第二話 囚われし魔姫

 

 魔界の王となったリリシアは、ルーズ・ケープの王宮で法律や魔導術の勉強に励んでいた。その忙しさが少し落ち着いてきたころ、ガルフィスはリリシアに要石の様子を見るように命じ、リリシアを封印の間に行かせた。リリシアが来た時には、すでに手遅れであった。要石は復活したブリュンヒルデによって破壊され、白き王は復活してしまった。ヒルデの謀略によってリリシアは白き王に犯され処女を奪われた上、魔姫の子宮に子種を注がれ、受胎してしまった。二人がリリシアを凌辱し尽くした後、ヒルデはリリシアを抱え、闇の中へと消えていった……。

 

 リリシアが連れ去られたことを伝えるべく、ガルフィスはディンゴたちがいる王宮兵たちの詰め所へと向かい、ディンゴを呼び出す。

「すまぬ……。ディンゴ殿はいるかっ!!

ガルフィスの声の後、ボウガンを携えた一人の若者が現れた。そう、かつてリリシアと共にメディスを打ち倒した勇敢なるレジスタンスのリーダー、ディンゴであった。リリシアが魔界王に即位した際、ディンゴ率いるレジスタンスは王宮兵団に任命され、ディンゴはその兵団のリーダーを勤めていた。

 「おお…ガルフィス様ではないか……俺に相談に来るとは、何かあったのか?

ディンゴの言葉の後、ガルフィスが重い口を開く。

「実は……封印の間に行かせたリリシアが何者かによって連れ去られてしまった。衛兵の話によると黒い髪の女が封印の間へと向かう所を見たという情報があった。そして私が封印の間へと来た瞬間、要石が破壊され、白き王が復活してしまった上、リリシアは白き王に処女を奪われてしまったのだ……。私がリリシアを封印の間に行かせなければ…こんなことにはっ……!!

リリシアを封印の間に行かせたことを後悔し、ガルフィスが悔し涙を流しながらそう言う。ディンゴはガルフィスの肩を持ち、慰める。

 「そう気を落とさないでください、ガルフィス様…。それにしてもリリシアの処女を奪った上、連れ去った白き王とかいう奴だけは許さないっ!!ガルフィス様、今すぐにでも捜索に向かいましょうっ!!

二人がリリシアの捜索に向かおうとした瞬間、古ぼけた本を手に大臣がガルフィスたちの前に現れる。

「ガルフィス様、書物庫にて不気味な本を見つけたのですが…少し読んでいただけますか?

ガルフィスが本を手に取った瞬間、本のページがひとりでに捲れ、【新たなる魔界の王の項】のページへと進む。

「大臣様、この本はどうやら魔界予言書と呼ばれる物です。文献を見る限り、黒き竜とはメディスを表し、新たなる魔界の王とはリリシアの事を指しているようですな…。では封印の間でみた朱色の液体は…リリシアの破瓜の血と混ざった白き王の精液だというのか……。その予言書に書かれていることが誠ならリリシアは白き王の子を孕み、魔獄界に堕とされたということだな……。ディンゴよ、そうしてはおれんっ!今すぐにでもリリシアを探さ……むむっ、予言書のページが勝手にっ!?

ガルフィスがそう言った瞬間、魔界予言書のページが勝手に捲れ、新たな予言が書かれたページがガルフィスの目に映る。

 

 <<魔界予言書>>【新たなる魔界の王の項・二】

『魔獄界に堕とされし魔界の王、身も心も白き王に捧げ、白き王妃となる。白き王妃を将とする軍、魔界を制圧した後、魔天砕き人間界へと侵攻す。』

 

 「ページが勝手に開くとは……この予言書、まさにリリシアに起こるであろう事ばかりだ。ディンゴよ、急いでリリシアを助け出しに行くぞっ!!彼女の未来を予言書と同じ未来にはさせてはいけないっ!!魔獄界への入り口は、フォル・エクリスの南東の方角だ!!

