第十話 魔法の国を求めて

 

ヴィンたちは魔法の国エルジェと進む旅の途中、情報収集のためにシーサイドヒルに船を停泊させた。
「早速情報収集にでも行くか!酒場に向かうぞ!
ヴィンたちは酒場に向かった・・・。

酒場にきたヴィンは、まずは酒場のマスターに話を聞くことにした。
「マスター、魔法の国エルジェというところに行きたいのだが、情報を知っていないかね?
そう言うとマスターは
「お、お前!本当にあの魔法の国に行くつもりなんだな!あそこへ行くには洞窟とグリザ山を登らなければいけない!船ではたどり着けん。悪いことは言わん。あきらめることだな。」
しかしヴィンはこう言った。
「俺たちはヴィクトリアスから奪われた二つの宝石を取り戻すために魔法の国に行かなくてはならないんです!そこを何とかしてくれ!
ヴィンの反論にマスターは
「ならお前たちが望むなら教えてやろう、耳をすまして良く聞け。メモなどを取っておくといいぜ!まずは港町アサギに向かい、街から出た先に大きな洞窟がある。そこを抜けたら山間の宿がある。その宿から少し歩けばグリザ山への登山コースがあるが、その登山コースとは別の道を行けばたどり着けるらしいが、その向こう側のことは俺もしらない。お前たちの目で確かめることだな。ま、たいていの人はたどり着く前に魔物にやられて山間の宿に戻されてしまう。まぁいわゆる命拾いって奴だ。旅人はたいていグリザ山で魔物に倒されて戻されるというので、魔法の国エルジェにたどり着いた人は数少ないがな。あとそれとテントを買わないとまずいぞ。野宿しようものなら凍える風で寝ている間に体力を消耗し凍死してしまう。テントと寝袋とプチヒーターを買わないと寒さで一気に凍ってしまう。そのためにも港町アサギのデパートでキャンピングセット(税込み1万G)があるからそれを買ったほうがいいぞ。それがあったらキャンプができる、メシも食える、寝泊りができる、火起こしも簡単。という四つのお得があるぜ。なのでキャンプをする人、グリザ山に登る人は絶対に必需品なんだ。長話で悪いがここで話のおさらいだ。まずは港町アサギに行き、デパートでキャンピングセットを買え。一万Gなら安いほうだ。金があれば釣りセット、クーラーボックスも買っとけ。まぁアウトドアではない限りでは使わないけど飢えをしのぐための自給自足ということだな。これで俺の話は終わりだ。長話をしてしまってすまない。本当にごめん。お前たちならきっと魔法の国エルジェにいけると信じてるぜ!
こうして酒場のマスターの会話は終わった。

話が終わったのはもう夜だった・・。
「はぁ、あのマスター、話が長すぎるからもう夜だ。宿で寝るぞ!
ヴィンは宿屋で一泊を過ごした・・・。

そして朝
ヴィンたちはシーサイドヒルを後に、港町のアサギという所をめざし、船旅を開始した。
すると海から中級魔物のシーホースと海アナコンダが現れた!
ヴィンは得意の剣技で二体の魔物を切り裂いた!
「喰らえ、デッドリースライス!
二体の海の魔物は一瞬にして切り刻まれて、海に落ちた。
するとそのにおいをかぎつけて、大きなサメが現れた!
「なんでこんなサメが海にいるんだ!こんな奴俺の雷の剣技で一発だぜ!
大きなサメが電気の剣技を喰らい、動けなくなった。そのスキにみんなが船の厨房にあった包丁でサメの肉を狩っていく。
すると大きなサメは骨だけになり、あとの肉は保存食ということで船の冷凍庫に保存した。
これで何日は持つかな。
「船ではいけないって言ってたけど。じゃあ山登りのための食料ということでどうかな?
ジョンが作戦を立てた
「それはいい名案だな。よし、それでは山に登るための食料ということで残しておこう。クーラーボックスがないとすぐに腐りそうだから、買ってそこに入れておこう。」
「あっ、港町のアサギが見えてきたよ!
ジョンが船から景色を見てこう言った。
「よし、早速上陸だ!
ヴィンたちは港町のアサギに船を停泊させた。

早速港の管理人に船を止めておけるように許可してもらうことにしました。
「よし、3ヶ月で1500G だ。それで文句はないな。」
港の管理人の言葉に、ヴィンは
「よし!これで決まりだ!管理人さん、宜しく頼むぜ!
3ヶ月おいてもらえるようだ。これで船を盗まれたり流されたりする心配はなくなった。

3人はアサギにあるデパートに向かった。
よし、キャンピングセットはこれだな。これを買ったほうがいいって言ってたかな。
「すみません、これを下さい。」
ヴィンは店主にキャンピングセットと釣りセット、クーラーボックスを差し出した。
店主「お会計は全部で2万ゴールドになります。」
ヴィンが値切りの交渉を持ちかける
「僕たちは魔法の国エルジェへと行くためにグリザ山を登りたいんです。二つの宝石を取り戻すためには魔法の国へと行き、手がかりがほしいんです!どうか安く出来ませんか?」
店主「分かった分かった、では5千Gでどうだ、これ以上はまけられないぜ!
するとヴィンはこう言った
「ありがとう!俺は絶対魔法の国に行って見せます!そして世界を救ってみせます!
店主「必ずや魔法の国へと行けると信じておりますぞ!どうもありがとうございました。」

3人はグリザ山への洞窟に向かった。
ルーナがフラッシュで洞窟を明るく照らす・・・・。
「うわぁ、何だここは、落とし穴ばっかりじゃないか!
「そうだね。ここはグリザ山を目指す者への試練みたいなものね。こんなところさっさと出ましょ。」
3人がひたすら洞窟を突き進む。
すると大きな岩のようなものが道をふさいでいた
「なんだこの大きな岩は!もうすぐ出口だと思ったのに・・・」
「って、大きな岩が動いてるよ!!
大きな岩はヴィンたちのほうに振り返った。

「私は動くししゃべる岩だ。今から私のだすなぞなぞを答えられたら通してやろう。では第一問。上は大水、下は大火事それは何だ!
全員が一致で答えた
「お風呂!
「正解だ!通してやろうと思ったが、こんな簡単な問題じゃ話にならないのでな。私の体についた虫と闘い、勝てたら通してやろう。いけっ、不幸虫!
不幸虫が動く岩の鼻から飛び出した!
「なんだ、こんな虫なら踏み潰してくれるわ!
不幸虫はポケットからボタンを出した!
「おい、これは何のボタンか教えろ!教えないと踏み潰すぞ!
「まさか起爆装置だと私は思うね。」
「こんなところで死んでちゃ話にならないわね。はやいとこ始末しましょう。」

ふこうむしはボタンを押した。なんと、それはリセットボタンだった!

「うわあああぁぁぁぁぁ!!!

3人の運命やいかに!?

世界滅亡の日まで、あと 15日
リセットボタンを押されたヴィンたちの運命は!?

 

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