新章第五話 動け 時空船メルファ!!
レイオスはレーダーを起動させ、レーダー反応を見た・・・・。
「おっ、あんなところに反応があったぞ、反応がある場所はこの洞窟の先にある塔の中だ!!」
ファルスはそう言うと、全員はレーダー反応があった塔に向かっていった。
「本当にこの塔にゲイザーという奴が居るのか?」
レイオスがファルスにこう言った
「とにかくレーダーを信用しよう。それ以外に信用できるものが無いからな。」
ファルスが仲間たちにこう言うと、一行はとりあえず先に進むことにした。
「あっ!モンスターだ!!」
レイオスの進む前に魔物が現れた!!
「こいつは!?シャドーファイターだ!こいつには剣以外の攻撃は効かない!」
ファルスは仲間たちにアドバイスをした。
「まずは俺から行くぜぇ!!火炎斬り!」
レイオスの剣から炎が噴出し、剣は大きな炎となりシャドーファイターにむけてレイオスは思い切り剣を振り下ろした!
「やったか!?」
どうやらレイオスの攻撃が効いたようだ!!
シャドーファイターはレイオスの剣技により掻き消えた!
「さぁ、先を進もう!」
そう言うとレイオスたちは最上階に向かっていった・・・・。
「なんだかここは現代の試練の塔のようなところだな。」
レイオスが懐かしい風景を思い出してこう言った
「そうだな。なんせここは過去の試練の塔だからな。レミアポリスが出来る前に立てられたんだな。」
ファルスがそう言うとボルガがこう言った
「早く扉をあけようぜ!どんな奴が相手だろうが俺たちは絶対に勝つ!」
ボルガがそう言うと、レイオスたちが一気に扉の向こうに突入した!!
ばんッ!!
レイオスが扉をあけた。扉の向こうにはなにやら怪しい機械が立ち並ぶ研究所のようだった。どうやら未来から来たゲイザーの仕業であった。
「なんだこれは・・・・・。」
レイオスたちの時代には無いコンピュータや機械に困惑していた。
「ゲイザー!!出てきやがれ!」
ボルガがそう叫んだ!!するとゲイザーが姿を現した!!
「なんだお前は!俺は未来の世界から来たゲイザーだ。俺が何でこの世界にいるかって?それは俺が時空船メルファを奪ってここにタイムワープしてきたのさ!まぁエンジンを奪っておいたから動かないんだけどな!」
ゲイザーの言葉にレイオスは
「おれは謎の時空の歪みに引きずり込まれてここに来たんだ!おれはこの時空船を使いもとの世界に戻るんだ!エンジンを返してもらうぞ!」
レイオスはゲイザーにこう言った!
「ならば仕方ない、俺に勝てたらエンジンを返してやろう!さぁこい!!ここがお前の墓場だ!!」
ゲイザーはレイオスたちに牙を向けて襲い掛かってきた!!
ゲイザーは闇の波動を放った!!
「うわぁ!!何だこの攻撃は!人々の怨念や恨みが込められた波動だ!」
レイオスたちはダメージを受けたが、しかしレイオスたちは怯まず反撃の姿勢に入った!
「俺から行くぜ!波導の術!水蓮!」
レイオスが術を唱えると、レンコン型のガトリング砲台を呼び出した!
「いっけえぇぇっ!!!」
レイオスがそう叫ぶと、砲台が回転しながら水の弾丸を放った!
「ぐわぁっ!!」
水の弾丸がゲイザーに5発命中し、ゲイザーは地面に落ちた!
そしてボルガとファルスが一気にゲイザーに攻撃を仕掛ける!
「喰らえ!クロースラッシュ!」
ボルガの爪の一撃がゲイザーの両方の翼を切り落とした。
「わ、私の翼が・・・・・・、私は・・・・・、負けるのか・・・。」
ゲイザーがそう言うと、ファルスがゲイザーの背中に剣を突き刺した!
