新章第九話 漆黒のファルス強襲!

 

タイムワープで過去にやってきた矢先、謎の魔物がレイオスたちを睨みつけ、そう言った
「わが名は黒竜ガルザード、お前のその石を奪いに来た!こいつを空間の神様にもって行けば、闇の王者が新たなる世界を作り出せるんだ!!
黒竜ガルザードがレイオスにこう言った。
「闇の王者というのは誰だ!空間の神様ってなんなんだよ!!
レイオスが黒竜ガルザードにこう問いかけた。
「闇の王者・ハルマゲルは宇宙からこの世界に降って来た隕石の中にある基地におられるのだ。この世界を侵略するために、時間と空間の宝石が必要なのだ!そして闇の王者が過去、現在、未来の人々をを蹂躙する暗黒の世界を作るのだ!!

レイオスは怒りに満ちていた・・。
「このやろう!言わせておけば、お前を倒してその計画をすべて水の泡にしてやる!!
その言葉に黒竜ガルザードがこう言った
「分からぬやつだな、そんなに死にたいかっ!!
黒竜ガルザードがレイオスたちに襲い掛かってきた。

「グリュオオオッ!!
ガルザードが口から黒炎を出し、レイオスたちを襲う!!
「こんな炎、これで消してやる!アクアシールド!!
リュミーネが水のバリアで黒炎を相殺した!
「俺の番だ!!ブレイククロー!!
ボルガの鉄の爪がガルザードを切り裂いた!
「ガギャアアッ!!
ガルザードはダメージを負ったが、平気のようだ。
「どうした、そんな攻撃で俺は倒せないぞ!ならこちらから攻撃する!!
ガルザードはレイオスたちに向けて低空飛行で突進の構えをとった。
「奴はこっちに向かってくるのはやく1分かかる。それまでに僕があの黒竜をかく乱する!!
ブレアはそう言うと黒竜ガルザードに向かって走り出した。
その後にレイオスたちは一気に攻撃を仕掛ける!
「喰らいなさい!アイスニードル!!
リュミーネが氷柱の針を手のひらから発射させた!
「グギャアッ!!
リュミーネの氷柱針がガルザードに命中した。
ドラゴンの魔物には氷属性の魔法は効果抜群であった。さらに、その刺さった所から徐々にガルザードの体が凍りつき始めた。
「ガギャッ!!
数秒後、ガルザードの体は凍りつき、ついには動かなくなった。

「受けてみろ!聖光剣!!
レイオスの必殺の剣の技が炸裂した!!
「とりゃあああっ!!

ズバアッ!!

レイオスの剣の技が一気にガルザードの体を真っ二つに切り裂いた!
「勝った・・?勝ったぞ!!!
レイオスはたまらず雄たけびを上げた!!
「さて、邪魔者h消えたし、時空船メルファに戻るぞ!現在の時代に戻りその宝石を研究するのじゃ。早く帰らないとファルスが待ちきれなくて怒ってしまうぞ。」
皇帝アメリアはレイオスたちにこう言った。
「時空船に戻ったら早速トレーニングだ!
「私は本でも読もうかしら。」
「僕はレイオスとエアホッケーでもしようかな。レイオス、一緒にしようぜ!
「いいぜ、本気でやってやるぜ!
時空船に向かう道中で、仲間たちの話し声が響き渡っていた・・・。

時空船に到着した。
まずアメリアがワープ先を元の時代に合わせ、スイッチを押した。
「タイムワープ完了まで30分です。それでは、時空の旅をお楽しみください。」
エリスがそう言うと、レイオスたちは一斉に走り出した!!
そう、彼らはこの時間を待ちに待っていたのであった。
レイオスたちは30分のひとときの休息に入るのであった。

レイオスはブレアとともにエアホッケーを楽しんでいた。
レイオスはレギュレーションを無視し、何度も手で投げてブレア側のゴールに入れていた。
「おいおい、ちゃんと打つための者があるじゃないか。それを使ってくれよ・・。」
レイオスはブレアにそう言われると、打つための道具を持った。
「こいつで滑るせんべいみたいな奴を撃てばいいんだろ。」
レイオスはやっとエアホッケーの遊び方を覚えたようだ。
「じゃあ早速、試合開始と行くか!
ブレアが100Gを入れた。
ブレアとレイオスのエアホッケー対決が始まる!

ボルガはトレーニングルームで汗を流していた。
彼は新しいトレーニングとして素振りをはじめた。
方法はただ簡単。ただバットを闇雲に振っているだけでよい。簡単な方法なだけに、いつまでも続けられるというのが利点だ。
ブンッ!ブンッ!ブンッ!!
意外と彼は気に入っているようだ。何度も何度もバットを振り続けた・・。
そうなると彼は手に肉刺が出来ようが血が出ようがバットを振り続ける鬼神と化すのだ。
このあと30分、彼はひたすらバットを振り続けた・・・。

リュミーネは「暗黒の世紀」という本を読んでいた・。
「ふむふむ・・・。」
リュミーネは本を20分かけて本を読み終えると、風呂に入った。

一方レイオスとブレアは・・・
エアホッケー対決についに決着がついた。
勝ったのはブレアだった。彼は3セットをすべて勝利し、完全勝利であった。
「やったぜ!!
ブレアがそう言うとレイオスはこう言った
「負けたぜ。しかし、楽しかったぜ!
そう言うとレイオスとブレアは自分の部屋へと向かっていった。

