第八話 奇岩城の戦い!ベリアルの脅威

 

ヴィンたちは3人の仲間を従えて、奇岩城に乗り込むため、近くの砂浜に船を停泊させ、泳いで奇岩城の入り口へと入った。
「うわぁ、暗いな。」
「何も見えないですね。ここからはルーナさん。あなたの力が頼りですね。」
ジョンがルーナにこう言った
「分かりました。ではこの洞窟内を照らし出す光の技「フラッシュ」と呪文を使いましょう。この技は秘伝の技なので、戦闘以外で使うときは免許が必要なのですが、私はすべての秘伝技の免許を持っています。ではいきますわ。フラッシュ!
ルーナが呪文を唱えると、まぶしい光があたりを明るく照らしていった・・。

「これで一気に道が開けるぞ!では、先にすすもう。」
ヴィンたちは奇岩城内部を進む、しかし、その先にオークソルジャーが2体が立ちはだかったのだ。
「西の森で世話になったなぁ。お前たちをベリアル様の生け贄にしてやる!
ヴィンはオークソルジャーに攻撃した。
「これでもくらえっ!
しかしオークソルジャーはすばやく身をかわし、ヴィンに襲い掛かってきた。
「うわぁっ!
「くそっ、こいつ下級魔物の癖にやたらと強いな!しかしこれならどうだ!
そう言うとヴィンは剣を突き出して雷の力を放出した!
「喰らえ!サンダービーム!
「ギャアアァァァッ!
2体のオークソルジャーは黒こげになって倒れた!
「さぁ、先に進もう。先に進みベリアルを倒そう。」
ジョンはそう言うと、奇岩城の内部へと進んでいった・・・。

そのころベリアルは暇をもてあそんでいた。
「おいおい、こんな下級魔物では足止めにはならん。次は中級悪魔を呼び出そう。いけっ、ドラゴンヘッド!ポークナイト!奇岩城に潜入した侵入者を始末しろ!
ドラゴンヘッドとポークナイトは一目散に侵入者の所に向かっていった・・。

一方そのころヴィンたちは奇岩城のベリアルのいる玉座の間へと進んでいるところであった。
「あと一歩で玉座の間に到着するぞ!おい、みんな!あれは何だ!
とヴィンが叫んだ!
「あ、あれは中級悪魔のポークナイトとドラゴンヘッドだ!
とジョンがみんなに言った。
「ゲヒゲヒゲヒ・・、ベリアル様の命令でお前たち侵入者を消しにきた。おとなしく生け贄になってくれればベリアル様も喜んで許してくれるぜ!ま、あの世でな!!
「グルルルル・・・」
「来るぞ、ジョン!ルーナ!一気に決めるぜ!
ルーナはポークナイトに光の呪文で一気に攻め立てる!
「くらいなさい!ホーリーアロー!
ルーナの練り上げた光のエネルギーが矢に変わり、一気にポークナイトの体を貫いた!
「な、なぜだ!そんな低級呪文で俺様が敗れるとは・・・ぐふっ。」
「魔物には人権はない!人を苦しめた報いを受けるがいいわ!
ルーナは虫の息のポークナイトを蔑んだ。

ジョンとヴィンはドラゴンヘッドとの戦いを繰り広げていた。
「なんて奴だ。こいつの防御力は半端じゃないほどだ!こいつは中級魔物でもトップクラスの強さだ!
ジョンがドラゴンヘッドと一戦を交えているスキを狙って、何事もなかったかのようにヴィンの背後から攻撃を仕掛けた!
「うわぁ!!
ドラゴンヘッドは大きな牙でヴィンに噛み付いた。
「くそ、背後を取られるとは、いつの間に俺の後ろにいるんだ!?
ヴィンがドラゴンヘッドの行動に戸惑っていた。
苦戦するヴィンにジョンはこう言った。
「僕が後ろにいるからヴィンは前方支援。ドラゴンヘッドが僕の背後を狙ったときに僕が強力な呪文で奴を倒せる!その作戦でどうだ!
「おお、いい作戦だな、ジョン、頼んだぜ!
そして、ジョンの計算どおりにドラゴンヘッドがジョンの背後に回った。しかしそこにはジョンがいた。
「僕たちの作戦に引っかかったね。喰らえ!アイスウインド!
ジョンの氷の呪文でドラゴンヘッドは凍りついた。
「えいっ!
ジョンが凍りついたドラゴンヘッドを蹴った。するとドラゴンヘッドは粉々に砕け散った。
「作戦成功だ!先を進もう。」
ジョンは全員にこう言った。

ベリアルは玉座の間で怒りに打ち震えていた。
「クソッタレが!なぜ侵入者相手に倒されるとは!こうなったら私が直接相手をしてやろう。人間がいかに弱い生き物だということを思い知らせてくれるわ!

ヴィンたちは玉座の間に到着した。
「みんな、回復は済んだか?」
「さっきの戦いで体力を消耗しちゃったからね。ルーナさん、回復呪文をお願い。」
「ではみなさん、私の前に集まってください。」
そういうと全員はルーナの前に集まった。
「では行きますよ!ヒールサークル!
ルーナは回復呪文を唱えた!
「はぁ、生き返るようだ。ありがとう!
全員のキズが一瞬にして回復した。
「では扉を開けるぞ!みんな、準備はいいか!
ヴィンはみんなにこう問いかけた
「準備は万全だ!いつでもいいよ!
ヴィンは玉座の間へと続く扉を押した。すると玉座の間への門がゆっくりと開かれた・・・・。
玉座の間に待ち受けたのはベリアルだった!
「フッフッフッ、私の居城である奇岩城へようこそ。私はこの主であるベリアルだ。早速だが、お前たち3人にはわが生け贄になってもらおう!
ベリアルが不気味な笑みを浮かべて襲い掛かってきた!
「俺たちは絶対に負けない!俺たちは、勝つんだ!!
こうして、ベリアルとの戦いは幕を開けた・・・。

ステータス
ヴィン 重兵士  HP 350  MP 280  LV 26
ジョン 魔法戦士 HP 339  MP 398  LV 25
ルーナ 聖術氏  HP 255  MP 450  LV 23

世界の滅亡の日まで、あと 17日
ベリアルとの戦いが今始まろうとしていた・・・・。

 

次の話へ

 

前の話へ

 

第一章TOP