新章第十一話 違法ブーストバトラーとの戦い!!
未来には悪が蔓延っていた・・・。
ダイヤ暦から500年たったパール暦では、ブースター装置を使って戦う一種のスポーツ「ブースバトル」というものがはやっている。4年に一回、世界のブーストバトラーが鍛えた技を競い合って戦う「ブーストリンピック」が開催された。もはや自己防衛のためどころか競技用のブースター装置も開発されている。だが、その裏には、犯罪に使われる危険性も孕んでいた・・・。
ブースター装置を改造し、強盗や殺人など犯罪行為を行っている違法ブーストバトラーが現れた。
それが、未来では当たり前のことであった・・・・。
レイオスたちは先ほどもらったブースター装置に魔力を込め、叫んだ!!
「ブースター・エヴォリューション!!」
レイオスたちは光に包まれた後、全員の服装が変わっていた。それとすさまじい力が沸き起こるのを感じた。それはもう溢れるばかりであった。
「おおっ!こいつはすごいや!!俺たちの力が、今までとはまるで違う!!」
レイオスたちはそう言うと、一気に違法ブーストバトラーに攻撃を仕掛けた!!
「オラアッ!!」
違法ブーストバトラーの一人が、体当たりを繰り出した!しかし、ボルガがそれを拳で止めた。
「ブースター装置で強くなった俺たちをなめんじゃねぇ!!」
そう言うとボルガは拳に力を込め、違法ブーストバトラーをぶっ飛ばした!
違法ブーストバトラーは店の外に放り出され、そばにいた警官に逮捕された。
「ちくしょ〜」
警官に取り押さえられた違法ブーストバトラーの一人が、こう言葉をもらした。
「こっちに来い!お前を暴行容疑、器物損壊罪で逮捕する!!」
「ひえ〜ん。」
違法ブーストバトラーの一人が警官によって連行された。
「受けてみな!アクアウェーブ!!」
リュミーネが水の波動で違法ブーストバトラーを攻撃する。リュミーネの攻撃の後に、ブレアが追撃をかける!
「喰らえ!マグマボム!」
ブレアは溶岩の弾を手のひらから発射した。その弾は違法ブーストバトラーに命中し、その場に倒れた。
「おおっ、お前さんたちがその試作品を使いこなせるようだね。その試作品は試してみても全員ダメだったが、ブースターがお前さんを選んだのかもしれないな。」
その言葉にレイオスはこう言った
「ありがとう!この力、ありがたく使わせてもらうよ。あと聞きたいことがあるんだ。闇に染まった人間を元に戻せる方法を知らないか?」
その言葉に酒場のマスターはこう言った
「そのことについてはブースターを作っている会社、ブスタル本社ビルに行けば分かるかもしれないな。一応地図を渡しておくよ。」
その言葉にレイオスはこう言った
「ありがとう。早速そのブスタル本社ビルに行ってみるよ。」
レイオスたちが酒場を出ようとしたそのとき!!
「よくも仲間たちを可愛がってくれたな!俺は違法ブーストバトラーをまとめるボス、レガンだ!!」
レガンが仲間を引き連れてレイオスたちを囲んだ。
「もう逃げられねぇぜ!野郎ども、ヤッチマイナ!!」
違法ブーストバトラー(約30人ほど)がレイオスたちに襲い掛かってきた!
「俺から行くぜ!波導の術!水蓮!!」
レイオスはレンコン型の回転砲台で違法ブーストバトラーの集団を攻撃した。
しかし違法ブーストバトラーはレイオスに向かって棍棒を投げつけた!
「とうっ!」
レイオスは投げつけられた棍棒をつかみ、そのまま相手に投げ返した!
「ギャア!」
一本の棍棒が、3体の違法ブーストバトラーに当たり、その場に倒れた。
ボルガは肉弾戦で戦っていた!
「はぁっ!!」
ボルガは違法ブーストバトラーをパンチとキックだけで倒していた。日ごろのトレーニングの成果がここで発揮された!
「野郎!フォーメーションAだ!」
違法ブーストバトラーが一列になった!
「突撃〜!!」
違法ブーストバトラーがボルガに向かって突撃してきたが、ボルガはためていたエネルギーを一気に解放して放った!
「受けてみろ!我が奥義、波動弾!!」
波動弾はまっすぐ飛んだので、一列に並んでいた違法ブーストバトラーはドミノのように倒れた。
「一列に並んだことが失敗だった。無念!」
違法ブーストバトラーの集団をやっつけた!
