新章第六話 二人の勇者帰還 ブレアとリュミーネ

 

レイオスたちは時空船メルファに乗って、元の時代であるダイヤ暦740年へとタイムワープした。

「タイムワープ完了。現在の西暦は740年です」
タイムワープした場所は、なんと中央大陸の岩山の洞窟だった。
「あれ、なんか洞窟の内部が同じだが、何か変わったところはないのか?
レイオスがファルスにこう言った、するとファルスが外に出て仲間たちにこう言った
「レミアポリスが見えたぞ!どうやら元の世界に戻ってきたようだ!さぁ、城に戻ってアメリア様に報告するぞ。この状況を見ると時空の歪みにより世界が変貌しつつある。今一度城に戻り対策を練るぞ!
ファルスがそう言うと、全員はレミアポリスの城に向かった・・・・。

「アメリア様。今戻ってまいりました。」
ファルスがアメリアにこう言った
「そうか、戻ってきたと言うことは何か起こったということか?
アメリアが問いかけてきた
「そうです。私たちはこの城の周辺で時空の歪みにより、過去に吹き飛ばされてしまいました。しかし、偶然立ち寄った洞窟の中にあった時空船メルファを見つけました。しかし、エネルギー装置がゲイザーという魔物によって奪われてしまったということで、過去の世界の試練の塔にいた未来から来た魔物、ゲイザーを倒し、エネルギー装置を取り返し、時空船を起動させ、この世界に戻ってきました。」
ファルスが延々と旅の出来事を話した。

「ほう、なるほど。おぬしたちは過去の世界に言ってきたと申すか。」
アメリアの言葉にレイオスはこう言った
「そうです。俺たちは時空の歪みにより過去の世界に引きずり込まれてしまったんだ。」
レイオスの言葉にアメリアはこう答えた
「わかった。わたしもその時空船のある洞窟に行き、色々と調べてみるとしよう・・。」
アメリアが扉をあけて外に出ようとした・・・その時ッ!!

ばんッ!!

「な、何じゃ!!
突然アメリアの前に現れたのは、残りの二人の勇者であるブレアとリュミーネだった!
「ふう、びっくりするの。お前たちか、調査は済んだのか。」
アメリアの言葉に二人はこう話した
「調査の結果がでました。旅先で色々調べてきたんだが、なかなか情報が見つからなくて・・・。」
「どうやら隕石は大きな邪悪な力を感じるということが分かりました。しかし、どうやって深海にある隕石を調べてよいか分からないわ。」
二人が調査から戻ってきたことを知ったアメリアは、全員にこう話した

「このお方は、赤炎のブレアじゃ。リュミーネとともに調査に向かわせたものじゃ。」
アメリアの言葉にブレアはこう答えた
「はじめまして、ブレアです。調査に戻ってきたばかりですが。よろしくお願いします。」

ブレアは赤い髪の青年だった。
その赤い髪は、炎を思わせるようなカ感じであった。
使う武器は片手剣のようだ。

「そしてもう一人は、浄光のリュミーネじゃ。ブレとともに調査に向かわせたものじゃ。」
アメリアの言葉にリュミーネはこう答えた
「初めまして。私の名前はリュミーネと申します。私はブレアとともに調査に出かけてたの。みなさんどうぞよろしく!

リュミーネはお姉さん的な存在感のある蒼い髪の女剣士でもあり波導術者でもあるよき理解者だ。
その肢体、容姿ともに美しいので、ファンクラブのようなものがあるほど人気である。
使う武器はブレア同様片手剣だ。

「き、きれいだなぁ〜。」
いきなり突然ボルガが堰を切ったようにこう言った
するとリュミーネがこう話した
「えへっ。そういわれるとうれしいわ。あなたも私のファンクラブに入る?
そういわれたボルガは
「入る入る!俺もファンクラブに入るぜ!レイオス、お前も入れ!
レイオスは無理やりリュミーネのファンクラブの会員になってしまった。

レイオスはブレアとリュミーネに軽く自己紹介をした。
「お、俺は、ル・・、ルドリーから来たレイオスという者です。どうぞよろしくお願いします!
レイオスは緊張していたようだが、なんとか自己紹介が終わった。

「おぬしは、名前の上に「二つ名」を持っていないようだな。よし、これからおぬしに「二つ名」を与えよう!二つ名はおぬしがその場で決めてくれ!
レイオスは二つ名を考えていた・・・・。

「うーん。どうしようか、どんな二つ名をつけようか迷ってしまう・・。」
レイオスは困惑していた時、リュミーネがレイオスのために二つ名を考えてくれた
「そうだわ。あなたは聖なるオーラを感じるから「聖光」って言うのはどう?
リュミーネが考えた二つ名を聞いたレイオスの反応は・・・。
「おお、それがいい!いい二つ名だ!ありがとうリュミーネ!
そう言うとレイオスは皇帝アメリアの元に走っていった・・・。

「決まりました!「二つ名」は、「聖光」にするぜ!
レイオスはアメリアにこう告げた。
「おおっ、いい二つ名じゃな。ではこれからお前のことを「聖光のレイオス」に決まりだな。」
レイオスに二つ名がついた。

レイオスの二つ名が決まった後、アメリアは全員を呼んだ。
「みなのもの、レイオスたちが時空船を見つけたという話だが、今からその時空船を隅々まで調べることにするので、レイオスについてくるのじゃぞ。」
アメリアがそう言うと、全員はいっせいにレイオスたちの後についていった・・・。

建物の影から、誰かが見ていた・・・。
「フフフ・・・、この時空船を奪えば、時間の神様から褒美がもらえる・・・。」
その右の建物にも、誰かが見ていた・・。
「こいつを奪えば空間の神様から褒美が・・、グヒヒヒ・・。」

時空船を奪おうとする奴が、今レイオスたちに襲いかかろうとしていた・・・。

 

 

 

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