新章第十四話 魔法の国を目指して・・・

 

時間の石を手に入れたレイオスたちは、早速浮遊魔法国・エルジェへと向かうのであった。
しかし、浮遊魔法国・エルジェは、このメルファの飛行能力ではたどり着けないということが分かり、一行は考えていた・・・。

「どうしよう。この船の浮力ではエルジェにはたどり着けない。別の方法で行くしかないな。」
レイオスは考えていた。しかし思うように方法が見つからなかった。
「たしかヴィンたちがエルジェに向かったときは、グリザ山と湿原を通り、エルジェにたどり着いたそうですが、1000年前の情報なので、確かじゃないと思われますわ。まずはエルジェの跡に向かいましょう。」
リュミーネが思いついた表情でこう言った。
「それはいい!早速エルジェがあった場所に向かおう!
その作戦に全員は賛成した。そしてレイオスたちは早速山間の宿に向かった。

「ここで回復アイテムを買っておこう。エルジェがあった場所に行くまでは街などないからな。」
ボルガがそう言うと、一行は店の中に入り、買い物を始めた。

店の中には、色々な道具や回復アイテムなどが置いてあった。
キズぐすり、ポーション類はもちろん。元気のかけらや復活草、中には10万Gで現品限りでマ○ター○ールなんてものがあったが、いまはそれどころではない。回復アイテム類を買うためにここに来たのだ。
「えーと、お土産コーナーは何処だ?
ブレアがお土産コーナーに向かったが、リュミーネが止めた
「寄り道してる場合じゃない!!
冒険の最中に、お土産なんて買うものではない。

店で買い物を済ませたレイオスたちは、グリザ山に向かった・・。
「今日は快晴、異常なし!
レイオスたちは意気揚々にグリザ山を登りはじめた・・。

登り始めてから約7時間がたち、一行は野宿をすることにした。
「よし、今日はここにテントを張って寝よう。」
そう言うとレイオスたちはテントの中で眠りについた・・・。

朝が来た。
今日も朝日がまぶしかった。
「よし、今日はこの山を登りきるぞ!
レイオスたちはテントをたたみ、早速グリザ山を登り始めた。
「あと少しだ、みんながんばろう!
ブレアが仲間たちを励ましながら、4時間の登山の末、やっとグリザ山を抜けた。
「やっとグリザ山を抜けたぞ!次はヘドリア湿原だ。」
全員がヘドリア湿原の前に来たとき、声をそろえてこう言った。

「何だこれは!
湿原に着いた4人は、かつてのヘドリア湿原とはかけ離れていたのであった。
普段は水色の湿原だが、時代の移り変わりにより、泥のような茶色になっていた。
「嫌でも行くしかない!私だって汚れるのはいやだけど仲間のためなら・・!!
リュミーネが意を決して失言に足を踏み入れた。
「僕たちも行こう!
ブレアはそう言うと、全員は湿原を進んでいった・・・。

「敵だ!!
レイオスの目の前に鬼のような魔物がいた。
「気をつけろ、こいつは瞬撃鬼だ!こいつは一度に2階攻撃が出来る魔物だ!
瞬撃鬼は攻撃の構えを取り、レイオスに襲い掛かる!
「ここは俺が相手だ!
瞬撃鬼は凄まじいほどの速さでレイオスを斬りつける!しかし、レイオスは瞬撃鬼のすべての斬撃を一つの剣で受け流そうとする。
「フハハ・・・、人間に俺の斬撃がかわせるか!!
そう言うと瞬撃鬼はさらにすばやく攻撃を仕掛ける!!
カキィン!!キンッ!!ガガンッ!!
二人の斬撃が火花を散らしながらぶつかり合う!!その剣と剣のぶつかり合いは、普通の人なら残像のように見えるが、実は音速並みの速さであった。
レイオスと瞬撃鬼との壮絶な斬撃のぶつかり合いは20分続いた・・・。

「くそっ!なんて奴だ。一撃一撃が重く感じやがる!
レイオスはその衝撃で手が震えそうになったが、レイオスは怯むことなく反撃を仕掛けた。
「スキあり!!
一瞬のスキをつき、レイオスの剣が瞬撃鬼の体を切り裂いた!
「グワァッ!!俺の瞬撃が・・、敗れるとは!!
レイオスは瞬撃鬼をやっつけた!
「よし、このままエルジェの跡地に向かうぞ!
一行は30分歩き、やっとの思い出ヘドリア湿原を抜けた。

一行はエルジェの跡地に着いた。
「ここがエルジェがあった場所か・・。」
そう言うとレイオスはエルジェがあった場所を調べると、小さな石の柱を見つけた。
「この石の柱は!読んで見るわ。」
リュミーネが石の柱の文字を読んだ。

ヴィンたち4人の意思を受け継ぐ者にのみ、天空の魔法の国への道は開けん・・。
ヴィン・ジョン・ルーナ・ライオンマスクの血を受け継ぐ者のことのようだ。
「それってもしかしたら私たちかもしれないよ!?だって私は生まれた場所は違うが確かに光の術が使えるの!レイオスは波導の術、ブレアは炎の術を、ボルガは格闘を、それぞれヴィンたちの血を受け継いだ人間だったかもしれないの!!
リュミーネは驚いた表情でこう言った。
「お前たち、その言葉は本当か!?
そう言うと何処からとも無く声が聞こえてきた!
「うわぁっ!声が聞こえてきた!!
ボルガが驚いた。
「よし、今から浮遊魔法国・エルジェヘの道にお前たちを案内しよう。」
レイオスたちは一瞬にして天空への道へとワープした。

「ここは、選ばれしものが進むことを許される、天空の道だ。この道には、強力な魔物が潜んでいるようなので、気をつけていくが良い・・・。」
謎の声が消えた・・・。
「早速この道を進むぞ!
レイオスはそう言うと、天空の道を進んでいった・・。

「うわぁっ!!敵だ!
レイオスの目の前に、魔物が現れた!
「こいつはサイコドグーとキラーコングだ!凶悪なまで強いから気をつけて!
ブレアはそう言うと、全員は攻撃態勢に入った!
「喰らえ、水波導の術!大鬼蓮!!

レイオスはパワーアップしたレンコン型のガトリング砲台で攻撃した!
強烈な水の弾丸が、二体の魔物に5発命中した!
キラーコングはレイオスの術を受け、その場に倒れた。
「受けてみなさい!氷波導の術!氷結波!
凍える風がサイコドグーを包み込み、凍らせた。
「喰らえ!ダブルスレッジハンマー!
ボルガが両手の指を重ねながらサイコドグーを殴りつけた!
凍っていたサイコドグーは、ボルガの一撃により、粉々に砕けた!!
「これで魔物はすべて倒した・・・、もう一匹いたぞ!
先を進もうとしたレイオスが振り返ると、ウイングリザードが襲い掛かってきた!
「僕の番だね。炎波導の術!火炎熱波!
ブレアは炎の風を巻き起こし、ウイングリザードを焦がす!
その炎により、ウイングリザードは黒焦げになって倒れた。
「今度こそ先を進むぞ!みんな、気を抜くんじゃないぞ!!
レイオスはそう言うと、一気に天空の道を進んでいった・・・。

リーダーであるファルスを闇から救い出すため、浮遊魔法国・エルジェヘと向けて進むレイオス。
天空への道を抜け、エルジェにたどり着くことが出来るのか・・!?

 

 

 

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