「もう終わりだ、ゲイザー!お前はあまりにも罪深い奴だ。死ねぃ!!」
ズシャッ!
「ギャアアァァァッ!!!」
ゲイザーがおぞましい叫び声を上げて、灰になった。
ゲイザーとの勝負が終わり、ファルスが時空船メルファのエネルギー装置を見つけた。
「ほらよっ、こいつがエンジンだ!」
ファルスはレイオスにエネルギー装置を手渡した。
「これがあれば・・・・・、これがあればやっともとの時代に帰れる!さぁ、時空船メルファのある洞窟へ急ごう!!」
全員は塔を出て、時空船のある洞窟へと向かった・・・。
「今こそこいつが動くときが来たんだ!さぁエネルギー装置をセットしよう!」
レイオスがそう言うと、早速全員がエネルギー装置を取り付ける作業に取り掛かった!
「よし、ここをこうして・・・・・・・・、よし、これでセット完了だ!」
「これで起動スイッチを押せば、時空船は動くはずだ。レイオス、起動ボタンを押してくれないか?」
ファルスがそう言うとレイオスは恐る恐る起動ボタンを押した・・・・・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
「時空船メルファへようこそ。行き先を入力してください。」
時空船のナビゲータのホログラムが現れた・・・・。
「あ・・あの、名前はなんと言うんだ?」
ボルガがナビゲーターのホログラムに質問した。
「え、わたくしはナビゲーターを務めているエリスという者です。どうぞよろしくお願いいたします。」
ナビゲーターのエリスがそう言った。
「一体なぜ未来から魔物が攻めてくるようになったんだ?」
ファルスがナビゲーターのエリスにこう質問した。
「それは知らないわ。でも時間と空間の神話についての文献があったわ。」
エリスがそう言うとレイオスはこう言った
「じゃぁ見せてくれ!!」
レイオスの言葉にエリスは
「わかりました・・・・。」
昔、この地球に時間と空間の神様が現れる前に、一つの命が誕生した・・・・
その命は、やがて創造の神となり、大気、水、大地を作り。さらに生命をも生み出す・・・。
やがてその生命は長い年月をかけ、知恵をつけ、人類というものが生まれた。
そして人類はこの世界に夜がないことに気付き、願った。
「ああ・・、創造の神よ、この世界に時間をくれたまえ・・・・。」
その願いが通じ、時間の神様とともに時間というものが生まれた。
そして、その時、異次元から空間の神様が生まれた・・・・。
その2体の神、時間と空間をつなぐ神として、崇められている・・・・・・。
その神様は、今も世界のどこかで、眠り続けている・・・・・・・・。
「これが、この世界の神話です。」
エリスがそう言うと、レイオスはこう言った
「時間と空間・・・・・。この謎を解き明かせば謎が解けるかも知れない。といっても3人ではダメだ。あと2人の勇者を探してから行こうぜ!この時空船で!」
レイオスの言葉にファルスは
「そうだな、まずは元の時代に帰り、ブレアとリュミーネを探そう。さぁ、レイオス、行き先をセットしてくれ。セットの方法はナビゲーターに言うとすぐにセットしてくれるぜ!」
ファルスはそう言うと、レイオスはエリスに行き先を告げた・・・・。
「俺たちをダイヤ暦740年にタイムスリップしてくれ!」
レイオスがそう言うとエリスはこう言った
「わかりました。それではタイムワープを開始します。みなさま、ワープの最中には、あわてずにナビゲーターの指示に従ってください。振動で席を離れることがありますが、あわてず、落ち着いて行動しましょう。それでは、時空の旅をお楽しみください・・。」
エリスが注意事項を言うと、レイオスたちは席に着き、シートベルトを締めて、レイオスがこう叫んだ!
「時空船メルファ!発進!!」
こうして、時空船メルファは、レイオスたちを乗せて、元の時代へと戻るのであった・・・。