第十八話 シルフィア登場 平和記念塔の戦い

 

ヴィンたちは平和記念塔の内部を進んでいた。
「ふぅ、ここまで進んでもまだ一階かよ。この塔の内部構造は一体どうなっているんだ!?」
ヴィンはこの塔の長さに苦戦していた。
「でもこの塔の最上階まで行って、二つの宝石を取り戻すんだ!
ジョンがヴィンを励ましながら塔を昇っていく・・・・。

しかし、2階への階段には守護者がいた!
「俺はスプーだ!ベルフェルトからこの塔の最上階まで行かすなという命令を受けてここを守っている!命が惜しければさっさと立ち去ることだな。」
守護者の一人スプーの言葉にヴィンたちはこう言った
「俺たちはこの塔の最上階まで行き、宝石を取り戻すんだ!こんなところで負けてられない!
ヴィンたちの言葉にスプーは
「そうかい!分かってくれないんだね!なら殺すしかないねぇ!覚悟しな!
スプーはそう言うと蛇邪丸(じゃじゃまる)と詛羅王(そらお)を味方につけた!

守護者スプーとヴィンたちの戦いが始まった!
「この塔の平和3守護者の一人、スプーがお前たちの相手をしてやろう!
スプーと蛇邪丸と詛羅王がヴィンたちに襲い掛かってきた!
「行け!蛇邪丸!詛羅王!私はお前たちが倒されてから前に出る!まずは篭手調べだ!
スプーがそう言うと、蛇邪丸と詛羅王をヴィンたちに襲い掛かってきた!!

「まずは私が詛羅王の相手をしますわ。」
ルーナは詛羅王の気を引きながら攻撃を仕掛けた!
しかし詛羅王がルーナを殴りつけた!
「きゃぁ!
ルーナはそのまま地面に叩きつけられた
「次は僕が相手だ!電磁波攻撃!!
ジョンが手のひらから電磁波を放った。
「くそっ!蛇邪丸と詛羅王が麻痺してしまうとは!?
スプーがジョンの作戦に困惑気味だ。いまが蛇邪丸と詛羅王を仕留めるチャンスだ!
「おれがとどめを刺してやるぜ!波導の術!邪風穴!!
ヴィンが術を唱えた途端、空間に大きな異次元に続く大きな穴が出来た!
「なんてことだ、俺のしもべが!蛇邪丸、詛羅王!!
そういった途端、蛇邪丸、詛羅王が異次元のかなたへと消え去った・・・・・。

「そんな、私のしもべが・・・・・。虫ケラどもめ!調子に乗るなよ!!
スプーが本気の姿になった。
「なんだアイツは、姿形が凶悪になったぞ。」
ヴィンはパワーアップしたスプーに驚いていた
「はっはっはっ!この俺を怒らせるとこうなるのだ!俺はこの塔に入るものを何人たりとも侵入させたことのない俺様を倒そうというのが運のつきだな!
スプーがヴィンたちを威嚇する、しかし
「周りを注意しないと危ないですよ。」
ヴィンがそう言った瞬間、スプーが異次元の穴へと引きずり込まれた!
「くそっ、だまし討ちなんて卑怯だぞ!そんなことをすると、お巡りさ・・・・」
どうやらヴィンの呼び出した異次元の穴がまだ残っていたようだ。

「やったぜ、守護者の一人を打ち破ったぞ!
ヴィンが喜びながら言った、しかしジョンが
「そういうことより早くルーナに回復呪文を!
どうやらルーナはさっきの戦いで大きなダメージを受けていた。
「どうやら僕の回復呪文を使うときが来ましたね。ヒールサークル!
ジョンが呪文を唱えると、ルーナのキズが回復した。
「ジョン、ありがとう。おかげで回復したわ。」
ルーナがジョンに感謝の意をあらわした。
「よし、2階に進むぞ!おや、あんなところに剣と盾が落ちてるぜ。」
ヴィンはスプーの消えたところに剣と盾が落ちているのに気付いた
「これはスプーの剣と盾だ!僕がスプーの剣と盾を装備するよ。」
ジョンはスプーの剣とスプーの盾を装備し、ヴィンたちは塔の2階へと進んでいった・・・・。

2階に着いたヴィンたちは、早速階段を見つけるために進んでいた。
「しかしこの塔の内部構造は塔の外見からしてあたりの道とハズレの道があるようだ。」
ヴィンが仲間たちにこう言った。
「おっ、階段があったぞ!進むぜ。」
ヴィンたちが階段を上がって3階に来た、しかしハズレの道だった。
「ちくしょう!ハズレの道に行ってしまった!
ヴィンが落胆した表情で言った

