第二十二話 ダークシュライネ突入 青空を取り戻せ!!
ヴィンたちはダークシュライネの入り口に来た。
「ここにわが城から盗まれた二つの宝石があるんだな。早速突入するぜ!」
ヴィン達は一気にダークシュライネの内部に突入した!
「おい!お前のことはここの主であるベルフェルトが一番良く知っていえるぞ!」
謎の魔物がヴィンたちに向かってきた
「何だお前は!名を名乗れ!」
「俺の名はボルボクス。ベルフェルトにつかえる魔物だ。お前は四天王を倒し結界を消した挙句にこの宮殿に突入しやがるお前に対して怒りを抱いているんだぞ!これ以上ベルフェルト様を怒らせるなよ。」
ヴィンの問いかけにボルボクスはこう答えた
「お前はベルフェルトについて何か知っているのだな!早速お前を倒して聞き出してやる!ベルフェルトが今何処にいるのかをな!」
ヴィンはボルボクスにこう言った
「どうやら私の本当の力を見せてあげなければいけないようですね。覚悟しろ!」
ボルボクスの体がみるみるうちに変化していく・・・・・
「何だ!この体は、気持ち悪い!」
ルーナがこう言った
「ゲヘヘヘヘヘ・・・・、お前たちを今すぐでも倒してあげますよ。」
ボルボクスは、目と口がいくつもある得体の知れない魔物に変身した。
「さぁいくわよ!あの気持ち悪い奴をやっつけるわよ!」
ルーナがヴィンたちにボルボクスを倒すように言った。
「まずは俺が攻撃を仕掛けてみるぜ!喰らえ!光波導の術!水牙氷刃!」
氷の牙がボルボクスを襲う!ボルボクスはヴィンの一撃を喰らい、体が凍りついた。
「な、何てことだ!だが俺はこんな事では倒せないぞ!」
ボルボクスは自分の体から熱を発し氷を溶かした。
「そんなばかな!俺の波導の術が効かないとは!これでどうだ!超波導の術!超念動自在波!」
ヴィンの術がボルボクスの体を宙に浮かせた!
「うわっ、動けない!」
ボルボクスは空中に浮かんでいるため抵抗できない!その隙にルーナとジョンが合体召喚術を唱えた!
「闇を飲み込め!ギガンティックホエール!!」
ジョンとルーナは大きな鯨を召喚した
「おお、こいつで俺を飲み込もうとしてもムダだぜ・・・・・ってもうおそかったよ・・・。」
ギガンティックホエールはボルボクスを飲み込み、異世界に戻っていった。
「これで終わりだね。さぁ進みましょう。」
ルーナがそう言った、しかしスライムのようなものが地面を這っていた。それはボルボクスの破片だった。そしてボルボクスの破片がいきなりこう言った。
「俺はまだ死んではいないぜ。本当の戦いはこれか・・・・ぐえっ!!」
ルーナがボルボクスの破片を踏み潰した
「あんたはもう死んだのよ!あんたなんかこうしてやるわ!」
「や、やめろ!そんなことをすると・・・・・ぐえっ!!」
ルーナはさらにボルボクスの破片を踏みつける!
「このやろう!このやろう!」
「ギャアアアアア!!!」
ルーナはさらに容赦なくボルボクスの破片を何度も何度も踏みつけた。
「ドカドカドカドカドカドカドカ・・・・・・!」
「がはぁ!!」
ルーナの怒りのこもった踏み潰し攻撃によって、ボルボクスは完全に消えてなくなった。
「あーっ、スッキリした♪」
ボルボクスを踏み殺したルーナは万年の笑みを浮かべた
「俺たちは絶対に負けられないもんな!」
ライオンマスクがヴィンたちにこう言った。
「さぁ進むぞ!宝石はすぐそこだ!」
ヴィン達はダークシュライネの内部をさらに進んでいった・・・・。
ダークシュライネの宝石のまで来たヴィン達は驚いた!
