第一話 兵士の旅立ち

 

二つの宝石によってあらゆる邪悪なものから守られているヴィクトリアスという国があった。
しかし、その二つの宝石によって守られていた結界が壊れてしまい、邪悪な魔物によって二つの宝石が奪われてしまい、国が魔物によって滅ぼされてしまいました。

辺境の村アルドに棲んでいたヴィクトリアスの兵士であるヴィンは、国の異変に気付きすぐさま王の間に向かった。
そこには王様が下級悪魔のオークに襲われているではないか!?
ヴィンは剣を片手にオークに戦いを挑んだ。しかし、下級悪魔といえどもその力は邪悪なパワーで強くなっていたため、通常攻撃がまったく歯が立たなかった。
しかし、彼は村での魔法学校での経験を生かし、手のひらから炎の球をオークに向かって飛ばした!
「ファイアーボール!!
炎の球はオークに命中し、オークは火だるまになったが鼻から勢いよく水を噴出して炎を消した。
「ぐひひひひ、こんな炎で俺を倒せるとでも思ったのか!!」
ドカッ!!
ヴィンはオークに跳ね飛ばされ、壁に思い切り体を叩きつけられた。
「うわぁっ!」
しかし、ヴィンはあきらめなかった、今度は剣に炎を纏わせたのだ。
「喰らえ!ファイアーソード!!」
そういうと彼はオークの腹をめがけて突き刺した。
「グワァァァァァッ!!
オークはその場に倒れた。
王様が彼に駆け寄り、こう言ったのだ.
「ありがとう、おかげで助かったぞ。実は、邪悪な何かがこの城の結界を破り、この城に進入して、わが城の姫様がさらわれてしまったのだ。その上この城の大切な二つの宝石が盗まれてしまったのだ。」
ヴィンがこう言った
「二つの宝石とは、金鉱で何万年に一つしか取れないダイヤモンドの鉱石を聖なる泉によって祝福されたものだ。それともう一つは、1000年生きたアコヤと呼ばる貝の一種を、聖なる泉で2年間棲ませて祝福された貝から取れた大きな真珠のことだ。」
ヴィンが思わず突っ込みを入れた。
「それはただ聖なる泉で祝福したものではないかと?」
王がそれに対して突っ込みを入れた。
「何を言うか。その聖なる泉はこの城の地下深くの地底世界にある泉で、強力な結界がかけられており、普通の人が入れないようにしておるのだ。」
「ヴィンよ、その二つの宝石を取り戻してくれ!!この二つの宝石は世界の邪悪の気をふうじていたのだが、それがなくなったこの世界は、邪悪の気が世界を覆ってしまう。このままでは世界が崩壊してしまう。まずは港町の酒場に行き、旅の仲間を集めるのじゃ。そなたに旅の支度をやろう。これで装備を整えるが良い。」
そういって彼に150Gと装備を渡した。
ヴィンが心配そうに王に言った
「しかし!このままではこの城を守る人がいなくなってしまうのでは!?」
すると、王は、ヴィンにそう言った。
「大丈夫だ、世界から魔法神官や魔道士や司祭を呼んでこの城だけでも結界をつくり、安全だから心配せずに旅に行ってまいれ。」
「では、これから港町に言ってきます。」
そういってヴィンはヴィクトリアスを後にした・・・・。

世界の滅亡まで、あと 24日
はたしてヴィンはこの世界を守ることが出来るのか。
ヴィンの冒険は、まだ始まったばかりだ。

 

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