新章第十三話 時の神殿

 

時空船メルファは現代にタイムワープした。
その道中、皇帝のアメリアが全員にこう言った

「おぬしたちよ、今から時の神殿に向かう。古文書を調べていたら空間と時間をつかさどる神様の正体が分かったのじゃ。空間の神はオパルド、時間の神はディアスだ。この世界の西にある時の神殿に時間の神ディアスがいるといわれているのじゃ。」
アメリアの言葉に全員はこう言った
「なんで起きているんだ!まだ2日しか経ってないぞ?
その言葉にアメリアがそう言った
「すまん。本当は起きていたのじゃ。今までずっと空間をつかさどる真珠の謎を解き明かすために、古文書を読んで研究したのじゃ。そして、時間の宝石が時の神殿に収められているということが分かったのじゃ。そなたら、ファルスを見なかったか?
アメリアの言葉にレイオスがこう答えた
「ファルスか。奴はまたしても俺たちを襲ってきた。現在から空間を切り裂いて未来に来たらしいんだ。奴は時空を越える能力を身に着けたらしいんだ。」
レイオスの言葉にほかの仲間たちはこう答えた。
「リーダーであるファルスが僕たちを襲うなんて!はやく優しかった昔のファルスに戻してあげないと本当にこの世界が崩壊してしまう!行こう、時の神殿へ!
仲間たちの声に励まされ、レイオスがアメリアにこう言った
「アメリア様、時の神殿に向かってくれないか?俺は仲間を助けたいんだ!
そう言うとアメリアはこうレイオスに言った
「時の神殿では、何が起こるかわからない。それでも行くというのか?
その言葉に仲間たちはこう言った
「リーダーのファルスを助けるんだ!!頼む、行かせてくれ!
その言葉に押され、アメリアは答えた
「仕方の無い奴じゃ。時の神殿にむかうぞ。皆の者、席を離れるのでないぞ。」
アメリアがそう言うと、時空船メルファは時の神殿に向けて動き始めた・・・。

時空船メルファは時の神殿に到着した。
「ここが時の神殿だな。」
レイオスがそう言うと、全員は時の神殿に突入した!

レイオスたちは敵を蹴散らしながら神殿の中を進んでいった。
階段の前にきたレイオスたちは、階段の前に魔物がいることに気付いた!
「魔物がいるぞ!どうやら階段をあがるにはこいつを倒さないといけないな。」
レイオスたちは戦闘の構えをとり、その階段の前の魔物に攻撃を仕掛けた!

「我、この神殿を守るプロテクトだ。1から順に倒さなければ天罰が下るぞ!
プロテクトがそういう前に、レイオスは3と書かれたプロテクトを攻撃してしまい・・・。
バリバリバリ!!
突如襲ってきた落雷がレイオスを襲った!
「ぐわぁっ!!
レイオスは落雷のダメージを受けた。
「こいつはどうやら1から順番に倒さなければならないんだ!僕が2番を倒す、レイオスは1番、ボルガは3番のプロテクトを倒してくれ!
ブレアの作戦で、レイオスが1番のプロテクトを破壊し、その次にブレアが2番のプロテクトを破壊し、最後にボルガが3番のプロテクトを破壊した。
「さぁ先を進もう!
レイオスはいいキズぐすりで体力を回復し、階段を駆け上っていくのであった。

時の神殿の2階に到着した。
だが、その目の先には扉しかなかった。
「さぁ、その扉をあけるぞ!
レイオスが扉を開け、中に進んだ。
しかし何かがおかしい。中に入っても同じような場所に戻されてしまっていたのだ。
「おかしいな。入っても入っても同じところに来てしまう。」
レイオスは困惑していた。しかしその時リュミーネがあることに気がついた。
「その扉は偽物で、本当の扉は壁のどこかにあると思うわ。」
そう言うとレイオスたちは壁を」調べ始めた・・。
壁を叩いたり、前に押したりしていると、忽然とボルガの姿が消えた。
と思っていると本物の扉の向こうでボルガが倒れていた。
「いててて・・・・。」
「ありがとうボルガ!おかげで本物の扉が見つかったぞ!それでは先を進もう。」
レイオスはそう言うと、扉の向こうにある階段を駆け上っていった。

時の神殿の3階に到着した。
どうやらここが最上階ということだ。
「この扉の向こうに、時間の神ディアスがいるんだな!
レイオスはそう言うと大きな扉を開け、中に入った。
すると時間の神様であるディアスが口を開いた。
「なんだお前らは、汝、時間の神であるディアスに何のようだ!
ディアスの言葉にレイオスはこう答えた。
「俺たちは闇に染まったリーダーを助けるためにどうしてもあなたの持つその時間をつかさどるダイヤのかけらを分けてくれないか?
レイオスの言葉に、ディアスはこう言葉を返した。
「そうか、四人の戦士たちよ!ならば我を倒してみせよ!
時間の神ディアスがレイオスたちに襲い掛かってきた!