ガルフィスは大臣から手渡された予言書を鞄に入れ、ディンゴと共にフォル・エクリスの南東の方角にあるという魔界の深奥、魔獄界への入り口へと向かうのであった。

 

 ガルフィスとディンゴがリリシア救出に向かっている中、リリシアは冷たい床の上で目覚めた。

「ここは…何処なの!?私たしかヒルデと白き王に襲われて……。」

一糸纏わぬ姿で目覚めたリリシアは、ふと辺りを見回す。

 「どうやら私は何処かへ連れ去られたようだわ。とりあえずここから早く脱出し、ルーズ・ケープへと戻らなきゃ…。」

リリシアがそう呟いた瞬間、薄暗い空間に靴音が響き渡る。

「あらぁ…♪お目覚めかしらぁ…。ここはね、魔獄界にある白き王の城跡よ。今は廃墟と化しているが、あなたを篭絡する格好の場所よ…。これからあなたには白き王の妃として働いてもらうわよ。」

その声の主はヒルデであった。白き王と共にリリシアが囚われている牢獄にやってきたヒルデは、白き王に寄り添っていた。白き王は牢を開け、リリシアの下へと近づく。

 「ちっ…近寄るなっ!!私の処女を奪った獣めっ!

リリシアの言葉に腹を立てたのか、白き王はリリシアの首を掴み、怒りの言葉を放つ。

「貴様…私を誰だと思っていやがる…!!この場で首を捻じ切られたいのかっ!

「おやめください白き王様…。白き王様の子を孕んでいるリリシアを今殺してしまったら面白くないわ……。」

今にもリリシアの首を捻じ切ろうとする白き王を、ヒルデが宥める。ヒルデの仲裁によって怒りが収まった白き王は、リリシアの首を掴んでいる手を離す。

「ふんっ……これからは口の訊き方には気をつけることだなっ!!私に逆らった罰として私の朝の奉仕をしてもらおう…。ヒルデよ、リリシアを私の元に連れてまいれっ!!

「ええ。私はリリシアの堕落調教に協力いたしますわ。さぁ、今から白き王様の朝奉仕をしてもらうわよ……。うふふ…♪」

不気味な笑みを浮かべながら、ヒルデはリリシアを抱えて白き王の待つ玉座の間へと向かって行った。

 

 「ブリュンヒルデよ、リリシアを連れてきただろうな……。」

白き王の言葉の後、ヒルデが言葉を返す。

「ええ。連れて来ましたわ。さっそく朝の奉仕を始めましょうか……。リリシア、白き王様を満足させてあげなさい…。白き王に殺されたくなければ言う事を聞くことね…。」

ヒルデの言葉に、リリシアは嫌悪感をあらわしながらヒルデを睨み付ける。

 「わかったわよ……あいつの言う事を聞けばいいんでしょっ!

リリシアの言葉の後、白き王は下半身を露出させ、自らの逸物をリリシアに見せ付けはじめる。

「ほう…、ではこいつを咥えな。私がいいと言うまで離すなよ……。」

男の逸物を加えるという卑猥な行為に、リリシアは顔を赤くしながら白き王の逸物に手を添える。口の中に溜まっている唾を飲み込んだ後、リリシアは白き王の逸物を咥え、首を前後に動かし始める。

「あむぅっ……んちゅる…、んんっ……!!

口淫の経験は浅いが、白き王の体に快感が肉竿から体に伝わってくる。白き王はリリシアの頭を掴み、無理矢理前後に動かし始める。

 「ずずずっ……ぢゅるぢゅるぢゅるっ……んんっ!!

白き王の城跡の王座の間に、淫音が響きわたる。白き王がリリシアの頭を前後に動かすと同時に、脳髄に快感が伝わり、悦楽に顔がゆがんでいく。

「口淫の快感が、私の脳へと伝わってくるようだ…。リリシアよ、もっと続けてくれぃっ!!

口淫の快感に襲われる白き王は、リリシアの頭を前後に動かすスピードを上げはじめる。

「れろれろ……んあっ…、ぢゅるるっぢゅるるるっ……くちゅっ…んふぅぅんっ!!

淫音はさらに大きくなり、王座の間の周囲に響き渡っていた。その二人の行為を見ていたヒルデは、不気味な笑みを浮かべながらリリシアのほうを向く。

 「ふふっ…♪白き王様ったら……♪では私は魔界の偵察にでも行って来るわ……。白き王様、存分にリリシアを可愛がってあげてちょうだいね……♪」

ヒルデは白き王に笑みを浮かべた後、王座の間を去って行った。

 

 ヒルデが王座の間を去った後も、白き王による口淫奉仕が続いていた。

「じゅるじゅるっ……ぢゅるるっ……ずぢゅるっ……ちゅぱちゅぱっ…んくっ!!

口の中で白き王の肉竿が脈打つのを、リリシアは感じていた。そろそろ射精を迎えるのか、白き王の顔が再び快感にゆがんでいく。

 「そろそろフィニッシュだ……このまま一気に口の中に出すぞっ!!