「俺が探していた盗まれた宝石だが、黒くなっているではないか!」
ヴィンは変わり果てた宝石の姿を見てこう言った
「なぜだ!どうしてこんなに輝きを失っているんだ!まさかベルフェルトのやつが・・・・!!」
ヴィンの表情がだんだん怒りに変わっていく・・・・。
「絶対に許さんぞ!俺の城の宝石をこんな姿にしやがって!必ず倒してもとの輝きに戻してやるからな!」
ヴィンたちがこう言ったとき、人影が現れた
「お前たちの探しているものはこれかね。その宝石なら私がすべて輝きを吸い取ってやった。もはやこの宝石には用はない。お前たちもここで消える。私は二つの世界を支配する神になるのだ!」
その影の正体は宝石の力を吸い取って完全体になったベルフェルトだった。
「そうか、犯人はお前だったか!今すぐにでもお前をやっつけてやる!」
ヴィンが怒りの表情でベルフェルトに言い放った
「しかしここでは戦いは無理だね。私の玉座の間で待っているよ。準備が出来たらかかっておいで。」
ヴィンの怒りはもう限界を超えていた!!
「ベルフェルト!!殺しに行くから待ってろ!!」
ヴィンたちは怒りの表情でベルフェルトの待つ玉座の間に向かうのであった。
一方表の世界では・・・。
「王様!空の模様が変です!紫の雲が世界を覆おうとしています!早急に対策を!」
ヴィクトリアスの兵士が王様にこういった!
「ヴィンよ、がんばっておくれ。宝石を取り戻せるのはお前しかいないのじゃ。」
王様は心配そうに言うと、紫の雲を晴らすため対策会議を行うことにした・・・・。
世界の滅亡の日が、もうそこまで迫ってきている!
このままでは紫の死の雲が世界が覆い尽くしてしまう。
「それでは紫の雲を晴らすための会議を行う。」
王様が改まった言葉で兵士と魔法使いにこう言った
「王様!この作戦はどうですか!私たちが連携して少しでも雲に穴を開けることが出来るのではないかと?どうかお考えを!」
魔法使いの一人がこういった
「お前さんの作戦、確かに心得た!さぁ、城の外に行き炎と水の術で出来るだけ雲に穴を開けるのじゃ!少しでも魔の者の侵入を食い止めるのだ!」
王様は魔法使いを城の外に配置するように言った。
「王様!東の空に空間のゆがみが出来てます!」
兵士の一人が走りながら王様に伝えた
「だめだ、もう終わりだ・・・・・、おっ、あれは何だ!」
王様は空を見上げると大きな白き鉄の塊が空を飛んでいた!!
「あ、あれは異世界の飛行船ではないか!?」
王様は別世界の飛行船を見て愕然となった。
「しまった!こんなところにトリップしてしまった!!敵は何処にもいない!どうすればいいんだ!そうだ、あの紫の雲を撃てば元の世界に戻ってこれるかもしれない!」
戦闘機のパイロットがこう言うと、ビームを紫の雲に向けて発射した!
その戦闘機のパイロットに王様は大きな声でこう言った
「おーい!お前さんはわが国を助けてくれる者か!降りてきて私と話をしよう!」
その言葉にパイロットは
「いいぜ!いまから着陸態勢に入るぜ!」
そういうと戦闘機のパイロットは戦闘機を城の郊外にある草原に着陸させた。
そして王様のところにきたパイロットは・・・
「私はレイ・スターブレーカーという者だ。ガーディア軍母星に突入する際に時空にゆがみが発生してここに飛ばされてしまったのだ。この私に何か出来ることは無いか?」
レイ・スターブレーカーは王様に出来ることがあるか頼んだ
「よし、わかった。お前さんの飛行船を使い、その紫の雲を少しでもいいから穴を開けてほしいのじゃ。少しでも闇の世界からの魔物の侵入を食い止めるために、お前の力が必要じゃ!では頼んだぞ!」
王様がレイ・スターブレーカーにこう言った
「わかったぜ!あの紫の雲を何とかしろっていう話だな!やるだけやってやるぜ!」
そう言うと、レイ・スターブレーカーは戦闘機「DR」に乗り込み、王様の言った通りの作戦を開始するために、大空へと飛び立ったのである。
ヴィクトリアス城では、いろんな人たちが世界の滅亡を食い止めるために、紫の雲を晴らすために、ヴィクトリアスとエルジェの魔法使いと別世界から戦闘機「DR」に乗ってやってきたレイ・スターブレーカーが、少しでも紫の雲に穴を開ける作戦を開始した!
世界の滅亡の日まで、あと3日
ベルフェルトとの本気と本気のぶつかりあうバトルが始まろうとしている!