レイオスはまたもや武器や防具を磨いていた。
ふきふき・・。
「やっぱりピカピカが一番!今日はこの時空船を磨くための布を使って拭くことにした。」
そう言うとレイオスは特殊な布で武器や防具を磨き始めた。
すると一瞬にして装備品がきれいになった。
「武器は切れ味があがり、防具は耐久力が上がる。やっぱり磨くのが一番!
レイオスはそう言うと、靴を磨き、コクピットに向かっていった。

ボルガは素振りを終え、水風呂に入った。
「トレーニングの後の水風呂は最高だな。体中が冷えて気持ちいいぜ!
水風呂から上がると、彼はコクピットに向かっていった。

リュミーネは風呂から上がってきたと同時に、化粧を始めた。
「風呂のあとは化粧が一番。」
化粧を終えると、ブレアをつれてコクピットに向かっていった。

全員がコクピットに集まった。
「タイムワープ完了じゃ。さぁ、レミアポリスに向かうぞ!
アメリアがそう言うと、時空船の外に出た。

ファルスがいた。
しかし何かがおかしい、ファルスは金髪だったが、黒に変わっていた。
「よおファルス、無事だったか!さぁ、一緒に帰ろう。」
レイオスがそう言うと、いきなりファルスがレイオスに剣を向けた!
「うわっ!一体何なんだよ!なぜ俺を襲うんだ!
そう言うとファルスがこう言った
「俺は今までのファルスではない。今の俺は、漆黒のファルスだ!!
ファルスが叫ぶと、みるみるうちにファルスが闇黒の鎧を身に纏った!!
「おい、ファルス!いったい何があったんだ!
レイオスの問いかけにファルスはこう答えた。
「知ったことかぁ!!
そう言うとファルスはレイオスに向けて剣を振り下ろしてきた!
その騒ぎを聞きつけて、仲間たちがやってきた。

「あ・・、あれがファルスなのか!?
「私の知っているファルスではないような感じだわ。」
「ファ、ファルス!!お前なにやってんだよ!なぜ仲間を襲うんだよ!!
仲間たちがファルスにこう言った。するとファルスの手のひらをかつての仲間たちに向けた!
「うるせえぇっ!!
ファルスが仲間たちに向けて闇の弾を放つ!するとレイオスは仲間の前に立った。
「やめろおおぉぉっ!!
レイオスはファルスの闇の弾をすべて受け、地面に倒れた。
その理由は、レイオスは体を張って仲間たちを庇ったのだ。

「フン、何が勇者だ。お前は勇者の仮面をかぶった偽善者だ!!いや、偽善者にもなれない屑だな!
ファルスがレイオスに挑発の言葉を投げつけた!!
「誰が・・、偽善者だ!!
レイオスが立ち上がった。
「ほう・・、まだやるつもりか。ならば俺の剣技でお前を地獄に送ってやる!アビススラッシュ!!
ファルスの闇の剣技に対しレイオスは光の剣技で反撃する!
「俺がお前を元に戻してやる!聖光剣!!
二つの剣技がぶつかり合い、大きな砂煙が巻き起こった。砂煙に見えた人影は、レイオスなのか、はたまたファルスなのか・・・。

砂煙が消えた。その人影はファルスだった。
レイオスの光の剣技は、ファルスの闇の剣技には敵わなかった!!
「くそ・・、ファル・・ス。」
バタン!!
レイオスが地面に崩れ落ちた。
「これが俺の力だ!闇の力こそ最高だ!
ファルスがそう言うと、ボルガが爪を突き出してファルスに突進した!
「よくもレイオスを!!同じ仲間なんだろ!!
しかしファルスはボルガの手をつかみ、そのまま地面にたたきつけた
「無駄だ、お前らの言葉などもう俺には届かぬ!!心はもう闇に染まったんだからな。」
ファルスはそう言うと、リュミーネに攻撃を仕掛けた!
「目を覚ましなさい!ファルス!アクアタワー!!
リュミーネが水の柱でファルスを攻撃するが、ファルスの剣により柱が真っ二つにされた!
「そんな水の攻撃で俺が倒せると思ったのか?死ねぇ!
ファルスがリュミーネに闇の剣技を仕掛けようとした、すると何者かが炎の術で攻撃した!
「ぐわぁ!!
炎の弾がファルスに命中した。術を出しているのはブレアだった。
彼は時空船の裏に隠れて術を放っていた。
「レイオスたちに何をするんだ!!ファイアボルト!!
ブレアがファルスに向けて炎の弾が放たれたが、ファルスの拳によって握りつぶされた。
「そうか、この術を出している正体が分かったぞ・・・、ブレアだな。」
炎の術を出しているのがブレアだということがばれた。
「俺をここまで本気にさせたことを後悔するがよい!!
ファルスが迫ってくる!
しかしブレアが前に出て煙玉を地面に向けて投げた!
「喰らえ!スモークボール!!
弾が破裂し煙が充満していく・・・。
「レイオス!ボルガ!今助けに行くからな!!
ブレアがレイオスとボルガの元に向かっていった・・・・。

味方であるファルスが、完全に心を消し去られ、漆黒の戦闘マシーンと化し、レイオスたちに牙を向けた!はたして、ブレアの作戦は上手くいくのであろうか・・・。

 

 

 

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