新章第二十五話 神界の反逆者

 

ファルスを助け出したレイオス達は、儀式の間へと向かっていた。
そう、ファルスを無理矢理闇の姿に変えた張本人であるニセ看守を追っていたのである。

「見つけたぞ、お前がニセ看守だな!!
レイオスがニセ看守を見つけた!しかし外見は普通の看守であった。
「そうだ・・、私がファルスをだましてもう一度闇の姿に戻し、この神界を侵略するのだったが、お前達のおかげで台無しだ!
ニセ看守の言葉にファルスがこう答えた
「お前は神界を侵略するつもりだったのか!?だったらなぜ俺を利用するんだ!!
ファルスの言葉にニセ看守が答えた
「空間の狭間で見せたお前の闇の力、見事であった・・。その強大な闇の力があれば、この神界を侵略できると思い、俺はファルスを騙し闇の姿である「漆黒のファルス」に無理矢理変えたのさ!!しかし、予想外の出来事が起きた!謀反人を助けようとした奴に邪魔をされた!レイオス達によってなぁっ!!お前さえ・・、お前さえいなければこんなことにはならなかった!!
ニセ看守の言葉にレイオスが答えた。
「許せないな・・。お前はここで倒すッ!!
レイオスの言葉にニセ看守がこう言葉を返した
「ならばお前達を殺し、そのまま生け贄にしてやる!
ニセ看守がレイオスたちに襲い掛かってきた!

「喰らえ!聖雷光斬!
レイオスが電撃を帯びた剣技でニセ看守を攻撃した!
しかしニセ看守は煙になってレイオスの剣技をかわした
「フフフ・・、そいつはミストボディという技だ。。千年前の魔将軍のミストリィが使っていた技だ・・。この技を破ることが出来るかな。」
ニセ看守が姿を現した瞬間、リュミーネが攻撃を仕掛けた!
「受けてみなさい、アクアタワー!
水の柱がニセ看守を襲った!
「ギャアッ!!
ニセ看守はダメージを受け、地面に倒れた!

「グギギ・・・、なぜこんなガキどもにこの俺が・・。」
傷ついたニセ看守がそう言った
「俺と仲間達の力と絆があれば、どんな奴にだって負けない!
レイオスがそう言うと、ニセ看守がこう答えた
「フフフ・・、俺はまだ終わらんよ・・。俺は絶対にこの神界を我が手にするんだ。こんなところで諦めてたまるか!これでも喰らえ!!
ニセ看守が何かを投げた瞬間、煙とともに巨大な魔物が現れた・・。
「そいつでお前も終わりだ・・・。では私は神界の大宮殿に行くとしよう・・。これからは俺がこの神界の王となる!!ハッハッハ・・・。」
ニセ看守が笑いながら去っていった!
「逃げるなんて卑怯だぞ!!
レイオスが消えていくニセ看守を睨み、叫んだ!

「ブルオオオオッ!!
ニセ看守が呼び出した巨大な魔物が、レイオスたちに襲い掛かってきた!!
「これはゴーレムの一種のコーラルゴーレムだ!体が珊瑚で出来ているゴーレムだ!動きは遅いが拳の一撃の破壊力が強力だ!!
ブレアは仲間達にそう言った。
「こいつはでかい!この巨大な魔物に俺の格闘の技が効くのか!?
ボルガが驚いた表情だったが、攻撃態勢に入った!
「喰らえ!獣王烈弾!
ボルガがエネルギー弾を連発で打ち込んだ!!
しかしコーラルゴーレムの硬い装甲によりダメージを与えられない!
「ブルオオッ!!
コーラルゴーレムの拳がボルガを殴りつけた!
「とうっ!!拳の動きが遅いなぁっ!
ボルガはすばやい動きでコーラルゴーレムの拳をかわした!
「俺の槍術を喰らえ、光速雷迅槍!
ファルスは手に持った槍でものすごい速さで相手を何回も斬りつけた!
コーラルゴーレムの装甲にひびが入った!
「ブレア、奴の体のひびに炎の攻撃を仕掛けるんだ!
ファルスの助言を聞き、ブレアはコーラルゴーレムの体のひびに炎の術を仕掛けた!
「受けてみろ、炎波導の術、焔!
ブレアは炎の波導の術を唱え、コーラルゴーレムの体のひびを狙った!
「炎攻撃の後にリュミーネが水の技を唱えるんだ!
ファルスの助言を聞き、リュミーネが水の術を唱えた!
「受けてみなさい!ソルト・ウォーター!!
リュミーネが水の術が、コーラルゴーラムの体のひびを狙った!!
するとコーラルゴーレムの体のひびが割れ、弱点が見えた!
「レイオス、奴の装甲の割れている部分から一気に攻撃だ!
ファルスがそう言うと、レイオスとファルスは弱点である装甲の割れた部分に攻撃を仕掛けた!
「受けてみろ、真・聖光斬!!
「喰らえ、光迅破!!
二人の技が炸裂し、コーラルゴーレムは地面に倒れ、そのまま動かなくなった・・。

「勝ったぞ!!
レイオスとファルスは勝利の雄たけびを上げた!
「さぁ、早く大宮殿に向かうぞ、ニセ看守を野放しにしてはいけない!!
レイオスたちは儀式の間をまっすぐ行った部屋にある魔法陣に乗り、一気に神界の大宮殿へとワープし、長老神の間へと向かった!

「長老神様!ファルスを助け出してきたぞ!
レイオスが長老神に話しかけた。
「おおレイオスか。看守の一人が兵士の制止を振り切り、禁断の間へと向かってしまった・・!!禁断の間にある掛け軸の裏には、禁断の地に続いておるのじゃ。きっと奴はそこにある封じられし禁断の力を使い、神界を侵略しようとするつもりじゃ!!このままでは神界はおろか地上界までもが壊滅してしまう!レイオスよ、一刻も早く禁断の地へ向かったニセ看守を追うのじゃ!そいつを倒した暁には、ファルスを自由の身にしてやろう!この神界と地上界のためにも、頼んだぞレイオス!
長老神はレイオスたちにそう言った。
「長老神様、心配は無用です。必ずニセ看守を倒し、神界を守って見せます!
リーダーのファルスが長老神に言った。
「禁断の間はこの宮殿の右側にある。そこは神界の王族以外が通れないように結界が張られている。わしがその結界を解いてやろう。非常事態だから、お前達が全員禁断の間に入った途端、結界を張り直す!では急げ、戦士達よ!
レイオスたちは急いで禁断の間へと向かった。
「早く入るんだ!魔物が侵入してくるぞ!
レイオスたちが禁断の間に入った瞬間、侵入防止の結界が張られた。

「これでもう後戻りが出来なくなったか・・。早速掛け軸裏の通路に入るぞ!
ファルスがそう言うと、全員が一斉に掛け軸の裏に入っていった・・。

禁断の地へと向かっていったニセ看守を倒すため、掛け軸裏に入っていった5人の戦士達。
そこで待ち受けるものとは・・・・!?

 

 

 

新章TOP