第二十一話 闇の世界の四天王

 

ヴィン達はミラーマン・Uが支配しているユーラシア大陸に到着した。
「ここは何処だろう?表の世界とはまったく別の世界だな。」
ヴィンたちはこう言うと、早速旅の酒場に到着した。

「ようマスター、いい情報ないかい?
ヴィンが酒場のマスターに情報を聞き出すために、マスターにこう言った
「ここはミラーマン・Uに支配されているユーラシア大陸だ。こんなところに良く来たな。お前たちにいいことを教えてやる。ミラーマン・Uは呪文の攻撃を跳ね返す。すなわち術は全く効かない。倒すには、物理攻撃で鏡を傷つけるしかないな。お前たちがこの世界に平和をもたらすというのか。お前ならきっと四天王を倒し闇の宮殿にたどり着けることを祈っているぜ。」
酒場のマスターの話は終わった、しかしその時!
「キャーッ!!痴漢よ!
ヴィンがその声の主に目を向けると、なんと手鏡を使って覗き見をしている人がいた!そいつこそが、痴漢魔の鏡男と呼ばれているミラーマン・Uだった。
「あっ、四天王の一人だ!
ジョンがミラーマン・Uの正体を見破った!
「ばれてしまっては仕方がない。お前たちをこの鏡の前には無力だ!
ミラーマン・Uがヴィンたちに向かってきた。
「な、なんだ!痴漢魔がこっちに来るぞ!
ヴィンがそういった、するとミラーマン・Uは
「痴漢魔って言うなー!
ミラーマン・Uが突然襲い掛かってきた!

ミラーマン・Uは鏡からレーザーを放った!
「危ない!ホーリーバリア!
ルーナはとっさにバリアを貼った!
「なかなかやるな。じゃあこいつはどうだ!ミラージュビーム!
ミラーマン・Uは鏡にエネルギーを集中させ、一気に放出した!
「だ、だめだわ。バリアーが壊れそうだわ!もっと魔力を込めないと・・・・」
ルーナはさらに魔力を練りこみバリアーを強化するが、ミラージュビームの前には歯が立たなかった。
「うわぁっ!
ヴィン達は大きく後ろに吹き飛ばされた!
「これが俺の力だ!参ったか!
ミラーマン・Uがヴィンたちを威圧する!しかし!?
「パリーン!
鏡の割れる音がした!石を投げたのはジョンだった!
「鏡は強い衝撃を加えると割れてしまうって知ってた。」
ジョンがミラーマン・Uを挑発した
「そ、そんな・・・、そんなこと知らなかったよ。」
ミラーマン・Uが残念そうな表情でこう言った
「こいつで決まりだ!剛波導の術!剛拳波!
大きな拳のような衝撃がミラーマン・Uの鏡をすべて割った。
「ギャアアアッ!!
ミラーマン・Uが倒された事により、結界の一つが消えたようだ。

「やったぞ!次はサバンナ大陸に向かうぜ!
ヴィン達は早速サバンナ大陸に向けて、サバンナ大陸にある小さな洞窟に向けて進むことにした。

「小さな洞窟に着いたぞ!
ヴィンは早速洞窟の中に入った。
洞窟の中を歩いていると、モンスターが現れた!
「なんだ!サーベルライオンとゼブラホーンが現れたぞ!
ヴィンは早速攻撃の態勢に入った
「まずは僕が呪文でこいつらをやっつける!ファイアタイフーン!
ジョンが炎の呪文を唱えた!二体の魔物は黒焦げになって倒れた。
「おおっ、ジョン!魔法の力が今までより強くなったな!
「そう言うと照れるよ。」
ヴィンがジョンに言った。するとジョンは顔を赤くして照れた。

「おうおうおう!俺の洞窟で暴れているのは誰だ!俺の名は四天王の一人、ライオンマスクだ!
ライオンマスクが突然リングに現れた!
「お前が四天王の一人だな!悪いが倒させてもらうぜ!」
ヴィンがライオンマスクに戦いを挑んだ!
「おう!ヴィンよ、じゃあリングに上がって来い!ボクシング勝負の始まりだ!お互いスポーツマンシップにのっとり、正々堂々に戦おう!」

〜試合のルール〜
術や魔法は一切禁止
チーププレイは厳禁
試合は3分1ラウンド制で、ダウンを2回取ったものが勝利。

第一ラウンドが始まった!
「俺は四天王の一人として、お前を倒さなければならないんだ!」
「俺もベルフェルトを倒すためにもこの勝負に勝たなければならないんだ!」
お互いの拳がぶつかり合った。
「なかなかやるな!じゃあ俺のスペシャルパンチを受けてみろ!」
「俺だって気合のパンチでお前をやっつけてやる!喰らえ!」
二人のパンチが同時に顔に当たった!
「がはぁっ!」
ヴィンとライオンマスクは地面に倒れた。
こうして1ラウンドは終わった。

〜現在の得点〜
ヴィン     ダウン回数 1回
ライオンマスク ダウン回数 1回
残り2ラウンド

ラウンド2が始まった!
「まずは俺から連続パンチだ!」
「こっちも連続パンチだ!」
ヴィンとライオンマスクの拳が高速でぶつかり合う!
「お前もなかなかの腕だな。」
「お前こそやるな!ならこれならどうだ!メガトンパンチ!」
ライオンマスクのメガトンパンチがヴィンの体をかすった。
「ふぅ、危ない危ない。こんなもの喰らってたら負けるぞ!」
「そんなこと言ってる場合か!戦いはまだまだだぜ!」
ライオンマスクの拳がヴィンに当たりそうになったとき、ライオンマスクの拳をすばやく交わし、ライオンマスクの鳩尾に入った!
「くそ!俺が負けるとは・・・・・。」
ヴィンはライオンマスクとのボクシング勝負に勝った!