その言葉の後、白き王はリリシアの頭を激しく前後に動かし、魔姫の口の中で肉竿に快感を与え、射精へと誘う。

「ぢゅるるっ……じゅぽじゅぽっ…!くちゅっ……ぢゅるぢゅるぢゅるっ……ちゅくっ……。」

白き王の肉竿から、テラテラとした液体がリリシアの口の中で射出された。どうやら口淫の快感に耐え切れず、先走り汁が肉竿の先端から出てしまったようだ。白き王は襲い来る快感に顔をゆがませながら、さらに肉竿に刺激を与える。

「はぁはぁ…もうそろそろイき……うっ!!!

「ぢゅるるるっ……ぢゅぽぢゅぽっ……むぅんっ……うくぅんっ!!!

絶頂を迎えた白き王は、リリシアの口中で射精を迎える。その肉竿の律動とともに、魔姫の口の中に粘り気のある白い液体が流れ込んで来た。

 (わ…私の口の中に……何かが流れ込んできたっ!!

リリシアが舌を動かすと、粘り気のある液体が舌の先に触れた。そう、それは紛れもなく白き王の精液そのものであった。その独特の臭いと味に耐え切れず、リリシアは口に含んだ白き王の精液を吐き出す。

「げほっ…げほげほっ……!!

口から白き王の精液を流しながら、リリシアは咳き込む。その様子をみた白き王は、リリシアの首を掴んで床に押さえつけると、自らの精液を舐めるようにそう言う。

 「俺の出した子種を一滴残らず飲むまでは…口淫奉仕は終わらないぞっ!!さぁ、俺の子種を舐めろっ!!

首を押さえつけられているリリシアは、羞恥に顔を赤くしながら自分の口から吐き出した白き王の精液を啜り始める。

「ぢゅるぢゅるっ……ずずずずっ……。」

いやらしい音と共に、リリシアは白き王の精液を一滴のこらず啜っていく。床に零れ落ちた白き王の精液を全て啜りつくした後、白き王は自らの肉竿をリリシアに見せつけ、そう言う。

 「さぁ、今お前の口の中で射精を迎えたこいつを掃除してもらおう……。布着れではなく、お前の舌でなッ!!

リリシアは恐る恐る舌を出し、白き王の肉竿を舐め始める。

「れろれろ……んちゅうっ……ずぢゅぅぅうっ……。」

肉竿についた精液を舐め終えると、亀頭に唇をつけ、残った精液を搾り出す。

 「これで朝の奉仕は終わりだ……。私はこれからルーズ・ケープの王宮に向かう……。リリシアよ、決してここから抜け出そうとは思わないことだな……。」

こうして、朝の口淫奉仕は終わりを告げた。白き王はリリシアを牢に入れた後、魔界の首都であるルーズ・ケープへと向かうのであった……。

 

 一方リリシア救出に向かったガルフィスとディンゴは、フォル・エクリスの南東にある魔獄界への入り口へと来ていた。

「ここから強い邪悪な気を感じる……。この先は魔界の管轄外の異世界への入り口だ。ディンゴよ、今は一刻を争う事態だ。早くリリシアを救出せねばならんっ!!

魔獄界へと続く洞窟には、魔界とは違う空気が立ち込めていた…。二人は襲い来る敵を蹴散らしながら、先に進んで行く。ガルフィスとディンゴがリリシア救出へと向かっている中、白き王がルーズ・ケープの王宮を占拠し、玉座に腰掛けていた。

 「魔界の者よ……これから魔界の王は、リリシアではなくこの私だっ!!フハハハハハハハッ!!

白き王の言葉に反する一人の兵士が、白き王に反論する。

「し…白き王めっ!ふたたび魔界に混乱と破滅をもたらす気かっ!!

「リリシアを何処へ連れ去った!!早く居場所を白状しろっ!白状しなければこの剣が……うぐっ!?

最後の言葉を発しようとした瞬間、白き王に寄り添うヒルデが兵士の下に近づき、茨の鞭を振るう。茨の鞭はまるで生きているかのように兵士の首に絡みつき、首を締め上げる。

 「無駄話は終わりよ……。魔界の王であるリリシアは死に、白き王が新しい魔界の王になったのよ。王に逆らう者は誰一人として許さないわよ……。うふふ…♪」

薄ら笑いを浮かべながら、ヒルデは鞭を持つ手に力を込めた瞬間、兵士の首を締め上げている鞭がしなり、兵士の首をへし折る。その強さを兵士たちに見せ付けた後、ヒルデは再び白き王に寄り添う。

「ブリュンヒルデよ…。お前が封印を解いてくれたおかげで私は再びこの玉座に腰をかけることができた。礼を言うぞ……。」

「私は白き王様といるだけで幸せですわ…。白き王様はこれからどうなさるのですか…?

