新章第七話 時空船を守れ
決死ファルス 最後の勇姿!
全員は時空船メルファがある洞窟にやってきた。
「うわぁ、こいつが時空船っていう物か。」
「はじめてみるわね。これは未来の船だわ!」
「こっ、これは!新発見だ!!」
「なんじゃこりゃ。こいつはたまげた!こんなものがこの時代にあったとは・・・。」
レイオス、ファルス、ボルガをのぞく全員が唖然としていた・・。
「どうだ!これが時空船という物だ!簡単に説明すれば俺たちは時空の歪みによって過去に飛ばされてしまい、近くの洞窟で偶然この時空船を見つけたんだ!」
レイオスが全員に時空船を手に入れるまでのいきさつを簡単に説明した。
「こいつはすげぇぜ!トイレ、浴室、寝室完備。そしてキッチンもある!そして何よりもいいのはナビゲーターのエリスちゃんが使い方を説明してくれるんだぜ!」
ボルガが時空船の構造を簡単に説明した。
「つまりこの時空船で、隕石が落ちてきた時代にワープすれば、何か分かるかもしれないな。とりあえず説明が終わったら行って見よう。」
ファルスがそう言った。
「さすがはリーダー!僕たちもその時代に行こう!そこから何か見つかるかもしれないよ!」
ブレアがファルスにこう言った。
「要するにその時代に行った後、未来の世界に行けば何かが見えるかも知れぬ!」
アメリアがそう言うと、全員は時空船メルファに乗り込むもうとした・・・・が!!
「早速だが、この時空船を奪いに来たぜ!」
「おいおい、その船は俺の物だ!お前に奪われてたまるか!」
謎の二人の魔物がレイオスたちに襲い掛かってきた!
「お前ら!名を名乗れ!」
レイオスが謎の二人の魔物にこう言った
「俺の名はフォルジラン!時の神様に仕える魔物だ!」
「私の名はレグラス!空間の神様に仕えるものだ!」
その二人の言葉にレイオスはこう言った
「空間の神様?時間の神様?なんだそれは?」
レイオスがこう言うと、その二人の魔物はこう話した
「俺たちは時間、空間の神様の力により、この世界にやってきた。お前たちを倒し、その時空船を奪うためにな!」
「神様とは、神界と呼ばれる世界におるのだ!空間の神様は、平行して並ぶ空間の間に住んでいる!そして時間の神様は、神界にある時急域と呼ばれるところにある神殿に住んでおり、神界のバランスをとっているのだ。だが、神様は気まぐれだからな、神界を二つに分けるだけでは飽き足らず、この世界を侵略するために、時間の軍、空間の軍を送り込んだ。神様は、この世界にもしばしば現れるらしいが、どこかの山奥に眠りのためにここに来ているのだ!」
それを聞いたレイオスはこう言った
「ふざけんな!俺たちは神様に滅ぼされるために、生きてはいない!」
そう言うとレグラスとフォルジランがこう言った
「わからないようだな!お前を倒さなければならないみたいだな!」
「時空船を奪い、未来と過去を侵略し、人間界を滅ぼす!!」
そう言うと二人の魔物は襲い掛かってきた!!
「ますは俺から行くぜ!ウェザーボール!」
フォルジランは謎の球体を手のひらから発射した。
今日の天気は、快晴なので、太陽の光を凝縮したような光の弾だった。
「こんなもの、僕の炎で相殺してやる!ファイアシールド!」
ブレアが炎の盾で光の弾を跳ね返した!
「これでも喰らいな!ウォーターウェーブ!!」
リュミーネが水の波動でレグラスに攻撃を仕掛けた!
「ハアッ!!」
レグラスが水の波動を拳の一撃で打ち砕いた!
「俺が相手だ!聖光斬!!」
レイオスの聖なる一撃がフォルジランを切り裂いた!!
「グハァ、このガキめ、何処にそんな力が・・!?」
フォルジランがそう言うと、レイオスはこう言った
「俺たちは、何が何でもこの時空船を守るんだ!」
レイオスの気合のこもった言葉がフォルジランとレグラスを圧倒した!
「止めだ・・・。」
ファルスがそう言うと、フォルジランに悪を打ち砕く正義の剣技を放った!
「天よ、地よ、そして大空よ!この剣に力を与えよ!喰らえ、天地空波斬!」
ファルスがフォルジランに剣を突き刺した瞬間!聖なるオーラが洞窟全体にあふれた!
一瞬にして洞窟が明るくなった。
そしてフォルジランとレグラスはそのまばゆい光により灰になってしまった。
「よし、これにて防衛成功!ありがとうリーダー!」
レイオスたちはリーダーであるファルスに感謝の言葉を送った!
「正義の力は、悪に勝つ!光の力は、卑怯なる闇の力には負けないんだ!光迅のファルス、また一つ、この世界の平和のために貢献したのだ!!」
ファルスのかっこいいセリフが洞窟中に響き渡った。
「よし、魔物は倒したし、時空船に乗り込むぞ!」
レイオスたちは気を取り直して時空船に乗り込もうとした、その時!?
「私の部下を倒してくれたそうだな。私の名は暗黒将軍ウェルガス、闇に染まった未来から来た!」
いきなり現れた暗黒将軍に全員は驚いていていたが、ファルスが前に出た!
「喰らえ、スモークボール!!」
ファルスが煙玉を投げた!
「さぁ、今のうちに時空船に乗り込み、ダイヤ暦738年に向かうんだ!その時代は隕石が落下した時代だ!そこにいき、真相を調べてくれ!」
ファルスの言葉にレイオスはこう言った
「無茶だ!そんなことをすれば、お前の命が!?」
レイオスの言葉にファルスが答えた
「大丈夫だ、俺はきっと生き延びてやるさ・・、だからお前だけでも過去に行き、隕石の謎を調べてくれ!俺のことなど気にするな!!」
ファルスは煙の中で暗黒将軍ウェルガスの攻撃をかわしていた・・。
「お前、何言ってんだよ!!リーダーのお前が死んじまったら、このさきどうすればいいんだよ!!」
ボルガの言葉にファルスはこう言った
「心配するな。リーダーである俺が、こんな闇に屈したりはしない!」
ファルスがこうボルガに言った!
「やめてリーダー、そんなことしたら死んじゃうわ!」
リュミーネがファルスに心配そうにそう言った
「そうだな、お前はもっと強くなる!ブレアももっと強くなる!そして、俺は無事でこの世界に立っている!!」
ファルスの言葉にブレアはこう言った
「ダメだ、戻って来てくれ!!」
ファルスがそう言うと、ファルスがこう返した。
「ここで誰かがこいつを止めないと、全滅してしまう。ここで俺が残らなければいけないんだ!俺は、どうやらお前たちと一緒に過去に行くことができねぇな・・・。さようなら・・ゴメンな・・・。」
そう言うとファルスは煙の中に消えていった。
「リーダー!!!」
時空船が発進するとき、仲間たち全員が船の中で叫んだ!
時空船が発進した。しかし時空船の中にはファルスはいなかった。
レイオスたちを無事に過去に送り届けるため、命を懸けた作戦にでたのだ。
「どうやらタイムワープに成功したようだな。安心せい、ファルスのことだから無事に逃げ延びているようじゃ。だからお前たち、涙を拭いて前を向いてその先に進むのじゃ!」
皇帝アメリアが仲間たちにこう言った
リーダーであるファルスを欠いた勇者たちは、隕石の落下したダイヤ暦738年に向け、タイムワープを開始したのであった。
悪夢はまだ、序章にしか過ぎなかった・・・。