「こいつが本当の階段だ。さぁ進むぞ!
ヴィンたちが階段をあがろうとした、しかし・・・・!?
「おいおい、この俺を通り越して進もうなんていわないよな?
何者かがヴィンたちにこう言った
「俺は平和3守護者の一人、邪狐火だ!
「早速現れたな!守護者の一人が!
ヴィンたちは邪狐火に戦いを挑んだ!
「スプーの敵をとってやるぜ!さぁ、かかってきな!!
邪狐火がヴィンたちを威圧した。
「くらえ、ファイアーウォール!!
邪狐火が炎の壁をつくりヴィンたちの周りを囲んだ
「この炎の壁は徐々にお前たちの所に近づいてくるぜ!俺とお前たち、どちらかが死ぬというデスマッチだ!さぁ殺し合いの始まりだ!
邪狐火がヴィンたちにこう言った
「こんなもん俺の術で消し去ってやる!波導の術!大鬼蓮!
ヴィンが水蓮よりもさらに大きなレンコン型の回転砲台を呼び出した。
「この水の弾はどんな炎でも消してしまうぜ!!みんな、しゃがめ!
ヴィンは仲間にしゃがむように命令した!するとヴィンは炎の壁に向かってレンコン型の回転砲台を回しながら水の弾を発射した!!
「これで炎の壁は消え去ったぞ!さぁ正々堂々勝負だ!
「そんな、誰にも破られたことのないファイアウォールが・・・・・。」
邪狐火の炎の壁が破られた!しかしその時、ルーナが光の矢を放った!
「喰らいなさい!ギガホーリーアロー!!
ルーナの放った光の矢が、邪狐火の心臓を貫いた!
「そ、そんな!平和3守護者のナンバー2が・・・・・、こんな人間にやられるとは・・・無念だ!
邪狐火は光の矢を受けた瞬間、灰になった。
「守護者二人を打ち破ったぞ!さぁ3階に行こう!
ヴィンたちは3階に向かっていった。

「ここが3階だな。でもいきなり階段があるぞ。この先にベルフェルトがいるんだな。」
ヴィンが気合のこもった言葉でみんなに言った。
「さぁ進みましょう。最後の戦いになりそうだから気を引き締めていくわよ!
ヴィンは、4階に続く階段を上ろうとした、しかし!何者かが壁の中から現れた。
「俺は平和3守護者の最後の砦!wkwk(わくわく)さんだ!お前達を私の魔道工作術でお前たちをやっつけてやろう!さぁどこからでもかかってきなさい!

ヴィンがwkwkさんに剣技で攻撃を仕掛けた!
「これでも喰らえ!フレイムショット!
ヴィンの剣の先から炎の弾を発射した!しかし、wkwkさんが紙一重でかわされてしまった!
「そんな攻撃き、私の作った紙の盾ではじいてやったぞ!
「え、でもそれはあくまでも紙だぞ!普通紙の盾は炎で燃えるはずだぞ!
ヴィンがwkwkさんにこう言った
「私の魔道工作術により、たとえ紙のものでも作れば本物と同じ効果を持つのだよ。これでお前たちは私に勝つことは出来ないぞ!さぁあきらめて降参しろ!
wkwk
さんがヴィンたちを挑発する。その時後ろからルーナの水の呪文がwkwkさんの頭上に降りかかった!
「水でもかぶって反省しなさい!スコールシャワー!
ルーナの水の術がwkwkさんの鞄の中に入っている折り紙をぬらした!
「あっ、私の折り紙が!これでは魔道工作術が使えないじゃないか!この勝負は私の負けだ!どうか命だけは奪わんでくれ!
wkwk
さんが白旗をあげて降参した。

「お前がそういうんだったら許してやるけど。これからは本当の平和のためにこの工作を活かせ!
ヴィンがwkwkさんにこう言った
「ありがとう、おかげで目が覚めました!私はこの魔道工作術で沢山の子供を喜ばして見せます!
そういうとwkwkさんは平和記念塔から出て行った・・・・。

「どいつもこいつも馬鹿ばかりね。あなた達、平和3守護者を倒したことはほめてあげるわ。だが、私は平和3守護者より強いわ。私は人間は虫ケラ以下としか見ていないのよ。だから人間を浄化することにしたのよ。ついさっきこの塔にいたベルフェルトは闇の世界に行ったわ・・。あなた達人間どもを根絶やしにするためにね。」
クイーンのシルフィアがヴィンたちにこう言った
「またあの声だ!腹が立つぜ!正体を現しやがれ!
ヴィンが怒りのこもった声で叫んだ!
「私はこの塔の4階、つまり最上階に私がいるわ。まずは手始めにあなたたちを浄化してあげるわ。さぁ、階段を上がって早くかかってきなさい・・・。フフフ・・・・。」

怒りに満ちたヴィンたちは最上階に向かって行った。
人間を消そうと企んでいるクイーン・シルフィアを倒すために・・。

世界の滅亡の日まで、あと7日
平和記念塔で、クイーン・シルフィアとの激闘が始まろうとしている・・・・・・。

 

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