「すまねぇ、俺は負けてしまった!だからはやく殺しやがれ!」
ライオンマスクがヴィンにこう言った、しかし
「俺はあんたを殺しはしない!俺たちの仲間になってくれないか?一緒にベルフェルトを倒そうぜ!
ヴィンはライオンマスクに仲間になるように言った。
「わかったぜ、俺はどうやらあいつに操られていたようだが、お前との戦いで目が覚めたぜ。お前と一緒なら旅が楽しくなるぜ!行こうぜ!相棒。」
四天王のはずだったライオンマスクが仲間になった!
結界の一部が、消えたようだ。

「では次のオースト大陸に向かうぜ!相棒よ」
ライオンマスクが」ヴィンたちにこう言った。
「おうよ!最後の四天王のボリジニンをやっつけてやるぜ!みんな行こうぜ!
そう言うとヴィンたち4人は最後の四天王の待つオースト大陸に向かった。

ヴィン達はオースト大陸の先住民の村に到着した。
「じゃあこの村で一休みするか!
ヴィン達はその村の宿屋で一休みをすることにした・・・・・。

そのころ、闇の宮殿では
「ベルフェルト様!四天王3体がやられてしまいました!
宮殿を守る魔物の一人、ボルボクスがこう言った
「そうか・・。後はボリジニン一人だけか。ヴィンたちが来たときには、お前が命がけで守ってくれ。」
ベルフェルトはボルボクスにこう言った
「ありがてぇ!お前さんのために死ねるなら本望だぜ!
と言った瞬間ベルフェルトは小さな声でこう言った
「君にはクイーンのシルフィアの代わりにはなれないね。僕が求めているのは、宝石の力だ!
ベルフェルトはそう言うと、玉座を離れ宝石のあるところにきた
「おお、この真珠の光沢といいこのダイヤの輝きといい、うっとりするね。ヴィクトリアス城から盗み出したこの宝石を使い、私はさらにパワーアップするのだ!
ベルフェルトがこう言うと、宝石に手をかざした
「はあああぁぁっ!!
ベルフェルトが宝石の力を吸い出す・・・・・・・。
なんと見る見るうちにベルフェルトの姿かたちが変わっていった・・・・・。
「この二つの宝石の力で、俺は神をも超える力を手に入れたぞ!!
ベルフェルトは高らかに声をあげ、玉座に戻った。
ベルフェルトによって力を吸い取られた二つの宝石は、輝きを失っていた・・・・。

一方一休みを終えたヴィン達は、次の目的地である先住民の洞穴を目指すことにした。
「待ってろよ、ベルフェルト!俺が必ずお前を止めてやるぞ!
ヴィンが大きな声でそう叫んだ!
「そうだね。僕たちは強くなったんだ!勝てないわけがないよね。」
ジョンとルーナがヴィンにこう言った
「なんだよ、俺も一緒に協力してやるぜ!心配するな!
ライオンマスクがヴィンにこう言った
「お前たち、ありがとう!俺はがんばるぜ!
ヴィンの勇気がどんどんとあがってきた。

ヴィンはボリジニンの待つ洞穴にやってきた。
ボリジニンがいきなり話しかけてきた
「おい、良く来たな。まぁ座れ」
ボリジニンは意外とやさしかった
「まぁ、お前さんは表の世界から来たのじゃな。表か。わしはこのオースト大陸の原住民だ、お前さんは闇の宮殿の結界をはずせというのだな。じゃあわし背中をさすってくれ。」
ヴィンは、ボリジニンの背中を、さすってあげた・・・。

すり、すり、すり、すり
すり、すり、すり、すり

「おっ、わしの力が戻ってきたぞ。わしの記憶も戻ってきたぞ。お前たちはベルフェルトを倒すためにここにやってきたのじゃな。ではわしの使っていたボートを貸してやろう。」
ヴィン達はボートを手に入れた。
「ありがとう。これで闇の宮殿にいけるぜ!
「気をつけてな。お前たちならきっと出来る!
ボリジニンは闇の宮殿に向かうヴィンたちを見送った・・・・。
結界の最後の一つが消え、闇の宮殿に入れるようになった。

「待ってろよ。今からお前をぶっ倒してやるぜ!
ヴィン達は意気揚々に闇の宮殿へと向かっていった・・・・・。

ステータス
ヴィン  波導の勇者 HP2580 MP2108 LV68
ジョン  魔道騎士  HP2405 MP3500 LV65
ルーナ   聖騎士  HP1850 MP4210 LV66
L・マスク 格闘家  HP3200 MP   0 LV70

世界の滅亡の日まで、あと4日
ヴィン達はいよいよ闇の宮殿へと突入していった・・・・・。

 

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