「グギュグバァッ!!
ディアスのうなり声が、レイオスたちを圧倒した。
「こんなところで絶対に負けるわけには行かないんだ!行くぞみんな!
レイオスたちは怯まずにディアスに戦いを挑んだ!
「喰らえ!フレイムタワー!
ブレアが火柱をディアスに向けてぶつけた!
「フン!愚か者め、こんな炎、消してくれるわ!
ディアスのダイヤの爪で、火柱を切り裂いた!
「ぼ、僕のフレイムタワーが効いていない!神と呼ばれているだけあってこんな小細工は通用しないんだ!
ブレアがそう言った瞬間、ディアスの爪がブレアを切り裂いた!
「うわぁっ!!
ブレアは間一髪ディアスの爪をかわした!
「受けてみな!波導の術!凍雹弾!
リュミーネが手のひらから無数の氷の刃を放った!
「な、なんだこの氷の刃は!こんなもので俺が倒せるとでも思っていたのか!!
ディアスがリュミーネを威圧したが、リュミーネは怯むことなく攻撃を繰り返した!
「私だって、リーダーのファルスを助けるためなら、何だってやるわよ!!喰らいなさい!ウェザーボール!
リュミーネはウェザーボールをディアスに向けてはなった。
本日の天気は、曇りのち雷を伴う雨。
ということで、ウェザーボールは雷の球となり、ディアスに当たった!
「グルオオオッ!!何をする!
ディアスに当たった雷の球は、ディアスを痺れさせた!
「よし、今よ!
リュミーネがそう言うと無数の雹弾がディアスを切り裂いた!
「ガハァッ!!小娘め!小癪なマネを!!
ディアスの体力がどんどん削られていく。そのスキを狙い、ボルガがディアスに向かっていった!
「この爪でお前を切り裂いてやるぜ!クラッシュクロー!
ボルガの爪がディアスの体に入った!その痛みに呻き声を上げるディアス。
「グギャッ!!
耳を劈く呻き声が神殿の中に響き渡った・・。
「僕の中で、何かが溢れそうでたまらない・・。あたらしい術だ!波導の術!焔(ほむら)!!
地獄のような炎が巻き起こり、ディアスの体を包み込んだ!
「グギュグバァッ!!
火だるまになったディアスが突然大きな声で吼えた!
ディアスに纏わり着く炎はすべて消え、時がゆがみそうな爆音で吼えた!
「うわぁっ!!
レイオスたちは全員咆哮の衝撃で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた!
「これが神の力だ。お前たち人間が神に勝てるわけがないのだ!!
ディアスがレイオスたちにこう言い放った!しかし、レイオスが立ち上がり、こう言い返した!
「お、俺は・・・、ファルスを・・、助けるんだ!!
レイオスは立ち上がった。まるで大きな力がレイオスを突き動かしているようだった。
そして勢い良くジャンプし、レイオスの聖なる剣技で反撃した!
「これで終わりにしてやるぜ!真・聖光斬!!
「グギュグバァッ!!
ディアスが咆哮を仕掛けてくるが、レイオスが一気にディアスに向けて急降下し、ディアスの体を剣で思い切り突き刺した!!
「俺は、仲間を救うんだ。こんなところで負けるわけには行かないんだ!!
レイオスの剣技が炸裂し、ディアスは地面に倒れた!!
「な、なぜだ・・、こんな若造に神である私が負けるとは・・、無念だ。」
「勝った・・・。勝ったぞ・・!!俺たちは神に勝ったんだ!!

レイオスが勝利の雄たけびを上げた!
「よくぞ我を打ち倒した。よかろう、私の力が封印されたダイヤのかけらをやろう・・。」
レイオスは時間を司るダイヤのかけらを手に入れた!
「それと、お前の持つ真珠の石だが、その石は空間の神・オパルドの肩の一部が落ちたものじゃ。それを早くオパルドに戻さなければ、奴はもはや世界を滅ぼしてしまい兼ねない!その真珠はオパルドの意思をコントロールしている真珠で、それがないと凶暴な性格になってしまう。一刻も早くこの真珠をオパルドの肩にはめるのじゃ。」
ディアスの言葉にレイオスはこう答えた
「空間の神オパルドのいる場所はどこか教えてくれないか?
レイオスの言葉にディアスは答えた。
「奴は今2体の暗黒将軍と、お前の言っていたファルスとともに空間のはざまと呼ばれる場所にいるのだが、その空間のはざまに行くには、天空にある魔法の国、エルジェに行くことだ。エルジェは1000年前は地上にいたのだが、津波や地震などの天変地異に耐えられないという危険性が孕んでいたために、浮遊魔法国・エルジェと名前を変え、天空に引っ越したのだ。」
その言葉にレイオスはこう言った。
「俺、今から魔法の国・エルジェに行くぜ!
行こうとした時、ディアスがレイオスたちにこう言った
「ちょっと待て、私がお前たちに力を与えてやろう!カァーッ!!
時間の神のパワーがレイオスたちに注ぎ込まれた!
「これでお前たちは数倍パワーアップした。さぁ、仲間を救うためにエルジェに向かうのじゃ!!

レイオスたちは時の神殿を後にし、浮遊魔法国・エルジェへと向かうのであった・・。

 

 

 

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