第一話 奪われた王座と処女
クリスたちが魔界を去った一日後、魔界の王となったリリシアは魔界の法律や魔導術の知識を習っていた。難しいところはガルフィスにいろいろと教えてもらいながらも、リリシアは魔界の王の仕事に励んでいた。
「リリシアよ、今日の法律の勉強はここまでにしよう。明日は魔導術の高等技術の事について私が教えてやろう。」
クリスと別れてから、リリシアはなにかと忙しい日々を送っていた。法律と魔導術に関する知識を養う勉強などが一日の大半を占めていた。そして三日後、そんな忙しさも少しだけ落ち着いた頃、リリシアはガルフィスから『封印の間』に行くように命じられた。
「要石の様子を見てきて欲しいのだが、青く光っていればそのままここに戻ってきてくれ。もし白く光っていれば、要石の封印を強化してくれ…。」
ガルフィスの要求に、リリシアは頷きながらそう言う。
「わかりました。それでは封印の間へと行って参ります……。」
そう言ってリリシアは玉座の間を後にし、白き王の魂を封印した要石がある封印の間へと向かっていった。リリシアが玉座の間を後にする前、王宮の前に黒い髪の妖艶な女がそこにいた。
「衛兵さん、魔界王メディスに会わせて頂戴。」
その言葉に、王宮の扉を守る二人の衛兵が唖然となる。
「すまぬが、かつてこの王宮を治めていた魔界の王、メディスは滅んだ。今はリリシアが新たな魔界の王となったのだ。」
リリシアの名を聞いた途端、黒い髪の女は怒りの表情を浮かべる。
「リリシアが魔界の王ですって……!!奴の名前を聞いただけで怒りがこみ上げてくるわっ!!」
黒い髪の女が三叉の茨の鞭を取り出し、衛兵の首めがけて振るう。三叉の茨の鞭は意思を持ったかのよう衛兵たちの首に巻きつき、窒息させる。
「ぐぐっ……き…貴様っ!!もしかして…ブ…ブリュ……!!」
衛兵が最後に言葉を発しようとした瞬間、ピクリとも動かなくなった。
「邪魔者はいなくなったわ…。さてと、忌まわしきリリシアをこの手で殺して差し上げますわよっ!!」
二人の衛兵を殺し、黒き髪の女は王宮へと足を踏み入れる。彼女はリリシアの持つ強大な魔力を頼りに、王宮の地下室へとやってきた。
「この先に大きな魔力を感じる……。その先に忌々しいリリシアがいるはずだわっ!!」
封印の間への扉を開け、黒い髪の女は封印の間へとやってきた。封印の間へときた黒い髪の女の前に、青い光を放つ白い要石がそこにあった。
「何よ……リリシアかと思ったら、変な石が魔力の発生源だったのね……。」
その瞬間、要石が光り輝きだし、黒い髪の女の心に語りかけてくる。
「小娘よ…リリシアとかいう奴をこの世から消し去りたいと言っていたな。我が名は『白き王』と申す。私はメディスに魂を封印されてから、我が魂は要石に閉じ込められてしまったのだ。そこでだ、貴様に頼みがある。要石を壊し、私を自由にしてくれぬか…。そうすれば貴様の要求に答えてやる。」
その言葉に導かれるまま、黒い髪の女は要石に自らの持つ魔力を注ぎ込み始める。魔力が注ぎ込まれた要石は、徐々に赤い光へと変わっていく。
「魔力が満たされていくようだ…もっと魔力を私にくれぃっ!!」
黒い髪の女がさらに魔力を込めようとした瞬間、要石は粉々に砕け散った。粉々になった要石から、白き王の魂が抜け出し、徐々に人間の姿へと変貌を始める。
「ふふっ……後はこの偽の要石を置いて…♪白き王様、誰か来るわ……。早く隠れましょうっ!」
黒い髪の女が笑みを浮かべていると、何者かの足音が封印の間に響き渡った。どうやらリリシアが要石の封印の強化をするため、ここに向かっていた……。すでに要石が破壊され、白き王が復活しているのにも知らずに……。
