第二十話 STAND UP THE HERO's

 

「波導の力がたった今途絶えた・・・・・・。」
魔法の国エルジェにいる最長老にヴィンたちの死が分かったようだ。
「おそらくヴィンたちはベルフェルトに殺されてしまったようじゃな。今から凍て付く大地にある平和記念塔に行くぞ。わしも同行させていただくぞ。ヴィンたちを今死なせては世界は崩壊してしまう。だから今からヴィンたちを生き返らせるぞ!
最長老が魔法神官や司祭を連れて、ヴィンたちの待つ平和記念塔にワープした。

最長老は平和記念塔の頂上にワープした。さっそく倒れたヴィンたちに蘇生の波導を送った。
「お前らが死んでは世界が崩壊してしまうぞ!生き返れ!聖波導の術!蘇生光」
暖かい光が死んでいるヴィンたちに降り注いだ。
よし、これでお前たちは生き返ると同時に大いなる力を得るであろう。

エルジェの言い伝えでは書かれてあった。
「一度死んだ人間が生き返ったとき、大いなる力を得る。」

ヴィンはたちは生き返った。
「おっ、最長老様じゃないか。どうしてこんなところにいるんですか?
ヴィンは最長老にこう言った
「ばかもの!ベルフェルトは闇の術を使いよるのにお前たちが勝てるわけなかろう!今一度お前たちの力をもう一度引き出してやろう!
最長老がヴィンたちに手を当て始めると、すさまじいほどの力が漲ってきた。
「この力は、まさにベルフェルトと戦う前よりも強くなっているような気がするぜ!
ヴィンたちは最長老からパワーを得てパワーアップした。
「ありがとう、最長老様。俺は闇の世界に行ってくるぜ!
ヴィンがそう言うと最長老がこう言った
「闇の世界に行く前に、お前さんたちにこれを授けよう。お前たちが助けた3人の神様がヴィンたちにこれをもっていけと言っていた。さぁ、受け取れ!光の勇者たちよ!この世界に、再び平和を!
最長老が労いの言葉をヴィンたちにおくった
「闇の世界への扉を開くぜ!かならずベルフェルトは俺が止める!
ヴィンたちは最長老にこう言うと、両手を天にかざしこう言った。

「波導よ、我にあり!!

そうヴィンが言ったとき、空間が歪み始めた。
「これが闇の世界への入り口、ダークホールなのね。私たちはここを通って闇の世界へと最後の戦いに向かうのね。かならずベルフェルトを倒して全てを終わらせるために!
ルーナがヴィンとジョンにこう言った
「では突入するぞ!
ヴィンたちはダークホールの中に飛び込んだ!

「あの勇者、闇の世界に行かれたのですね。なぜか心配・・・。」
神官の一人が心配そうにこう言った
「心配するな。ヴィンたちなら絶対に宝石を取り返して帰ってくるはずだ!
最長老が神官の一人を元気付けた。
「ヴィンたちよ、必ずやベルフェルトを止めてくれ・・・・・。そして平和を取り戻せ!

闇の世界に突入したヴィン達は、いつもとは違う大陸に降りた。
「なんだここは!?雪がふっているぞ。闇の世界でも四季というものがあるのか。俺たちが四つの四天王を倒し、闇の宮殿に行き、ベルフェルトを倒すんだ!
ヴィンがこう言った。
「あっ、闇の世界なのに町があったよ!早速行ってみよう!!
ヴィンたちは近くの町に向かった・・。

「ふぅ、闇の世界でも町というものがあるんだな。早速情報収集だ!
ヴィンは酒場に行きに情報収集をはじめた
「すみません、何かいい情報はありませんか?
ヴィンがそう言うとマスターは
「ここはカナダ大陸にあるクーバータウンだ。この闇の世界には4つの大陸と小国で構成されているんだ。その4つの大陸には四天王というものがその大陸一つを牛耳っているんだ。そいつを倒さない限り、闇の世界の小さな島にある闇の宮殿にはたどり着けないぞ。宮殿にはベルフェルトという人間がここの主であるが、そいつは人間と悪魔を隔てる魔人だ。そいつは表の世界から宝石を持ってきたと言っていたぜ。まずは4つの大陸について放そう。今いるのがカナダ大陸、その西にはユーラシア大陸、その南南西にはサバンナ大陸、サバンナ大陸のちょっと東の辺りがオースト大陸だ。」
マスターはヴィンに情報を教えた。するとヴィンはこう言った
「その四天王の名前を教えてくれないか!?
そう言うとマスターは
「その四天王のことか、それぞれの大陸にある小さな宮殿があり、そこに四天王の一人がいる。そいつを倒せば闇の宮殿の結界が一つ消えるということだ。カナダ大陸には氷結入道が、ユーラシア大陸にはミラーマン・Uが、サバンナ大陸にはライオンマスクが、オースト大陸にはボリジニンが、この結果意を守っているのさ。俺が言えるのはここまでだ。」
マスターの話は終わった。