「くそっ!俺一人になってしまった!だが、俺の違法改造したアイスブースターを使ってやるぜ!」
レガンがレイオスにそう言った
「ふざけるな!そんなことをして何のためになるんだ!これ以上破壊活動をするのはやめろ!!」
レイオスの言葉にレガンがキレた!
「てめぇ!俺を怒らせたな!だったらお前たちをボコボコにぶちのめすしか無いなぁ!!」
そう言うとレガンがアイスブースターを取り出してさらに改造を加えた。
「何をしてんだよ!これ以上の改造は君の命にもかかわるぞ!!」
ボルガがそう言うと、レガンがボルガに向かって叫んだ!
「うるせぇ!俺は死を覚悟してお前たちをぶちのめすんだよ!よし、これで改造完了だ。やっぱり改造はP○Rが一番だ!!」
レガンが改造を施したアイスブースターに魔力を込めた!!
「ボコボコにぶちのめしてやる!!ブースター・エヴォリューション!!」
レガンが氷の鎧を纏い、さらに氷の力が上がっていた。違法改造を施したので、人一人を凍死させられるほどの冷気を噴出すショットガンを持っていた!
「手加減無しだ!お前を凍らせて叩き割ってやる!!」
違法ブーストバトラーのボス、レガンとレイオスたちとの戦いが始まった。
「喰らえ、フリーズショット!」
レガンのショットガンから氷の銃弾が発射された。レイオスは間一髪かわした!酒場の看板に氷の弾が当たり、看板が凍ってしまった。
「恐ろしいわね。こいつの放つ氷の銃弾は、あらゆるものを凍りつかせるフリーズショットよ。彼の場合は改造を施したことによりさらに冷気を倍増させているわね。つまり弱点は炎属性の攻撃しかないわね。つまり、ブレアがレイオスのサポートをしてくれれば有効な作戦だわ。」
リュミーネがブレアにこう言った
「わかった。僕がレイオスをできるだけサポートしてみる!!」
ブレアがそう言うと、戦っているレイオスのところに駆けつけた!
「邪魔だ!どきやがれ!!」
レガンがショットガンから冷凍ビームを発射したが、ブレアは炎の盾で冷凍ビームを相殺した!
「僕はお前らみたいな悪い奴には負けない!喰らえ、フレイムショット!」
ブレアの剣から炎のエネルギーが発射され、レガンを攻撃した!
「ぐわぁ!!」
氷属性の鎧は、炎属性の攻撃を受け、割れてしまった。
こうかは、ばつぐんだ!
「誰に向かってモノ言ってんだ!この糞野朗・・・!!!」
レガンの怒りのボルテージはすでに限界を超えていた!
「この赤髪野朗!死にやがれぇ!!冷凍ビーム!!」
レガンの冷凍ビームがブレアに直撃したが、凍ることが無かった。
こうかは、いまひとつのようだ。
「フフフ、僕はお前の攻撃をわざと受けていたんだ。次は僕から反撃だ!」
そう言うとブレアはレガンに向かっていった
「喰らえ!真・赤炎剣!!」
ブレアのパワーアップした赤炎剣がレガンの銃を燃やした。
「レイオス!今だ!」
ブレアの合図でレイオスが剣を構えた。
「お前は改造を施してまで勝ちたいなんてな。最悪な奴だ!喰らえ、真・聖光剣!!」
レイオスの光の刃がレガンの体を斬りつけた!
「ギャアアアッ!!」
レガンの違法ブースターが壊れた。
そのとき、レガンに異変が起きた!
「お、俺の腕が、凍っていく!た、助けてくれ!」
レガンの腕が凍りつき、最後には腕が砕けてしまった!
「俺の腕が、俺の腕が!凍って砕けやがった!!」
レガンがそう言うと、レイオスがレガンのところに来た。
「お前が改造したブースターを使うからそうなるんだよ!反省しやがれ!!」
レイオスはレガンの頬を殴りつけた!
「く、クソッタレが・・・!!」
レガンはその場に倒れ、駆けつけた警官によって逮捕された!
「君たち、ありがとう。こいつを倒してくれたおかげで、アジトの場所が聞きだせるよ!」
警官がレイオスたちに感謝の言葉を放った!
「さぁ、ブスタル本社に向かおう!」
レガンを倒したレイオスたちはブスタル本社に向けて、進むのであった。