ヒルデの言葉に、白き王はヒルデを抱き寄せながらそう言う。

 「リリシアを堕落させるための最後の準備は整ってある。王宮付近で二人のダークエルフの娘を捕まえ、私の城跡の牢獄に閉じ込めてあるのだが、こいつらも堕落させて私の召使いとして働かせるのはどうだ……。」

その言葉に、ヒルデは何かいい考えが思いついたのか、白き王の耳元でそう囁く。

「あの二人のダークエルフの娘……私の秘術を使ってふたなりにしてリリシアを犯させるってのはどうかしら……。女同士の秘め事…白き王様は見たくないかしら♪」

ヒルデの提案に、白き王の顔に笑みがこぼれる。

「それはいい考えだな。ブリュンヒルデの秘術で女同士の秘め事を見られるとはな…。私はもう待ちきれないほど興奮してきたぞ……。」

女同士の秘め事が見られるという事を聞いた白き王は、興奮のあまり逸物に血液が集まり、膨張する。下半身の変化をみたヒルデは、その大きな乳房を寄せ、白き王に近づく。

 「あら…興奮しちゃって……♪私の胸でその憤りを沈めさせてあげるわぁ…♪」

色仕掛けを使い下半身の憤りを沈めようとするヒルデに、白き王はそれを拒否する。

「今は下半身の憤りを沈める必要はない……。ブリュンヒルデよ、下がってよいぞ。」

「あらぁ…♪本当はして欲しい癖に……。それより白き王様、魔獄界から連れてきた四人の戦乙女の事ですが、この王宮に来ているのですか…。」

その言葉の後、白き王は指をパチンッ――と鳴らす。指を鳴らした音が王座の間に響き渡った後、四人の戦乙女たちが白き王の前に現れる。

 「四人の戦乙女よ、新たに私と契をかわした者を紹介しよう…。ブリュンヒルデだ。」

ブリュンヒルデが前に出た後、四人の戦乙女たちが次々と自己紹介を始める。

「私がスクルドです。あなたの事、ヒルデ様って呼ばせていいですかっ!!

「我が名は四人の戦乙女の知恵袋、フレイヤと申します。」

「あんたが新入りかい、私はジークリンデって言うんだ。これからよろしくなっ!!

「あら…名前の一部があなたと同じですわ。私の名はヒルデガードと申します。ブリュンヒルデ様、同じヒルデの名を持つ者同士共に戦いましょうっ!!

全員の自己紹介が終わり、白き王がヒルデと四人の戦乙女たちを集め、そう言う。

 「これよりヒルデを五人目の戦乙女とし、これからは、五人の戦乙女(ファイブ・ヴァルキリー)として私の王の座を守ってくれっ!では私はヒルデと共に魔獄界へと向かう…。その間玉座の守護を頼むっ!!

四人の戦乙女を王座の間に残し、白き王とヒルデは魔獄界にある白き王の城跡へと向かっていった。

 

 白き王の城跡に戻ってきたヒルデは、早速二人のダークエルフの娘が囚われている牢獄へと向かっていった。ヒルデが現れた瞬間、二人のダークエルフの娘は恐怖に身を慄かせる。

「いやあっ…私に乱暴しないで……。」

「やめて…なんでも言う事聞くからぁっ!!

ヒルデが二人のダークエルフの娘の股間に手を当て、秘術を唱え始める。秘術の効力により、二人のダークエルフの娘の秘部からたくましい肉竿が生えてきた。

「わ…私の大事なところから…男のモノがっ!?

自分の秘部から生えてきた逸物を見て、二人のダークエルフは驚きのあまり顔を赤くする。その様子に、ヒルデはうきうき顔でダークエルフの娘たちにそう言う。

 「ダークエルフの娘さんたち…ふたなりになった感じはどうかしらぁ……♪今すぐその肉竿で女を犯したいでしょ……。それなら私について来なさい…あなたたちの欲望を満たしてあげるわぁ♪」

秘術によってふたなりと化した二人のダークエルフの娘を連れ、ヒルデはリリシアのいる牢へと向かっていく。終わりのない陵辱劇が、今まさに始まろうとしていた……。

 

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