そして、封印の間にリリシアが現れた。白き王の魂が封印されている要石は、青い光を放っていた。しかし要石が偽物だとしらず、安心したリリシアが封印の間を後にしようとした瞬間、何者かがリリシアを羽交い絞めにする。
「よかったわ…。それじゃあガルフィス様のところへ……きゃあっ!!」
「ふふふ…見つけたわよ、リリシア!!」
いきなり後ろから襲われたリリシアは、魔姫を羽交い絞めにしている黒い髪の女のほうを向く。リリシアが彼女を見た瞬間、目の色が変わる。
「き…貴様は……白薔薇の魔女、ブリュンヒルデッ!!どうして生きているのよっ!」
黒い髪の女の正体は、なんと一年前にリリシアによって倒されたブリュンヒルデであった。
「そのとおり…私は一年前にリリシアによって倒された。しかし私の部下の一人が命と引き換えに私をこの魔界に呼び戻してくれたのよ。今日ここにきた理由は、あなたをこの手で殺すためよ!!白き王よ、あの小娘を倒して差し上げなさい!!」
ヒルデの声で、物陰に隠れていた白き王が姿を現す。
「し…白き王がなぜ……!!要石は青い光を放っていたはずなのにっ!?」
突然の出来事に、リリシアは唖然となる。
「ふふっ……♪あなたが見た要石はねぇ…私が魔力で生み出した偽物よ。本物のほうはもう私が粉々にしてしまったからねぇ…。」
わざとらしく笑みを浮かべた後、昼では要石の破片をリリシアに見せ付ける。
「まさかっ…あなたが白き王の封印を……!」
「そうよ。私はリリシアを滅ぼすために白き王と契りを交わすことを条件に、封印を解いたのよ。さぁ茶番は終わりよ……。白き王よ、あなたの魔力を見せ付けてちょうだい……。」
ヒルデの声を聞いた白き王は、徐々にリリシアに近づいてくる。
「お前がリリシアとかいう奴か……。」
強力な魔力をその身に漂わせながら、リリシアを威圧する。リリシアは髪飾りを鉄扇に変え、白き王を迎え撃つ態勢に入る。
「そうよ…。私がリリシアよ。私を滅ぼしたければ……全力でかかってきなさいっ!!」
攻撃態勢に入ったリリシアを見て、白き王はこう言葉を返す。
「ほう……。私と戦うというのか。目覚めたばかりだが、腕ならしにはちょうどいい相手だっ!!」
白き王はその強大な魔力を手のひらに集中させた瞬間、手のひらに白い色をした邪悪な球体が浮かび上がる。
「我が力……受けてみるがいいっ!!ホワイト・ダークネスッ!!」
白き王の手のひらを離れた邪悪な球体は、スピードを上げてリリシアへと向かってくる。リリシアは鉄扇を盾にし、少しでもダメージを軽減しようとする。
「鉄扇を盾にして少しでもダメージを……きゃあっ!!」
防御の態勢を取ろうとした瞬間、白き邪悪な魔力がリリシアを襲った。白き邪悪の直撃を受けたリリシアは、大きく吹き飛ばされる。ヒルデは倒れたリリシアに近づき、紫の法衣に手を掛けはじめる。
「ふふっ…♪白き王様、私はリリシアに強い恨みをもっているの。このまま痛めつけるのはもうやめにして、今度は違う方法でダメージを与えるのはどうかしら……。」
うきうき顔のヒルデはリリシアの紫の法衣を脱がし始める。紫の衣を脱がされるという行為に、魔姫は起き上がり、抵抗する。
「ブリュンヒルデッ……!!早くその手を離せっ!!」
リリシアはヒルデの手を掴み、必死に抵抗する。しかしヒルデはリリシアの手を振り払い、再び紫の法衣に手を掛ける。
「白き王様は長い間あの狭苦しい要石に封印されていたから……ものすごく欲求不満気味なの。だからあなたの体で白き王の欲求を今から満たしてあげるのよ……♪うふふ……。」