「早速四天王の一人、氷結入道をやっつけてやるぜ!
ヴィンは早速氷結入道がいる小さな洞窟にやってきた・・
「うわっ、いきなり敵が襲い掛かってきたぞ!
ヴィンの前にアイスゴーレムとヘルクラッシャーに襲われた。
「いきなりこんな敵が現れるとは!さすがは闇の世界だな。剛波導の術!剛炎魔球!
すさまじい炎の球体がアイスゴーレムを少し溶かした。
「次は僕がアイスゴーレムを攻撃するよ、フレアバースト!!
ジョンはすさまじい炎の渦を発生させ、アイスゴーレムを焼き尽くす。アイスゴーレムはジョンの呪文により完全に溶けてしまった。
「私はヘルクラッシャーを倒すわ!ホーリーブラスト!
ものすごい光の球がヘルクラッシャーを囲み、爆発した!しかしヘルクラッシャーは生きていた。
「ぐわぁっ!!
ヘルクラッシャーはヴィンとジョンに斬り付けた!
「さすがに力をもらった状態でも強いな。ここの敵は!こうでなければならんな。」
ヴィンが戦いに燃えてきたようだ!
「喰らえ!ギガフレイムソード!!
ヘルクラッシャーはヴィンの剣技の前に倒れた。

「さぁ、氷結入道のいるところに向かうぞ。」
ヴィンはそう言うと、洞窟の中を進んでいった・・・。

そこには氷結入道がいた。
「おれがこのベルフェルト様に仕える氷結入道じゃ!闇の結界を壊すために来たのじゃな!だが、そうはいかんぞ、私は四天王の一人だから、そう簡単にはやられんぞ!
氷結入道がヴィンたちに襲い掛かってきた。
「お前が四天王の一人だな、早速やっつけて結界を壊してやるぜ!光波導の術!天光槍!
ヴィンの光の槍で氷結入道を攻撃する
「なかなかやるな、でも私の氷雪系の呪文をお見舞いしてやろう!ギガブリザード!
氷雪入道は吹雪を巻き起こし、ヴィンたちを襲った
「冷てぇ!こんな吹雪なんてこうしてやる!光波導の術!剛炎風!
炎の風が氷結入道を襲う!しかし氷結入道は自らを氷で包み防御した。
「なんてことだ!おれの波導の術が効かないなんて!
ヴィンが困惑した表情でこう言った
「ハハハ、わしの氷の術は最も強いのじゃ。わしを倒せるものはいない!
氷結入道がそういった瞬間!ジョンが氷結入道の口に手を入れた。
「な、なんじゃ!なにを・・・・・・・」
ジョンが氷結入道の入れ歯を取った!
「ホガホガホガ!ホガホガガ!(波導の秘術!氷結牙!)」
しかし、入れ歯をとられているので上手くしゃべれない!
「ははは、歯がないならこっちの番だな!
ヴィンが氷結入道の口に手をいれて呪文を唱えた!!
「光波導の術!聖火葬!!
ヴィンが術を唱えた瞬間!氷結入道は体を焼き尽くされた!
「そ、そんな!わしがやられるとは・・・!!ベルフェルト様〜ッ!
氷結入道をやっつけたことにより、結界の一つが消えたようだ。

「やったぜ!ついに四天王を打ち破ったぞ!
ヴィン達は歓喜の声を上げた!
「そうしている場合じゃないわ。早く残り3体の四天王を倒しましょう!
ルーナはそう言った。
「そうだな、次はユーラシア大陸に行くぜ!待ってろよ!ミラーマン・U!
ヴィン達はミラーマン・Uを倒しにユーラシア大陸へと向かった・・・・。

闇の世界は、実は闇に包まれた現在の世界だったのです。
日本のあたりに、ベルフェルトがいる闇の宮殿があるのです。

世界の滅亡の日まで、あと5日
闇の世界に突入したヴィンは、四天王を倒す旅に出た・・・・・。

 

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