!」
ジャウストは目にも止まらぬ速さで槍を突き、幻影の猛虎を迎え撃つ!
「こっちも召喚術だ!出でよ、デューラス!」
ボルガが虎を呼び出だすと同時にブレアが巨大な剣を持つ魔物を召喚した!
「行けぇっ、デューラス!奴を切り裂くんだ!!」
ブレアがデューラスにジャウストを攻撃するように命令した!するとデューラスが一気に剣を振り上げて攻撃態勢に入った!
「こ、このままでは・・、俺がやられてしまう!!」
ジャウストがそう言った瞬間、猛虎の巨大な爪とデューラスの巨大な剣がジャウストの体を一刀両断した!!
「ぐわああぁぁっ!!!」
ジャウストが倒され、元の槍に戻った・・。
「お前達の強さ、見せてもらった・・。我が光の力の結晶、使うが良い・・。」
ファルスが退魔の槍を手に取り、こう叫んだ!
「退魔の槍、ありがたく使わせてもらうぜ!!」
ジャウストを倒したレイオスたちは、禁断の地の第２階層の探索を開始した・・。
「こっちに何かあったわ!早速行ってみましょう!」
リュミーネがそう言うと、全員はその方角へと進んで行った・・。
「これまたすごい昔の槍のようだな。早速ゲットしようとするか。」
レイオスがそう言って武器を持とうとしたとき、何処からとも無く声が聞こえてきた・・。
「我が水の力、思い知るがいい!!」
浄光の槍が魔物に変化し、レイオスたちに襲い掛かってきた!!
「我が名はウォティシア、この槍を守るガーディアンなり!!」
レイオスがすぐさま攻撃の体勢に入り、攻撃を仕掛けた!
「喰らえ、波導の秘術、轟雷破!!」
レイオスは手のひらから強大な雷を放ち、ウォティアスを貫いた!
「ギャアアッ!!」
ウォティアスは雷の一撃により、元の槍の姿に戻った。
「わ、私が一撃でやられるなんて。私の水と光の力、大切に使って・・。」
リュミーネが浄光の槍を手に取った。
「浄光の槍、ありがたく使わせてもらうわ!」
リュミーネがうれしそうな表情でこう言った。
「みんな、先を進もう!」
ファルスがそう言うと、全員は禁断の地の第３階層に向かっていった・・。
「あのニセ看守め、最下層まで行っているに違いない!敵を蹴散らしながら先に進むぞ!」
レイオスがそう言うと、全員が一気に走り出した!
すると目の前に、剣が突き刺さっていた。
「あれは剣のようだが、早速抜いてみるとしよう・・。」
ブレアがそう言って剣を引き抜いた。すると剣が抜けたことにより邪気が発生し、抜けた剣を魔物に変えた!
「我、この剣を守りし者だ。わが炎の壁、打ち破れるかな!?」
炎の剣神テスタロスがいきなりレイオスたちに襲い掛かってきた!!
「僕が相手だ!喰らえ、真・赤炎剣!」
ブレアの炎の剣技でテスタロスを攻撃した!しかし炎の壁がブレアを吹き飛ばした!
「俺のファイアウォールをなめてもらっては困るな・・。」
ブレアは吹き飛ばされたが、また立ち上がった!
「破って見せるさ!僕の炎の剣技でね!受けてみろ、赤炎衝波!」
ブレアは剣を振るうと、炎の波が発生し、テスタロスを飲み込んだ!
「俺の炎の壁がこんな炎で破れるわけがない!こんな炎、かき消してしまえ!!」
テスタロスが最大限の魔力を込め、ブレアの炎をかき消そうとするが、強大な炎を受け、テスタロスの炎の壁が割れた!!
「な、なにぃ!!」
ブレアの攻撃により、炎の壁が割れた瞬間、リュミーネが水の術で奇襲攻撃を仕掛けた!!
「ありがとうブレア、後は私に任せなさい!!浄光水槍波!!」
リュミーネが水の力を帯びた槍を目にも止まらぬ速さでテスタロスに向けて繰り出した!!
「ぐわああぁっ!!」
リュミーネの一撃により、テスタロスは元の剣の姿に戻った!
「我が炎の力、お前なら使いこなせよう・・・。この剣で、悪を燃やせ!!」
ブレアは炎帝の剣を手に取り、こう叫んだ!!
「僕の闘志が赤く燃えている!!この剣で悪を打ち破ってみせる!」
ブレアが炎帝の剣を手に取ると、全員が第４階層へと進んで行った・・。
レイオスたちは禁断の地の第４階層にたどり着いた・・。
「この階段を降りれば最下層だな・・。」
レイオスがそう言ってあたりを見回すと、金色の双剣が突き刺さっていた。レイオスはその剣を抜き、地面に置いた・・。
「また武器が魔物に変化しそうな予感だな・・・。」
レイオスがそういった瞬間、双剣が巨大な竜に変わった!
「我が名はラグナロックス、幻の双剣ラグナロクを守る竜なり・・、お前はその双剣を使いこなせる資格があるか試してやろう・・。」
そう言うとラグナロックスはレイオスたちに襲い掛かってきた!
「消えろ!ルドラフレイム!!」
口から吐き出された凄まじい炎がレイオスたちを襲う!
「うわぁっ!!」
レイオスたちはダメージを受けた!
「俺達も反撃開始だ!喰らえ、真・聖光斬!」
レイオスが聖なる剣技でラグナロックスを攻撃したが、ラグナロックスには傷一つつかなかった!
「こんな剣技で俺が倒せると思ったか!!」
ラグナロックスがそう言うと、巨大な尻尾で全員をなぎ払った!
「ぐわあっ!!」
レイオスたちは全員吹き飛ばされた!!
「もう終わりか・・・。」
ラグナロックスが呟くと、レイオスが立ち上がった。
「まだ終わりじゃないぜ!俺には獣化という力があるんでな!行くぜ、獣化（ビーストアウト）!!」
レイオスが龍人に獣化し、ラグナロックスに反撃を仕掛ける!
「こいつで決着をつけてやる!!受けてみろ。竜牙聖光斬!」
レイオスが大きく飛び上がり、そして一気に急降下しラグナロックスを狙った!
「小僧、何のつもりだ!?」
ズバアッ!!
レイオスがラグナロックスの体を斬りつけた!!遠心力が加わり、さらに力を加えた斬撃は、ラグナロックスの硬い皮膚をも切り裂いた!
「み・・、見事だ。その竜の力、間違った方向に使うでないぞ・・。」
ラグナロックスはそう言い残し、元の双剣に戻った・・。
レイオスが双剣ラグナロクを手に取ると、こう叫んだ!
「俺はこの剣で世界を救ってやるぜ!」
レイオスは勝利の雄たけびを上げた!
レイオスたちは一時休憩をとることにした
「ここで一休みしよう!戦いの連続で疲れているんだからな。」
そう言うとレイオスは、ひと時の休息にふけるのであった・・・。
ニセ看守の奇行、そして迫り来る闇の気配・・。
禁断の力を解放し、世界を破滅させようとするニセ看守を止められるか!?