ヒルデはリリシアを一糸纏わぬ姿にした後、ヒルデはリリシアの体を抱き寄せ、口付けをする。ヒルデは白き王を呼び寄せた後、服を脱ぐように命じる。
「白き王様、今からあなたの欲求を満たしてあげるわ…・…。とりあえず、裸になってちょうだい。裸にならないとあなたのための最高のショーが楽しめないからね……。」
ヒルデに言われるがまま、白き王は身を包む衣を脱ぎ、裸になる。ヒルデによって体を弄ばれているリリシアの表情に、変化が現れる…。
「や…やめなさいブリュンヒルデッ!!わたしは決して堕落したりしな……ふああっ!!」
精神力で快感に耐えるリリシアであったが、今にも我慢の限界が近づいていた。ヒルデが魔姫の秘唇に指を入れた瞬間、粘りけのある蜜のようなものが指に絡みつく。
「嫌がる割には感じているのね……。白き王様、これからあの忌まわしい小娘を堕落させるための最高のショーを始めるわよ!!」
嫌がるリリシアを無理矢理立たせた後、白き王は欲望を漲らせ、リリシアへと近づいてくる。ヒルデによって身動きを封じられているリリシアに、白き王の肉竿が襲い掛かる。
「け…汚らわしい物を私に見せ付けるなっ……!」
男根というものを初めて見たリリシアは、嫌悪感を露にする。そして次の瞬間、白き王の肉竿が魔姫の蜜壷に入り込む。
「い…いやあっ!!」
蜜壷の中に肉竿が入り込んだ瞬間、リリシアが悲鳴を上げる。白き王は腰を前後に動かし、肉竿を未開の産道の奥へと突き入れる。
「いやあっ……!!それ以上腰を振らないで…こわれ……ちゃうからぁっ!!」
リリシアの言葉など耳に入れず、白き王はさらに腰を振り続ける。白き王の肉竿によって蜜壷を蹂躙されているリリシアは、突然苦痛に顔を歪めだす。
「い……痛いっ!!」
白き王の巨大な肉竿が産道の奥まで達した瞬間、リリシアの秘唇から破瓜の鮮血が流れ、足を伝って地面へと流れる。その様子を見ていたヒルデは、魔姫の足を伝って流れる破瓜の血を舐め始める。
「あら…あなた処女だったのね。よかったわねぇ…リリシアぁ♪」
わざとらしい笑みを浮かべた後、白き王に犯されているリリシアが怒りの眼差しでヒルデを睨み付ける。
「ヒルデっ…あなただけは許さない……!!必ず…消してあげるから覚悟し…ああんっ!!」
怒りの言葉が、突如として嬌声へと変わる。凌辱的な行為を必死で耐えていたリリシアの精神力ではもはや耐え切れないほど、快楽が脳髄を蝕んでいた。
「もうそろそろ限界みたいね…。ここで一気に私が追い討ちをかけようかしら……。」
ヒルデが自分の秘唇に手を当て、なにやら術を唱え始める。するとヒルデの秘唇から男性特有の逞しい肉竿が生えてきた。
「ふふっ…♪驚いたかしら。私は秘術によってふたなりにもなれるのよ…。白き王様、私もリリシアを堕落させる最高のショーに混ぜていただけないかしら……。」
秘術によってふたなりと化したヒルデは、身を包む黒衣を脱ぎ、白き王に犯されているリリシアの下へと近づき、肉竿を魔姫の尻に近づける。
「それじゃあ私は尻でも使わせてもらうわ……。」
ヒルデはリリシアの腰に手を当てると、そのまま一気に肉竿を尻の穴へと突き入れる。その瞬間、リリシアはその身に電撃が走るような痛みに襲われる。
「あんっ…痛いっ!!私の尻が…裂けてしまう!」
直腸を犯すヒルデの肉竿と、蜜壷を犯す白き王の肉竿が同時に動き、リリシアの精神を堕落へと導いていく。その地獄のような凄惨な現実に、リリシアはこう言葉を漏らす。
「ううっ……もう…やめて……。」
リリシアが涙を流しながら哀願するが、二人のピストン運動によって発せられる音によってその声はむなしくかき消された。二人は腰を激しく前後に動かし、快楽の絶頂へとむかっていく。
