新章第二十二話 神界の謀反人

 

レイオスたちは魔物に連れられ、長老神の待つ大宮殿に来た。
その宮殿の中には、仲間たちがいた。

「みんな、大丈夫だったか!?
レイオスが仲間達に話しかけた。
「俺なら大丈夫だぜ。このとうりピンピンしてるぜ!
「光に包まれた後に、急にこんな場所にいたんだ。」
「私もここに連れて来た理由なんてわからないわ・・。」
仲間達がレイオスにそう言った。するとファルスが仲間達に話しかけた。
「みんな、俺のせいでお前達に迷惑かけちまったな。本当にすまない・・・。」
ファルスの言葉に全員はこう答えた。
「昔のことはもういいんだ。僕たちは君が無事でいればいいんだ。」
その言葉にファルスは胸が打ち震えた・・。
「ありがとう・・・、ありがとうみんな・・。」
ファルスが涙を流しながら言った。

そして全員は長老神のいる広間に来た・・。
「ここが長老神のいる場所です。さぁ、中に入ってください・・。」
レイオスが扉をあけ、中に入ろうとした時、兵士が周りを囲んだ!
「貴様がファルスか!?神殺しの張本人だな!!
兵士達に囲まれ、何が起こったのかわからないファルスはこう言った・・。
「お、俺は無実なんだ!!
ファルスの言葉に兵士達はこう言った。
「お前がやったのは神殺しという重罪だ!お前は神の世界の謀反人として、神界の奥底の牢獄に連れて行く!
神界の兵士がファルスを連行した!
「来い!お前には2日後、創造の神の生け贄にしてやる!その2日後までせいぜいお前の悪行を後悔するんだな。」
「そんなぁ〜!!
ファルスの姿が、暗闇に消えていった・・・。

ファルスが連行された後、レイオスたちは長老神の広間のドアを開けた・・。
「ほう、お前が空間のはざまで大暴れしたレイオスというものか・・・。」
長老神はレイオスにこう言った
「暴れてはいないんだ。俺はただファルスを連れ戻すために、ワームロードを抜け、空間のはざまに来たのです。俺達をここに連れてきたことは感謝しております。」
レイオスが長老神にそう言うと、長老神がこう言った・・。
「そうか、お前の話は良く分かった・・。では、今お前の仲間であるファルスが、連行されたようだな。空間のはざまで時間の神・ディアスを殺したのだ。そして2日後には創造の神の生け贄として捧げられるのじゃ・・。」
長老神の言葉に、レイオスはこう答えた
「俺はファルスを助けにいくぜ!
レイオスの言葉に長老神はこう答えた。
「さっき兵士から手紙をもらったのじゃが、読んでみるぞ。
そう言うと長老神は手紙を読み始めた・・。

「神界の謀反人のファルスを助けたければ、神界の奥底にある牢獄まで来い。鍵はあらかじめ長老神に渡しておく。猶予は2日だ。2日までに助け出さなければ、ファルスは創造の神の生け贄になるぞ!!命がけで来い!さもなくばファルスを生け贄にするぞ!!私は神界の奥で待っておるからな・・・。」
と書かれていた。

最長老が手紙を読み終えると、レイオスがそう言った
「行くぞ!俺たちがもう一度ファルスを助け出してやるぜ!
そう言い残し、レイオスたちはファルスを助けるために大宮殿を後にした・・。

「これは大変なことになったなぁ・・・。ファルスが生け贄にされるなんて僕は嫌だ!
ブレアが仲間達にそう言った時、レイオスがこう答えた。
「俺も同感だ。まずは手紙をよく見よう」
レイオスは兵士の手紙を注意深く見た。すると裏側に地図が書かれてあった・・。
「これは神界の牢獄へと続く道らしいんだが、険しい道が続いているな・・。」
レイオスが地図を見て言った。
「確かに、これは命がけですね。牢獄まで急いで行かないと、ファルスが生け贄にされちゃうわ!とにかく、急いで地図通りに進みましょう!
リュミーネがそう言うと、レイオスたちは急いで神界の牢獄を目指すのであった・・。

地図通りに進んでいくと、まずは迷いの樹海にたどり着いた。
「いきなり迷う所に来てしまったな・・。」
レイオスはそう言うと、樹海の中を進んでいくことにした。
進み始めてから10分経った・・。
「進んでも進んでも同じ場所が続いているような気がするんだけど・・。あっ、地面にふたがあったぞ!
ブレアはそう言うと、ふたを取った・・。
すると地下へと続く階段が現れた。

「おおっ、でかしたぞブレア!早速先を急ぐぞ!!
レイオスたちは階段を降りた。するとそこにはトンネルがあった。
「このトンネルを抜ければ、樹海の出口があるはずだぜ。」
ボルガがそう言うと、全員は一気に出口を目指し、走っていった。

レイオスたちはトンネルの出口にたどり着いた・・。
階段を上ると、そこには樹海の先、大きな山のふもとであった。
「やっと樹海を抜けたぞ!さぁ、この山を登るぞ!!
レイオスたちがそう言うと、一行はその先へと向かっていった・・。

一方ファルスは牢獄の中にいた。
「俺は神を殺してなんかいない・・・。」
ファルスがそう呟くと、兵士の一人がこう答えた
「話してやろう。お前は元々は「漆黒のファルス」だったな。今はレイオスによって闇の力が無くなったらしいな。その漆黒のファルスが、時間の神であるディアスを殺し、レイオスたちにまで牙を向けたんだぞ!!
その言葉にファルスは驚いた。
「そ、そんな!!僕がこんな事をしていたなんて!!
いきなり知らされた現実にファルスは戸惑っていた・・。

果たして、レイオスたちはファルスを救うことが出来るのであろうか・・。
ファルスを助けるため、レイオスの二日間の戦いが始まる!!

 

 

 

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