「助けて…だれか……。」
激しいピストン運動で前後の穴を犯されている魔姫は、届かない望みを吐露し続ける。腰を振り続ける白き王の顔が、快楽にゆがみだす。
「うおおおっ……!!」
白き王の突然の変化に、魔姫の直腸を犯しているヒルデがリリシアにそう囁く。
「はぁはぁ……白き王様がもうそろそろ限界みたいね。もうすぐ射精を迎えるわ……。あなたはまだ経験がないから教えてあげるわ。女の蜜壷の中で射精を迎えると、どうなるか知ってるぅ…?」
その言葉に、狂ってしまいそうな快感に襲われているリリシアが答える。
「し…知らないっ……ああんっ!!」
「知らないなら教えてあげるわぁ…。蜜壷の中で射精を迎えると、あなたのお腹の中に赤ちゃんができるのよ…。受精した瞬間、あなたは白き王のお母さん…いや王妃になれるのよ……。」
ヒルデのその言葉に、リリシアの表情が凍りつく。
「いやあっ!!中で出さないで……お願いだからぁっ!!」
その哀願もむなしく、白き王はついにリリシアの蜜壷の中で射精を迎える。肉竿の尖端から放たれた膨大な量の精液が、魔姫の子宮の中へと注がれる。
「もうやめて……助けて…ガルフィス様………。い……いやあああああっ!!!!」
リリシアの膣内に収まりきらない白濁液は、破瓜の鮮血と混ざり朱色の液体となって地面へと流れ落ちる。白き王が射精を迎えてから数分後、直腸を犯すヒルデが射精を迎える。
「ひっ・・・ひぎいいっ!!」
ヒルデの肉竿から、白濁の液体が魔姫の直腸の中に放たれる。白き王とヒルデによって犯しつくされたリリシアは前後の穴から白濁の液体を垂れ流しながら、涙をはらはらと流しながらその場に倒れたのであった……。
白き王とヒルデがリリシアを蹂躙し尽くした後、白き王がヒルデにそう言う。
「ブリュンヒルデよ、あの小娘で楽しませてもらったぞ……。私と共に犯したこの娘はこれから魔獄界へと連れて行く。あの娘を魔獄界に堕とした後、私はここに戻り、魔界の王となる。よければ貴様も来るか…?」
その言葉に、ヒルデは黒衣を身に纏った後、白き王の下に寄り添う。
「よければ…私を白き王の部下として働こうかしら……。では行きましょう。魔獄界へ!!」
ヒルデは倒れたリリシアを抱えると、白き王とともに音もなく消え去った……。
一方リリシアの帰りを待つガルフィスに、生き残りの衛兵が慌てて王座の間へとやってきた。
「たっ…大変です!!黒い髪の女が衛兵を殺し、王宮の中へ入っていきましたっ!」
その言葉を聞いたガルフィスは、慌てた表情でこう答える。
「その者は何処へ行ったのだっ!!ぜひとも教えてくれぬかっ!」
「ふ…封印の間へと向かっていくのをみたのですが……。」
その言葉を聞いたガルフィスは、大慌てで王座の間を去り、封印の間へと向かっていった。封印の間へと来たとき、そこには信じられない光景が目に映る。
「か…要石がっ!!まさかあの黒い髪の女が封印をっ!」
ガルフィスが辺りを見回すと、そこには脱がされたリリシアの紫の法衣と、魔姫の破瓜の血と白き王の精液が混ざった朱色の液体がそこにあった。
「その脱がされた紫の法衣といい、その白濁の液体に混ざっている血はリリシアのものだ。リリシアは黒き髪の女の謀略で、白き王に強姦されたのか……。衛兵よ、そのことを魔界兵たちに伝え、リリシアを探し出すのだっ!!私はディンゴとともに魔界を捜索する!」
ガルフィスの言葉を聞いた衛兵は、魔界兵たちに王宮内から姿を消したリリシアを捜索するように呼びかけるべく、魔界兵の詰め所へと向かっていった。復活したヒルデとともに魔獄界へと連れ去られたリリシアの運命は……!?